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今日から始める「10/5ウェイ」。頭ひとつ抜きんでる礼節をみにつけるのだ。

しゅんしゅしゅんです。

「なんでそんなに、にらんでるんですか?」

僕の執務室はオフィスの9F。ミーティングを終えた僕はたばこを吸いにエレベータにのりこむ。たばこ部屋はB1。6Fで顔見知りの後輩が乗り込んでくる。「おう」と挨拶。後輩もたばこを吸いにいくらしい。今度は2Fでエレベーターがとまる。外部の方だろうか、見知らぬ男女が乗り込んでくる。

1Fに到着。ちゃんとタッチパネルの前を陣取り「開」のボタンを押す。降りていく男女を目でお見送り。その目には何の感情も宿らせていない。もはや無感情。そのまま僕はB1に。

B1に到着。一緒に降りた後輩が僕にはなった一言が冒頭の台詞。

もちろん彼は笑いながら。僕の素気ない態度を誇大に捉えて、あくまでも愛をこめて、いじってきた一言だ。

「え!?俺、マジでにらんでねぇよ?てかお前、、俺の顔ディスってる?」

と、僕も笑顔でお返し。なんということもない日常の一幕。

…俺、そんなに真顔の時やべーのかな…?

「最初は少し近寄りがたいし、話しかけにくいけど、話し始めたらとっても話しやすい!」

これは人生で飽きるくらいにいただいた僕に対する人物評だ。とはいえ僕はこの評価を気に入っている。いわゆるギャップだ。クールにみせかけて優しい。このギャップに助けられてきた。意図的に駆使してきた。やはりギャップはつよい。だから直す気はない。

でもふと思った。

もしかしたら多くの人は僕に、怖い=無礼だという印象を抱いているかもしれない。クールと怖いは似て非なるものだ。

全く知らない人はまだいい。おそらく僕の表情など気にかけていないから。そして僕の人となりを知っている人もまだいい。問題なのはミーティングでたまに顔を合わせる程度の人。もしくは一度なにかのミーティングで一緒になったきりの人。

そのレベルの人に廊下やエレベーターであった時の反応をどうするか。

これは人類永遠の課題だ。

僕は一応会釈くらいは、する。でも笑ってはいない。「お疲れ様で~す」と言われない限り、僕から「お疲れ様です」を言うことはない。目で言っている、つもり。

でも、おそらく。その会釈時の僕の目つきは悪いのだろう。後輩からすると気軽に「お疲れ様です」なんて言えないくらいに。

とまあ。挨拶一つとっても意外に難しいもんです。びっくりすることに社内であいさつをしない人って結構いますよね。あいさつするんだけど、顔は合わせずの人もたくさんいる。隣の人でもギリギリ聞こえないくらいの声の人もいる。

別にうちの会社は仲が悪いわけではない、むしろ仲がいいといわれる会社だ。それでも朝ちゃんと挨拶する人は半分くらいだ。廊下やエレベーターでちゃんと挨拶する人はさらにその半分にも満たないだろう。

ちゃんと挨拶できる人って1割きるかもしれないと思うわけです。

”いかに人に好かれるか”に言及した元客室乗務員とか、生命保険営業とかのお作法ワザの本ってたくさんありますよね。お礼は手書きで、手紙でやりましょうみたいなのってありますよね。

でもその前に。目を見て挨拶するとか。微妙な距離感の知り合いでも廊下ですれ違ったらちゃんと声を出して挨拶するとか。超絶当たり前のことをやってからじゃないと。他にも例えば、話しかけられた時にパソコン画面から目を離して、ちゃんと顔なり体なりを相談者の方に向けて話しを聞き始めるとか。

それだけでも頭一つとびぬけまくる礼節なのに、それ以上のワザをみにつけようなんてちゃんちゃらおかしい。挨拶しようよ。

そんなこんなで「礼儀正しさこそ最強の生存戦略である」って、強烈なタイトルの本の中に、実践したきステキな考え方があったので、ご紹介を。ネタ元はこちらの本。

■10/5ウェイ

誰かと10フィート(約3メートル)以内に近づいたら目を合わせ、微笑みかけること、5フィート(約1.5メートル)以内に近づいたら「こんにちわ」と声をかける。(ルイジアナ州の大病院で導入されたガイドラインらしい)

いやーいいっすね。人様をにらんでしまっているかもしれない僕にはもってこいのルール。意識して微笑みと挨拶をこの顔に。

■全員の名前を覚える

2012年にアメリカのモトリーフール社が導入した取り組み。年末までに同社の250人の社員全員がお互いに名前を覚えられたら年間賞与の20%に相当する特別ボーナスを支給すると。この課題を与えた同社CEOは社員同士の絆を強めたいと考えた。「互いを家族のように扱うようにせよ」とお触れを出すこともできたが、彼は社員が互いの名前を覚えれば、自然と社員間の交流が活発化すると考えたのだ。実際にこの施策は功を奏した。

こういう仕掛けいいっすね。ゲーミフィケーション的に行動を誘引して、図らずも狙いを達成させる仕掛け。男性の小便器に的のマークを書いていると男性がそこを狙って小便をするから、飛び散らなくなるみたいな仕掛けに似たものを感じる。鮮やかな企み。

■好ましい感謝のされ方にバリエーションをもつ

心からの感謝の言葉を聞くと、人間の心は高揚する。ここで注意すべきは感謝のされ方にも人によって好みがあるということ。中には、わかりやすく大勢の見ている前で感謝されたい人もいれば、反対のそれを嫌がる人もいる。言葉で感謝を伝えられたい人もいれば、何か贈り物というかたちにして伝えられることを好む人もいる。時間をかけてでも、個々人がどういう感謝のされ方を好むかを確かめておくといいだろう。

なるほどそうだろう。そもそも感謝上手になりたいものだ。感謝の気持ちの伝え方、伝える言葉にさまざまな引き出しをもっておきたい。

■礼節の原則は笑顔

人は自分で思っているほど日常生活で微笑んでいない。これはそうだろう。子供は平均して1日に400回くらい笑うともいわれる。だが、大人になるとその回数は激減する。笑う回数が1日に20回を超える大人は全体の30%。1日にたった5回も笑わない大人が14%いるらしい。

飲み会ない日とか、たしかに20回くらいしか笑っていないかもしれない。一方、いつもニコニコしている人って確かにいる。僕はその人のことを好ましく思っている。じゃあやっぱり笑うしかねえ。意識して笑うしかない。

ふと思ったのだが、1日何歩あるいたかを測る万歩計がある。いま、いろんなウェアラブル測定がある。1日何回笑ったかとかアップルウォッチで測定できればいいのに。そういうガジェットあんのかな。

目指せ、1日100回の笑顔。

では。


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