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福岡で働く文化ホリック社会人。映画と音楽と本とアートがあれば大体満足。

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  • gohey's KPOPwatch

    ブラックミュージックとポップソングを愛好する筆者が日々KPOPリリースを追い、月ごとの好曲のみをピックアップしてご紹介。

  • gohey's Cinema Annual

    各年鑑賞した映画のなかから選出したランキングの紹介記事です

最近の記事

『ラーヤと龍の王国』—分断されゆく世界で「信じる」方に賭けてみること

分断されゆく世界で「信じる」方に賭けてみること これからの新世界を描く役割を「女こども」と「傷ついた経験のある者」に託す本作の姿勢に、胸を打たれる。いずれも大いなる喪失と不条理の只中を生きる、か弱き人々である。勝負にかける元手の少ない彼女たちが、降りかかる脅威に耐えながら世界と対抗するためには、限られたその一手の作用を最大化する必要がある。だから弱い者同士で手を取り合う以外に手は無いわけだが、この勝負一度でもしくじれば、もう後はない。切迫した決断を前に、脳裏をかすめるのはい

    • 2020年ベスト映画を振り返る

      【2020年ベスト映画】1. 「はちどり」 2. 「ソウルフル・ワールド」 3. 「フォードvsフェラーリ」 4. 「幸せへのまわり道」 5. 「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」 6. 「ハーフオブイット:面白いのはこれから」 7. 「のぼる小寺さん」「アルプススタンドのはしの方」 8. 「サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-」 9. 「燃ゆる女の肖像」 10.「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」 11.「私をくいとめて」 12.「ディック・

      • 映画関連活動5つ、まとめて近況報告。

        秋は文化の季節なのか、レギュラーの事例に加えていくつかお声かけ頂いた映画活動が続いております。本来ならSNSでタイムリーに発信しておきたいものでしたが、幸いにもどれもまだ参加&視聴可能ですので、遅ればせながらこちらでまとめてご紹介。 どれかご興味いただけるものがあれば、ぜひどうぞ。 ① 10/30 フクリパ連載「福岡映画:番外編」記事 公開ウェブサイト「フクリパ」にて4月より連載を続けている「福岡映画」。普段は福岡で撮影された映画作品を厳選紹介している連載ですが、今回は番外

        • 「国際映画祭」が変質する (WE ARE ONE : A Global Film Festival、SXSW2020ほか、"配信型国際映画祭"というモデルへの雑感)

          トライベッカ映画祭を運営するTribeca EnterprisesがYoutubeと手を組んで、5/29〜6/7でカンヌやヴェネチア、サンダンス、トロント、東京など20の国際映画祭が選んだ新作・旧作映画をはじめ、ドキュメンタリーや短編、音楽、マスタークラスのコンテンツなどを無料配信するチャリティ配信型映画祭「WE ARE ONE : A Global Film Festival」を開催することを発表しました。 このイベントは単発チャリティイベントであって、各国際映画祭とも自

        『ラーヤと龍の王国』—分断されゆく世界で「信じる」方に賭けてみること

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          【三好の2019シネマランキング】

          あけましておめでとうございます。正月休みも最終日の滑り込みになっちゃいましたが、昨年映画の総括をお届けいたします。 2019年は、7月から11月の5ヶ月間、劇場へ月イチも行けずというここ10年ではじめての状況だったため見逃し作品も多いのですが、1月と3月に国際映画祭に2つも参加させてもらえたおかげもあって、なんとか年間総鑑賞本数(劇場+ソフト・配信)は113本。うち今年劇場公開された新作は60本でした。 今年のTOP10は、自分が「2019年の映画」を思い出したときどの映

          【三好の2019シネマランキング】

          福岡市美術館 「インカ・ショニバレCBE:Flower Power」

          福岡市美術館で現在開催中(〜2019.5/26まで)の「インカ・ショニバレCBE:Flower Power」はどうか見逃して欲しくない展覧会のひとつ。何故かといえばとにもかくにもまず作品が素晴らしく良いこと、次いで福岡でこのクラスの現代美術作家の個展をこの規模で見られる機会はそうそう無いこと、にある。 インカ・ショニバレCBEは、1962年ナイジェリア(元英国領)人の両親のもとロンドンに生まれ、3歳から17歳までナイジェリアで過ごした後ロンドンに戻り芸術を学び、今や英国を代

          福岡市美術館 「インカ・ショニバレCBE:Flower Power」

          【BOOK】「With Love!僕が棲んだテレビ箱」上田信

          2月はじめに鑑賞した映画「バーニング」以来イ・チャンドン監督の過去作を一本ずつ辿っていったのだが、1999年作「ペパーミントキャンディ」は「バーニング」同様NHKの出資によって作られた映画ということで、日本側の当時のプロデューサーはどなただったのだろうと調べるとこの上田信氏に行き着き、氏が担当なさっていた(まさしく本作を生み出した)NHKのアジア映画振興企画「NHKアジアフィルムフェスティバル」そして同時期に同じく氏の担当されたシナリオコンペ「サンダンス/NHK賞」という

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          【三好の2018シネマランキング】

          今年もやって参りましたこのシーズン。今年はいよいよ字数が爆発してしまったためnoteにて公開。例年お楽しみにいただいている読者の方も多いということで有難く、それでは発表させていただきます。 ■2018年は劇場&DVD総鑑賞数139本、うち2018年封切作(イベントや映画祭での新旧作含/劇場・DVD・配信問わず)が85本。今年は例年以上にクセの強いわがままなラインナップですが、からこそ自信を持ってお勧めできる12本です。それでは、どうぞ。 ------------- 特別

          【三好の2018シネマランキング】

          gohey's KPOPwatch #2(2016.02)

          年度末の過密に吞まれ(なにせ筆者サラリーマンなもので/スンマセン!)ほとんど1ヶ月遅れの更新となりましたが、ようやく連載第2回、2月分のKPOP楽曲の個人的総括です。 さて2016年2月は、月のあたまから中旬までは大型リリースもさほどなく若干地味な前半でしたが、ちょうど2/15くらいから途端に大型アーティストの新曲Teaserが続々投下され、そのまま一気に1週間程度で今年の上半期を語るうえでも重要になる数曲を含む大型リリースがドドドッと一息に出揃うという濃密な月後半、で結果

          gohey's KPOPwatch #2(2016.02)

          gohey's KPOPwatch #1(2016.01)

          豊作に沸いた2015年のKPOPシーンについての総括記事をかれこれ1ヶ月以上構想し続けたのですが、なにせ1冊の雑誌ほどの情報量になりそうだったのでそれは今後小分けでアップしていくとして。 その反省も踏まえ、今年からは日々ピックアップした楽曲群を、各月ごとにまとめた記事形式で紹介していこうと思います。メジャーインディーごっちゃまぜ&なんとなくリリース順(厳密ではない)で並んでおります。それでは第1号。どうぞ。 ■「Hogu(호구)」GIRIBOY feat.Brother

          gohey's KPOPwatch #1(2016.01)