深夜、寝る直前に親友から電話が掛かってきた。
それまでLINEでやり取りしていたけど鬱陶しくなったらしい。
言葉の端々から熱量が増していってることに
気付いていたから、正直予想通りだった。

別に喧嘩していたわけでも、
落ち込んで励まされていたわけでもなくて、
本当に些細な出来事に対しての自分の考えを私に伝えたい一心で
ごめんごめん、と謝りながらわざわざ電話を掛けてきたのだった。

正直、迷惑だった。
話が盛り上がることを分かっているから、絶対その後眠れなくなるし、
自分自身も熱くなる性格で
衝動的に誰かに話したくなる気持ちが痛い程分かるせいで
電話をスルーできないから。

最近は大人になったからか、真面目なトーンで話すことが増えた。
今までは昔のバカみたいなノリが8割だったのに。
思い出話だけでなく、未来の話も出来るようになったお陰で
お互いの充実感が格段に上がった。

深夜にいきなり電話なんて、お互い独身同士だからできる。
貴重だなぁ、ありがたいなぁ、と思ってしまうのが非常に厄介。