コミティア140で買った本感想まとめ

1.Skyriaシリーズ(全3冊)(Kaitan様)

・Kaitanさんのイラスト本です。イラスト本島をうろうろしていたらダイナミックなイラストのポスターに吸われて、既刊新刊合わせて3冊全て買わせていただきました。

・(おそらく販売時期)1冊目のUnder-notesは、宙に浮く都市の時間と季節の移ろいがメインの本でした。表紙にも使われていた「春宵の頃」という絵が凄い素敵です。夜の月明りが当たった雲の雰囲気や、オレンジ色の温かい照明の色合いに、咲き誇る桜がコントラストになって非常に素敵なイラストでした。

・2冊目はancient-bloomも1冊目の宙に浮く都市のイラスト本ですが、世界観の補完のページも挟まれていました。浮遊船の浮遊機構にまで独自の世界観が活きていて見ていてワクワクしていましたね。全体を通して色とりどりの街並みが特徴の絵が多い印象でしたが、「blue-ophela」という絵は青色だけで表現の限界に挑んでるんじゃないかってぐらいシンプルでダイナミックで素敵でした。女の子のオレンジ髪も絵のアクセントになりつつも、ドラマ性が産まれて絵全体の技術が凄かったです。

・3冊目(新刊)のFantastic-Journeyは旅がモチーフとのことで、都市のイラスト以外に広大な草原と花畑の絵や、列車と郵便局が合体したかのような色彩溢れる躍動感の詰まった絵があったりと色々なベクトルの絵があって素敵な本でした。最後の絵が本当に素敵で、この本の絵の並び順にも意味があるのかなと感じるぐらいに衝撃的な絵でした。Pixivにもその絵は見れるのですが、本の最後で見た時の方が衝撃があると思うので是非手に取って欲しさはありますね。


2.ヲかシな建築(埜々原様)

・同じく背景系イラスト島で見かけて買った本です。「をかし」とあるように趣のある生活感溢れた絵が収録されていました。建物の構想の際に「人が居たらどう生活をするか」を凄い綿密に練って設計されてるので、出来上がるイラスト全てが本当にありそうだけどどこか幻想的な絵で大変面白かったです。所持金の関係でどちらかしか買えなかったので、迷った結果既刊表紙のリアルだけどちょっと幻想的な建物に惹かれて既刊の方を買いました。

・新刊通販あるのありがたい~~~~!!


3.地下鉄でうろうろする(草壁様)

・都心の街並みを精密に表現したイラスト本です。サンプルの中にはありませんが、新丸の内ビルディングテラスの1枚絵がとんでもない描きこみで驚いちゃいました。東京駅の外壁の色合いや窓ガラスの細かさ、さらに奥のビル群まで窓一枚一枚が一切の省略なく描かれていてどこを切り取っても非常に綺麗でした。個人的に気に入ってるのはサンプルにもある赤坂見附高速道路の絵ですね。仕事柄よく通る場所なのですが、絵で見るとまた変わった見方が出来て新鮮な気持ちになりました。自分はニッチなチョイスだな~と感心してましたが、都市や高速道路好きの人には名スポットだったりするんでしょうかね。


4.VISIONS&Blue Armonia(Masa8a様)

・こちらはイラストではなく写真集になります。1枚1枚に建物の刻んだ歴史や重みが伝わってくる、限りなく幻想に近い現実の写真が盛りだくさんでした。

・「VISIONS」は聖域と都市の2部構成でした。チェコには様々な協会があると知っては居たのですが、こういった芸術的な写真で楽しめるのはとても幸せです。聖ミクラーシュ協会の写真は厳かで神聖な雰囲気があり、さらに天井に描かれた絵が異世界観が増してお気に入りの一枚です。レガレイラ宮殿の写真も凄いですね...。ポルトガルの事は全然わからなかったので、こんな素敵な場所があるんだなあと新たな場所を知ることができました。

・「Blue Armonia」はイタリア・ヴェネツィアをメインとした写真集。この写真集は旅行好きの祖母にプレゼントしたくて2部買いました。喜んでくれたのは良いのですが、虫眼鏡を使って細かくマジマジと見ていたので変な見方だなあと眺めてました。海と空の青色の違いに、どこまでも続く水平線が本当に見れる風景なのか疑いたくなるほど最高の構図です。足が悪くもう旅行できない祖母に良いプレゼントが出来て、今回のコミティアの中で一番思い出深い1冊になりました。


5.アストロレコード(ナナカワ様)

・ちょうど島の角だったので何度か目に入り気になったので買っちゃいました。新刊のアストロレコードのみ買わせていただきました。どの子もキャラデザが良いですね...。デザインをじっくり見てここが良い、ここが素敵と考えた後にタイトルを見てみると味わいが増して最高です。個人的なお気に入りは6-7Pですかね。白とオレンジメインの服に、エメラルドカラーの差し色がめちゃくちゃオシャレで素敵です。カラーギャップに弱いんだ俺は。


6.rhombus(がわこ様)

・今回コミティアでのメイン目的その1でした。開始18分で全刊完売だったのでマジで買えて良かったです...。女体美を活かしたポージングにキャラデザイン、ストーリー性を感じるダイナミックで幻想的な背景が見事にマッチしていて最高です。好きなポイントとしては、白髪などの色素が薄い色合いのハイライトに様々な色合いを差し込む事でファンタジーさが増すところが凄い技術だなあと思ってます。また本が出たら是非買いたいですね。これからもイラスト楽しみにしてます。


7.DOWNERS(東雲ねむ様)

・メイン目的その2です。こちらも開始1時間でセット含めて売り切れてしまったので買えて良かったです。東雲ねむさんの描く肌の質感が好きなので、そこに惹かれてSkebでも依頼したりもありました。今回はそんな質感の良さが活きた絵に、ちょっとダークでアンニュイな雰囲気がプラスされたオリジナルイラストがたくさん詰まっていました。あとがきにある通り不安定な感情が根っこにありながら、絵の美しさがその上に立っている独特な世界観がとても良かったです。

(Skeb自慢しちゃお)


8.キエフの幽霊(松田重工様)

・現在も続いているウクライナ情勢ですが、その中で突如として報道されたウクライナ軍のエースパイロット「キエフの幽霊」を題材にした漫画です。雲の軌跡が空戦の複雑さを盛り上げ、1コマ1コマ丁寧に描かれた航空機とスティンガーが没入感を高めてくれます。サンプル4枚目にある1コマですが、敵から見た「キエフの幽霊」の恐ろしさが出たこのシーンが凄く良かったです。鉄で出来た航空機なのに、生き物の様な捕食者としての恐ろしさが出た1シーンが本当にかっこよくて印象に残っています。


9.ペリリュー~楽園のゲルニカ~ ArtBook(武田一義様)

・単行本で全巻買っていたペリリューのアートブックを、なんと作者ご本人がコミティアで販売しておりました。物語全編を通して描かれるペリリュー島の自然の美しさと、戦場の禍々しさに壮絶さ、最後まで生き抜こうとする主人公達の辛さと逞しさがアートブックとして1冊に詰まっていました。表紙イラストなので、「あ~この巻はこの話だったなあ...」と思い出しながら読んでました。また漫画見返したいと思います。各表紙の構想コメントが描かれたあとがきも、漫画全編読んだ後だと「あのシーンか~~~~」と思い返してしみじみしちゃいました。