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分かり易い指示の為に!

秋の臨時国会で提出を目指す旅館業法改正案が判明しました。
この改正案の目玉は、「コロナウイルス等の感染症流行時の感染防止策を客に求めることができるようになる」という点です。端的に言えば、正当な理由なくマスクをしていないお客様お断りということができるようになる、というもの。

でもちょっと待ってください、正当な理由って何なんでしょうか。

この「正当な」の解釈の違いで、また幾多のトラブルが発生するかと思うと暗澹たる気分になります。

例えば。マスクをしたくないと思っている人にしてみれば、「私がしたくなると思っていることが正当である」と主張することもできます。マスク派の人にしてみれば、それは全く正当ではないわけです。

法律的には、他の法律で規定されているかどうか田舎が正当の基準になります。しかし先日。マスクをしてないお客様に対して、飛行機なら乗車拒否ができるのにバスは乗車拒否ができない、という事件がありました。これなどは、準拠する法律が違うからです。一般人には非常に分かりにくい。

本来「分かる」という言葉は、分けることができるという意味。誰が考えてもその分ける基準が同一になることが、分かりやすさの基準です。

ですから、法律の文言上に「正当な理由」などという言葉を用いることは誤解や分かりにくさの根源になります。

この部分、R彦左なら、「医師による証明書がなく拒んだ場合」というように判断する人の個人的な見解が入らない形での「判断基準」を示します。こうすれば、トラブルは減るでしょう。

そもそも論として。法律の役割は人によって解釈が違う判断基準を、統一的に示すことによりトラブルを無くすことです。判断基準が現場に委ねられるようなら法律としての役割を果たしていません。(蛇足ですが、裁判所は法律の解釈が違った場合にどのように考えるかを示す場所です。法律の内容の正しさを問う場所ではありません。)

是非、判断基準が現場に委ねられない、分かり易い指示をしてもらいたいものです。

注: マスク着用に賛成・反対を論じているわけではありません。あくまで「正当な」というあいまいな言葉への改善要求です。

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