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映画三昧、読書三昧で生きてきたいと切望するひとりぐらし10年目。都内ベンチャーで働いて…

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映画三昧、読書三昧で生きてきたいと切望するひとりぐらし10年目。都内ベンチャーで働いています。映画、本について好きに書いてます。最近出不精。

最近の記事

霧深きロンドンへ——服部まゆみ心酔日記

服部まゆみ作品の一気読みを、ただいましています。 刊行順に読んでおり、これまでは『時のアラベスク』『罪深き緑の夏』『時のかたち』『黒猫遁走曲』まで記録しています。 今回は『一八八八 切り裂きジャック』から。 『一八八八 切り裂きジャック』 1888年の霧深いロンドンを舞台に、エレファント・マンと切り裂きジャックを巡るゴシックミステリー。これだけでも涎が出そうな煽り。 エレファント・マンも切り裂きジャックも実在の人物で、事件や出来事も史実に基づきつつ、作者の圧倒的創作力

    • 美に耽る年末年始——服部まゆみ心酔日記

      12月初旬、天啓を得た。服部まゆみ著作をすべて読むべし、と。 きっかけは1冊の本、『この闇と光』 この小説が、自分の読書の趣味のど真ん中に突き刺さったのでした。 耽美な世界観、洒脱な登場人物、毒を含んだ美文。そして天国のように豊かで完璧だった世界が崩壊するミステリー的展開。ページ数は多くはなかったので、1日で一気に読み上げましたが、わずかな時間でも過ごした闇の世界にすっかり心を蝕まれていていました。むしろ闇の世界で過ごした恐怖と恍惚の時間が忘れられず、戻りたいとさえ思った

      • 全力で逃げようと思ったら逃げ切れた

        8月に部署異動となり、不慣れな仕事によるストレスと、コロナ禍の不安とでメンタルが疲弊していた11月初旬。 毎日、何事もないような振る舞いで職場に向かい仕事はできていましたが、心の中では「辛い、逃げたい」と曇天を抱えていた。 どうしよう、どうしようと気持ちを反芻すると累乗でストレスが増え、知らぬ間に涙が流れることもあった。 逃げたいなら逃げよう!そう思い立ち、逃げ込んだ先が「十角館」だった。 20日で「館シリーズ」を読破する突然始めた、綾辻行人著『十角館の殺人』から始まる

        • withコロナ。食事で気を付けていること。

          withコロナの中での自分のミッションは、「コロナに感染しない体づくり」と「リモートワーク下でも自走するための集中力を高めること」でした。 今食べている食事は以下のラインナップ。 朝:納豆ご飯、ホウレンソウのソテー、キノコなどの具沢山の味噌汁 昼:BASE BRED、鶏ハム、アボカド、作り置きの副菜、ブルーベリー、ギリシャヨーグルト 夜:食べない(水) これらの食事で、自分が意識していることをアウトプット。 1 菌を取り入れるコロナのために、いつも以上手洗いうがいをし

        霧深きロンドンへ——服部まゆみ心酔日記

        • 美に耽る年末年始——服部まゆみ心酔日記

        • 全力で逃げようと思ったら逃げ切れた

        • withコロナ。食事で気を付けていること。

          人と話すとき、思い浮かべる”図形”は

          「論理的に話せ」と言われましても、話したいことがたくさんある!とあるベンチャーでペーペーながら採用を担当しております。 主な業務は、採用面接。一次選考を担当しているので、求職者のほとんどの方と面接。 面接をしていると、多種多様な話し方の人と出会います。どんな内容でも、その人の意志や価値観をくみ取りたいと思ってしっかり聞いています。 とはいえ、面接も勝負の一つ。面接官も人間で、仕事(ビジネス)でやっているので、カウンセラーやキャリアコンサルタントのように全部の質問を深ぼっ

          人と話すとき、思い浮かべる”図形”は

          雨ニモマケズ、晴耕雨読

          雨の日は質素に暮らす雨の日に大切なことは、雨が降っていることを素直に受け入れること。 洗濯をしても外に干せないし、窓を開けていると風が吹いて雨が入り込んでくることもある。手ぶらで外を歩けば濡れる。 映画『天気の子』のように、特殊能力で晴れに変えることなんて私たちはできない。 天気は思い通りにならない。雨を楽しもうったって、簡単じゃない。 だから、雨に対して我を通そうとは思わないこと。雨の時には雨らしい過ごし方を受け入れておくことだ。 「雨」と聞いて思い出す言葉を2つ、

          雨ニモマケズ、晴耕雨読

          最高のヒロインたち!―漫画『映像研には手を出すな!』

          「ヒロイン」が邪魔問題学習漫画以外の漫画禁止の家庭に育ったので、生涯読んでいる漫画の種類は人よりとても少ないと思っています。学生時代は図書館に並んでいるメジャーな漫画(『火の鳥』とか『ドカベン』とか)を読むか、友達に漫画を借りてこそこそ読んでいました。 わたしの好きな漫画の傾向は「登場人物にヒロインがいないこと」。 例えば、試合が終わった後とかにヒロインとデートするようなスポコン漫画とかをみると、ぬるい、と思っていました。ヒーロー漫画とかでも、「ヒロインにかっこいいところ

          最高のヒロインたち!―漫画『映像研には手を出すな!』

          最近読了した海外文学3冊、雑感。

          読書が好きです。 というのは簡単ですが、遅読のためはかどらない。読むより買う方が多くなる。自粛期間中に余計購買意欲が高まってしまい、未読の本が部屋の隅に積みあがっています。居たたまれない気持ちで過ごしています。 しかしながら、自粛期間中の良かった点としては海外小説に取り組める時間が増えたこと。 普段は通勤時間くらいしか読書をしないので、ライトに読めたり意味を理解しやすい日本の小説を手に取ることが多かった。翻訳されているためやや難解で、読むのに力がいる海外文学は避けがち。

          最近読了した海外文学3冊、雑感。

          ものすごく豪華で、ありえないほどゆるいー映画『デッド・ドント・ダイ』

          緊急事態宣言が明け、ようやっと映画館に行けました!歓喜! 鑑賞してきた映画は『デッド・ドント・ダイ』!パンチが利きすぎるタイトルだ! コロナ禍で映画館に行けない日々は、とても鬱屈とした期間でした。緊急事態宣言が明けた後も映画館に行こうとして、街中の人の多さに慄き、1週間は自主的自粛をしてしまうほど。 ゾンビ映画を観ればスカッとできるのでは?と今回は自宅という「墓場」から這い出してきました。 『デッド・ドント・ダイ』は「ゾンビ映画がとにかく好き」という人と併せて「○○依存

          ものすごく豪華で、ありえないほどゆるいー映画『デッド・ドント・ダイ』

          映画館に行きたすぎるので、映画館にドはまりした理由を叫びたい

          新型コロナウイルス感染症流行の影響で休館していた映画館が、徐々に再開していますね。 自分が大好きな映画館である立川シネマシティも6月5日に再開して、歓喜しています。 いつもは映画のポスターがずらっと並んでいたHPのトップ画面が、下記のようなお知らせだった約1か月間は切なかった。 自分は映画館で映画を観ることが大好きです。 ただ仕事柄、社外の人との接触が多いので、3月から映画館に行くことを控えていました。約3ヶ月程、映画館で映画を観ていません。 ……フラストレーションが

          映画館に行きたすぎるので、映画館にドはまりした理由を叫びたい

          好きだった料理に疲れてきた。どうやって乗り越えるか試行錯誤した日々

          自炊が憂鬱4月中旬からリモートワークになり、自炊生活がスタート。 大学に入学したときから一人暮らしを始め、(自分で言うもの何ですが)真面目に自炊していました。そのため、料理は趣味のように好きでした。 リモートワーク前までは仕事の関係で朝食しか料理しなかったですが、土鍋でお米を炊くなど手間はかけている方でした(炊飯器、レンジは持っていません)。 しかし、リモートワークになり、1日3食食事を用意しないといけなくなって、徐々に疲弊してきました。コロナウイルス感染を警戒して、生

          好きだった料理に疲れてきた。どうやって乗り越えるか試行錯誤した日々

          枯れ専と少年好きの人は絶対観て!-映画『セカンド・ベスト/父を探す旅』

          あらすじを読まず、ジャケットで選んで観た映画が個人的ジャストミートだったので書きたい。タイトルは『セカンド・ベスト/父を探す旅』 Amazon Primeで観られるよ!105分の映画なのでお気軽に! なにがよかったって、わたしの枯れ専と少年好きの趣味にドンピシャ映画だったから! とはいえストーリー自体もとても素晴らしい。孤児院にいる少年と中年の独身男性が時に慈しみ、時にぶつかり合いながら家族になろうとしていく話。「家族の愛情」がテーマなのかな。「愛と癒しを求めたい」人に

          枯れ専と少年好きの人は絶対観て!-映画『セカンド・ベスト/父を探す旅』

          やりたいことにフォーカスして生きるファーストステップとしておすすめしたい本ー『デジタル・ミニマリスト』

          カル・ニューポート著『デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する』を読みました。 エビデンスや具体例が豊富(逆に豊富すぎるくらい。必要なところを探し読みすれば短時間で読めるかと思います)なので、わかりやすい内容。早速、日常生活でデジタル・ミニマリスト実践中。 自粛期間中の時間、ついネットやSNSでダラダラしがちなんだよな……という人におすすめしたい。 stand.fmでも本書について話してみたのでお時間のある方は聞いてみてください! 著者はSNSアカウントを持

          やりたいことにフォーカスして生きるファーストステップとしておすすめしたい本ー『デジタル・ミニマリスト』

          どんな時でも勇気と想像力を持って、クリエイティブに生きていきたいーチャップリンの言葉より

          こんにちは。午后です。 最近、心のお守り代わりによく思い出す言葉があります。チャップリンの言葉です。 「人生は恐れなければ、とても素晴らしいものなんだよ。 人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しのお金だ。」 Life can be wonderful if you’re not afraid of it. All it takes is courage, imagination… and a little dough. こちらについては、最近始めてみたsta

          どんな時でも勇気と想像力を持って、クリエイティブに生きていきたいーチャップリンの言葉より

          生きる本質と、生きる楽しさに気づくことができるー映画『きっと、うまくいく』

          やっと観ました!『きっと、うまくいく』!評判がとてもいいとは聞いていましたが、自分の中でそんなにプライオリティが高くないと感じていたのでついつい後回しにしていた映画。 なぜって、「ボリウッド」だから。 失礼ながら、インド映画の癖の強さ(音楽とかダンスとかコメディチックな感じとか)って、そんなにガツガツ見たいものではないなと思っていました (今まで観たボリウッドは唯一、『バーフバリ』。これは見応えあり!) 今なら観ていいかなと思った、『きっと、うまくいく』。なんたって2時

          生きる本質と、生きる楽しさに気づくことができるー映画『きっと、うまくいく』

          誰かのために生きることで、”大人”になれるー映画『フランシス・ハ』

          コロナの影響でリモートワークをしています。これはチャンス。通勤時間が無くなった分、平日に映画が観れるぞ。なんて夢のようだ! ということで仕事を終わらせて何も考えたくなる夜に、映画を選んで観つけた『フランシス・ハ』。 86分と、少し短め。モノクロ映画。クラシックなフランス映画かしら?と思って観賞を始めたら、舞台はニューヨークのブルックリン。主人公はキュートで繊細な女の子(アメリみたいな)かと思いきや、溌剌としておてんばなモダンダンサーを夢見る27歳。 アメリカ映画だった!

          誰かのために生きることで、”大人”になれるー映画『フランシス・ハ』