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おやつが脳に及ぼす影響

 自分の脳がコンピューターに似ていると考えたことはありますか? 研究によると、脂肪分や糖分の多い食品をたくさん食べると、脳の報酬系が混乱することが判明しました。私たちの脳とコンピューターは、私たちが思っている以上に似ているようです。
 
●糖分と脂肪分の多いスナック菓子は人の中央処理装置を変える
 加工された砂糖や脂肪を多く含む食品が不健康であることは周知の事実です。さらに、脂肪分や甘味の多い食品を毎日摂取することは、脳に好ましくない変化を引き起こす可能性があるのです。

 研究者らは、標準体重の人を対象に対照無作為化試験を行いました。 参加者には、糖分と脂肪分の多い食品と糖分と脂肪分の少ない食品が提供され、分析は8週間にわたって行われました。研究に使用された食品は一般的なスナック菓子です。

 結果は、脂肪分や糖分の多いスナック菓子を食べると、脳の予期反応のアップレギュレーションに影響し、高エネルギーで口当たりの良い食べ物の消費につながることが証明されました。 また、脂肪分や糖分の多いスナック菓子を食べると、低脂肪のものを欲しくなることも判明しました。最も重要なことは、糖分や脂肪分の多い食品を継続的に間食することで、脳の働きが再配線され、神経行動において問題となりうる変化を引き起こす可能性があるということです。

 間違いなく、スナック菓子は健康的な選択肢ではありません。 この研究では「ミルクセーキ」のような従来の食品が使用されており、健康的な脂肪は対象となっていません。
 
●脳はどのように間食パターンに適応するか
 この研究を掘り下げると、人間の脳の驚くべき可塑性が明らかになります。 私たちの脳の複雑な回路は食習慣によってダイナミックに変化していきます。その結果、不健康なスナック菓子に傾倒していた人は、次第に健康的な食品に興味を示さなくなります。この脳機能の変化は、行動や習慣に反応して嗜好を学習する脳の能力を示していると言えます。 要するに、不健康な食事を習慣にしていると、人間のハードウェアを書き換えてしまうということです。

 低糖質・低脂肪のスナックに変えることで、脳を再教育し、より健康的な代替品への真の欲求を育てましょう。 私たちの食の選択は本当に重要で、将来の食の選択に大きな影響を与えるのです。

●高脂肪、高糖分の食品を健康的な代替品に変える
 高脂肪や高糖分のものを栄養価の高いものに変えて、より健康的なライフスタイルを送るための賢い選択をしましょう。 食べ物を単なる楽しみとしてではなく、燃料としてとらえ、視点を変えましょう。 味覚を満足させ、健康に役立つものを選ぶようにします。 例えば、従来の(市販の)乳製品を使ったアイスクリームを、フルーツをブレンドした自家製(オーガニック)のものに変えてみるのです。 あるいは、不健康な材料がたっぷり使われた従来のミルクセーキの代わりに、自家製(オーガニック)のスムージーを作るのも良いでしょう。糖分の多い加工シリアルも止めて、新鮮なオーガニック・フルーツや生のグラノーラ・ミックスに切り替えましょう。

 結論:自分の食事は自分で管理することが重要です。 自宅で調理することで、市販品によく見られる有毒な脂肪、変性塩、糖分の摂取を減らして、健康的な生活を送ることができるようになります。
 

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