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文学フリマ福岡9に出展した!(振り返り)

文学フリマ福岡無事終わりました!!! 来てくれた人はありがとうございました!!! 1週間たったけど振り返りです。

振り返り

今回は東京から福岡まで夜行バスに14時間乗った記録の本を新刊で出した。福岡まで夜行バスで行くから、14時間ってかなり相当だぞと思ったのがきっかけだった。

私は大学生4回生のときにインターンで京都→東京間を週2くらいで1年間往復していたので、もう夜行バスは100回以上は乗っている、と思う。夜行バスは安くて、道中のSAに寄ったり、なんとか眠りについてまどろんで寝たり起きたりするのが好きだからよく使う。だけどだいたい乗っても8時間くらいで、イヤホンして音楽聴きながら寝てるとあっという間に時間が立つ。東京→京都間が8時間くらいだったと思う。

だけど東京→福岡は14時間かかるのでこれは相当長い。21時に東京を出て、次の日の11時にバスターミナルに着く。しかも夜行なので外の景色は見れないし、視界は前の席の人の頭くらいしかない。SAで途中休憩はあるが狭い座席で10時間以上じっとしているとだんだんおかしくなってくる。腰もお尻も痛いし、回りの乗客のいびきや咳払い、スマホの画面の光がどんどん気になってくる。だけどそれも醍醐味だよなと楽しめる。夜行バスってなんだかんだ好きなんですよね。私は移動の時間がまったく苦ではないから。

ということを新刊で書いた。夜行バスでこうすると楽かもというノウハウも多少盛り込んでいる。

タイトルは「博多行き定点1000km夜行14時間」とした。1000kmって遠いな。ジョジョ7部の作中タイトル「イリノイ・スカイライン ミシガン・レイクライン」がかっこよくてずっと覚えていて、そういう感じがいいなと思ってつけた。言葉の響きと語の連なりがいいなと思った。

表紙の写真は明け方に停まったSAの遊具だ。味わいがあるし牛の絵がかわいい。こういうものに予期せず出会うのが楽しい。

わざわざイベントに来てくれる人が少しでも来てよかったなと思ってくれるように、地方で頒布するものはそこ限定でパッと楽しんで終わるようなものを作りたい。来年は文フリ京都と文フリ広島にも出るつもりだし楽しみだな〜〜〜。

文フリ福岡楽しかった。既刊もだいぶ頒布したし通販で買ってくれる人もいたので、もう欲しい人は持ってくれてるだろうし正直そんなに人も来ないだろうなと思っていたが、遠方からでも来てくれる人がいるのがうれしかった。差し入れもおいしくいただいています。

オモコロのマンスーンさんも出展していて、開場してすぐに人だかりが出来て、他の出展者がみんなそっちのほうを見てたのが不思議な雰囲気だった。すげ〜〜〜。

来てくれた人と話ができたのがよかった。過去に書いたサンリオの記事や直近で書いた山口県グルメの紹介記事などの感想を教えてもらって、記事書いててよかったし読んでくれてる人ってちゃんといるんだなとうれしくなった。やはり対面で話して、本を手渡しすると「この人がこの本読んでくれてるんだ」と感慨深いですね。しっかりコミュニケーションができてうれしい。

本を持って旅行しましたと話してくれる人もいた。こんなにうれしいことはないですね。

文学フリマで買った本

ひとりで番をしているとあまりじっくり見て回るのが難しいんだけど、今回も他の出店者の本を買うことができた。「これいいかも!」という本に出会えるとうれしい。

「日本の小屋」遠藤宏
(トタンの本も購入したが荷物に紛れて家のどこかにある…)
「ODD ZINE」太田靖久
「ODD ZINE vol.7」太田靖久
「よ。」笹生はと

あまり多くは買っていないが上記の本を買った。どれもユニークな切り口でおもしろかった。小屋の写真をまとめた本、芥川賞作家が原稿執筆するときの思索のメモをまとめた本、かわいいサイズの日常エッセイ本など。

特に「小屋の本」は著者が写真家の方で写真の雰囲気もさることながら、添えられた文章が良い。北海道の修学旅行の思い出の話とかいいですね。そんな時代が。

小屋っていいよな〜。その佇まいが朴訥で機能的で寂しげですごくいいんだけど誰の所有物かなんて気にしたことがない。田舎にはぽつぽつトタン屋根の農具置き場があって、とにかく味わいがあっていい。

「浴槽というモノリス」牧ヒデアキ

過去の文フリには野ざらしになった浴槽の写真ばかりを集めて本にしている人もいて、もしかしたら小屋の人と浴槽の人って仲良くなれるんじゃ……という余計なおせっかいをしたくなる。

小屋といえば以前買ったこの本も秀逸だった。本を開くと小屋の形になるというかわいいやつ。こうした同じものを愛好する輩が集まってまた新しい本が生まれるところを見たい。

私も小屋も好きだし、道路標識や看板とか無機質な建造物が好きなのでそういうのをまとめてみてもいいのかもしれない。

あまり本を見て回る時間がないので、自分のブースに来てくれた出店者の方にどのブースで出しているのかを聞いて買いに行くようにしている(忘れてしまうこともあるが)。そうするとこの人はこんな本を出しているのだと本を通じて人柄がわかるようでうれしい。

本を作ると同じように創作している人とつながれる。そこは自己表現以上に自分で本を作ってよかったと思う点だ。Web記事やブログとは違う手触りがある。今後も本を作り、記事を書いて気さくにがんばりたい。

・文学フリマ京都8  2024/1/14(日)
・文学フリマ広島6  2024/2/25(日)

今後は上記の文学フリマに出店する予定だ。京都は以前出たがすごく楽しかった。本が売れて軽くなった荷物を持って定食屋に行きごはんを食べて、百万遍まで歩いて古着屋に寄って帰った。

広島ははじめてで、尾道を訪れたときのエッセイ本があるのでちゃんと広島で頒布してみたい。尾道ほんとによかったな。また絶対に行きたい。夜にオレンジ色の街灯が光っていて、波の音がざざんと聞こえ、遠くに造船所のライトが見える。あのたまごアイスをまた食べたい。

来年は岩手や香川でも文フリが開催されるので、文フリに出たあと旅行するのが楽しみだ。よっぽど外せない用事がない限りは出れるところは出たい。

通販のお知らせ

https://gogonocoda.booth.pm/items/5210574

文フリ福岡で頒布した新刊の在庫をBOOTHで販売します。増刷の予定はないので売り切れたら終わり。あと20部くらいある。

「ヨソモノ紀行 尾道」は増刷分の在庫が復活しました。とはいえあと15部くらい。こちらは売り切れたら増刷するつもり。2刷目は表紙の紙を変えているのですべすべしています。ちなみに1刷目はツルツル。

「ヨソモノ紀行」「クマモト・ワンジャンプ・バンジー・クラブ」は文フリ福岡で売り切れたので増刷次第追加します。

(追記)「ヨソモノ紀行」は探したら在庫あったので15冊ぶん追加しました

文フリ福岡の売上でまた新しい本が作れるので、燃料を入れてまた走り出すみたいで楽しい。

自分の楽しいことを自分の足場でしっかりやっていきたい!

次もがんばるのでよろしくお願いします!!!!!!!!!!!


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