いつ死んでもいいように生きる!
今回は私の生き方と考え方についてお話しします。ただの自論です。
へぇ。と思って読んでください。
私はうつ病を治すために、努力はしてきていません。
うつ病に関するネットの記事や、本をたくさん読みましたが、その中によくある、「こうしたら治る」「こうしたほうがいい」という事柄、ほぼ実行はしていません。
もちろん、科学的に有効だとされていることもたくさんあると思います。
「陽にあたって散歩した方がいい」
「休養はしっかり取って」
「食事で体調を整えて」
私は自分で言うのもあれですが、真面目な思考をしていたので、始めは実行しようと思いました。
しかし、それを実行しようとしてもできないことに落ち込んでしまうので、そもそも実行するのも諦めました。
休養するのも、仕事をしていない自分を嫌いになってしまうので、働きました。
働くほうが余計なことを考える時間が少なくなるし、お金を稼げるので。。
食事も、もとから何でも食べるので、何も考えずに食べたいものを食べました。
この数年という時間をかけて、
少しずつ、少しずつ、
前に進んできた、というだけです。
そんなこの約3年間の闘病生活の中で
今、うつ病に対してはじめて、
「克服できるかもしれない」
と強く感じています。
でもこの期待は少しだけ怖いです。
再発した時に、またショックを受けるのが怖いのかもしれません。
今はそんな状況です。
私はうつ病を経験して「よかった」とは全く思っていません。こんなつらい経験をして、無理をしてでもよかったなんて言えません。
たくさん泣いた時間も、死にたいと思いながら生きた時間も、返してほしいです。
治療にかけた費用も、労力も、誰に訴えれば、この気持ちが晴れるのか分かりません。
自分が弱いからという結論に陥ってしまうことも、悔しくて堪りません。
周りと比べて惨めにならなければいけないことも、負け組だと思ってしまうことも、本当に辛かったです。
ただ、うつ病になって学んだことはたくさんありました。生きる上で大切なことを得ることができた気がします。
しかしこう思えるまでにも、3年という時間がかかりました。短いように聞こえるかもしれないけれど、私にはとてもとても長かったです。
うつ病になる前と後では、考え方も生き方も変わりました。
私の今の生き方、シンプルに言うと
【いつ死んでもいいように生きる】です。
明日死んでもいいとは言えないけど、
1週間後、1ヶ月後に死んでもいいように。
具体的に言うとこの3つです。
①食べたいものを食べる
②行きたいところに行く
③会いたい人に会う
(できることなら、嫌なことはやらない。)
そうやって考えるようになりました。
なんだか楽しく生きれるようになったと思います。
遠くの、先の予定はなんとなく苦手です。
いつ現実になるか分からないような、見えない未来について、深く考える時間は無駄だと思っています。
未来のことなんて誰にも分からないし、考えると不安になるからです。
大きな夢を持つと言うより、実現可能な目標を立てるイメージです。
①食べたいものを食べる
これはそのまま。美味しそうと思ったらそのお店に行きたいし、自炊もほぼ毎日しますが、食べたいものを作るのは楽しいです。食べたいものを食べるのは、自分のご機嫌を取るためでもあります。
②行きたいところに行く
学生の頃から旅行好きなので、まだまだ行きたいところも、海外にも見たい景色もたくさんあります。(誰か一緒に行きませんか?)
めっちゃ死にたいなと思う日には、「あ、まだあの場所行けてないな。どうせなら行ってから死のう。行ったら生きたくなるかもしれないし。」と考えます(笑)
③会いたい人に会う
私にとってかなり重要で、生きる糧になっていると思います。
私がこうなったことを知っても、変わらず仲良くしてくれている友達には本当に感謝しています。
ここに行こうとか、これを食べたいねとか、そういう些細なことが私にとっては生きる理由になります。
くだらない話も、つらいことをつらいって言い合えることも、本当に大切だなぁと思っています。
いつも遊んでくれるお友達ありがとう😘
また、学生の頃からの友人でなくても新しく出会う人に関しても、直感で会いたいとか話してみたいと思った人には会いたいです。
それで、自分を落ち込ませる要素があったら静かにフェードアウト、これが今の私の手法です。
嫌なことからうまく逃げる、これもひとつの生き方です。
去年、亡くなった友人がいました。10年以上会っていなかったですが、とてもショックでした。
どんな思いで自分を殺めてしまったのか、想像しただけで涙が出ました。亡くなったという情報だけを聞いて、やるせない気持ちでした。
人って本当に儚いなと思います。
どうすることもできなかったけれど、これ以上知人で苦しむ人を見たくないです。
周りの人を大切にする、そうするしかないと思いました。
だからこそ、私は会いたいと思った人にはできる限りすぐに会いに行きたいと思います。
この3つの考え方に最近ようやく
④挑戦したいことをやってみる
が加わりました。
これは元気になった証だと思っています。
意欲なんてほぼ湧かなかったですが、最近は新しいことに目を向けられるようになりました。
どうせ死ぬならその前に、やりたかったことや新しいことやってみて、めちゃくちゃそれが楽しくて、自分に向いているかもしれないからです。
このnoteを書くこともそのうちのひとつです。
友達から色々な反応があって嬉しかったです!
その中でも、同じように悩んでいた友達数人から、これが辛いから相談してもいい?と連絡がきたことがとても嬉しかったです。
私の経験が少しでも人の力になれたらと思って始めたので、noteで発信して良かったと実感することができました。
また、今年は様々な環境を変えることにしました。これが吉と出るか凶と出るかは分かりませんが、自分が進みたいと思った道に進んでみようと思ったからです。
ずっと抱えていたトラウマや恐怖心を、払拭できる元気が今の私にはあると思えたからです。
また辛くなったら、その時はその時に考えます。
ある人にはどうせまたダメになるんだろ、みたいな言い方をちょっとされたりしましたが、無視してしまいました😊
まあ、そんな感じで私は「いつ死んでもいいように生きる」の考え方を繰り返して、もっと生きたいと思えるようになりました。
この生き方とは別ですが、うつ病を経験して得た大きな力はもうひとつあります。
それは「優しさ」だと思っています。
私は優しいです!というのとはすこし違うと思うのですが、うつ病を経験する前よりも、人の気持ちをよく考えるようになったと思います。
人にはそれぞれ取り巻く環境があって、それぞれのキャパがあって、考え方があります。
私がうつ病ドン底期だった頃、「分かるよ、大丈夫だよ」って励ましてくれる人に対して、何にも考えてないくせに適当なこと言うなよって思っていたことがありました。
「自分の気持ちを分かってくれる人はいない」と思ったり「ちゃんと理解してほしい」と思ったり。
今となっては、理解するのは無理だと思うし、その言葉はその人の精一杯の励ましだったと思えますが、当時の私には分かりませんでした。
なので、私は人の苦しみに対して簡単に「分かる」とは言わないと思います。
もちろん共感することだったり、同じ状況だったという意味で分かるかもしれませんが、すべてを分かることはないと思っています。
ですので、しっかり話を聞きたいです。
うまく言葉にできなくても、その時の気持ちとか、思い浮かぶ単語だけでもいいから、と思います。
上手いアドバイスができる自信はありませんが、こういう風に考えられるかもしれないとか、今はこうかもしれないけど、ずっとそうじゃないよ、とか言えるかもしれません。
辛い時って、驚くほど視野が狭くなります。
自分ではその時気がつけないですが、どんどん悪い方に物事を考えてしまいます。
その暗闇にいる人を、外側にいる私から、少しでも光を差してあげられたらと思います。
人にかける言葉選びにも気を使うようになりました。相手を傷つけないように!という気持ちもありますが、どの言葉を選んだらその人が喜ぶかなとか、笑ってくれるかな!とか思って話します。
発言に常に気を張っているとかではなく、自然とそういう風になりました。丁寧に伝えたいことには時間をかけます。
人の言葉で、良くも悪くも人は変わると思うからです。
このようなことを総称してなんと言えばいいのか分からないので、「優しさ」と言語化しておきますが、うつ病を経験したからこその力だと思っています。
最後に、私が望んでいることを書いておきます。
私には、社会全体が精神病に対する偏見がまだあるように感じています。
以前よりも理解は深まっていたり、対策をしている会社もあると思いますが、まだまだだと思っています。
実際に私も偏見を押し付けられたことがあります。かなり苦しかったです。
苦しんでいる人がもっと気軽に病院に行ったり、相談できる環境があればいいのにと思います。具体的にどうすればいいとか、私にはまだその能力はありませんが…
病院に行けなくて、ひとりで抱え込んで、病気が悪化している人や、自殺してしまう人を少しでも救える世の中になるといいなと思います。
うまく伝えられませんが、そんな願いです。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
一旦、私の体験記と思いはこの記事で締めくくりとさせていただきます!
また書きたいことがあれば書こうと思います😌
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?