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ときめいた一冊

私は素敵な言葉を集めるのが好きです。

本や映画、ドラマ、日常会話の中から常に”トキメク”言葉を探しています。




自分でふと思いつくこともあります。




こうなったのは、幼い頃から読書をしていたことも影響しているかもしれませんが、

うつ病を経験したから」だと思っています。




孤独で苦しい時期、多くの言葉に支えられてきました。




支えられてきたというより、言葉を信じるしかなかったのかも知れません。




私がうつ病の時、始めて読んだ(読めた)本はこちらです。



「うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと」



うつ病で読書離れをしていましたが、当時の私にとって

ありえないほどすらすらと読み進めることができた一冊でした。




この本の良さは、とにかく等身大なところです。



とてもリアルで、当時言い表せなかった感覚や苦しみが言語化されていて、



読み終えたあと、とても心が軽くなった気がしました。



構成は下記のようになっています。


【LEVEL1 マインド編】
・うつ病前の自分に戻ろうとしない
「前の自分」に戻るよりも「新しい自分」をつくり上げる
・村人Aとして生きる
サブキャラにも楽しく生きる権利はある
・無理しない=消費量<回復量の状態
省エネモードで1日の消費エネルギー量を減らす
・うつは、ほぼ「老い」
「あの頃には戻れない」と理解することが回復への第一歩
・感情をコントロールしない
自分の気持ちにフタをせず“感情迷子”からの脱却を


【LEVEL2 思考編】
・何も考えない時間をつくる
何もせず「ボーッとする」無意味な時間が休息になる
・自分の過去と向き合う
人生のイベントを振り返り、うつ病の原因を突き止める
・頭のなかにゴミ箱フォルダをつくる
嫌な記憶を上書き保存し、負の感情や過去を浄化
・自分の振り幅を許す
理想の結果に到達しなくても「そんな日もある」と受け入れる
・死を短期・中期・長期で考える
どうせ死ぬなら期限まで思いきり楽しむ

【LEVEL3 生活習慣編】
・小麦は食べない
メンタルによくない食べ物は、ゆるやかな禁止で遠ざける
・こだわらないことにこだわる
人の目は気にしない 洋服は「着られればいい」
・朝散歩はできなくていい
夜行性上等、セロトニンより大切なもの
・常にバッティンググローブを持ち歩く
「したいこと」がいつでもできるように備える
・「松のや」で朝ごはんを食べる
社会復帰へ向けて外的刺激を少しずつ増やす

【LEVEL4 人間関係編】
・ひとりごとを言う
自分のなかにあるモヤモヤを、とにかく外に吐き出す
・嫌われるのはあたりまえ
「全員に嫌われたくない」と、大切なひとりを見逃すことになる
・「嫌です」と言う練習をする
いざというときに言えるように、冗談でも普段から口に出す
・帰省はしなくていい
苦しくなるぐらいなら親には会わない
・友達はいらない
うつ病の人の人間関係は、損得で考えてOK

【LEVEL5 仕事編】
・週2のバイトで生き延びる
メリハリをしっかりつけて、週2で楽しく働くコツ
・収入源を複数持つ
収入源も人間関係も、ひとつに依存するのは危険
・ドタキャンするつもりで働く
日々のスケジュールは白紙 すべてはその日の自分次第
・言われた仕事だけをやる
「頼まれたこと」だけをシンプルにやる
・うつ病の人がやってはいけない仕事
自分の「疲労量」を把握し、ストレスの少ない職場を見つける


「早く治したい」という焦りが自然と無くなり、

何もできない自分を責めてしまう気持ちもおさまったような感覚でした。


おすすめの一冊です。

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