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マネジャースキルの中心は人間力。とすると、マネジャーはAI時代にもなくならない、文系サラリーマンが目指すべき一つの役割だよね。

しゅんしゅしゅんです。

「佐々木さん、今日から課長になりました。」

「そうか、君は課長になったのか。」

ということで、佐々木さんからお手紙をいただきました。

これ2010年発行なので、およそ9年も前の本なんですが、良書でした。

■課長に必要とされるスキルへの言及はせず、本質的なスタンスや心構えに焦点をしぼっている

→総合格闘技の気があるマネジャーの必要スキルに言及するのは難しい。ただ頭一つ飛び抜けて大切なのは人間力。人間力の科学は困難だが、時代が変わろうとも人間の本質は変わらないので、スタンスや心構えに焦点を絞るのは理にかなっている。

■課長に昇進する元部下に宛てた手紙という形式をとっている。

→つまり元上司からの激励の言葉。マネジャーになる人(なりたての人)がこの本を手に取ると思うと、これがなかなか乙。感謝と不安が溢れる昇進のタイミング。元上司からの手紙が素直に染みてくる、励まされる。(上司に恵まれていたらね…)

*****

課長=マネジャーに求められるのは現場の仕事ではなく、4つの今までとは次元の違う仕事だとこの本には書いてあります。

①課の方針策定
→課の経営方針の策定と遂行状況のチェック

②部下の監督と成長
→部下の直面している現実を正しく把握し、その仕事のやり方を指導し、組織全体を最高の効率にもっていく

③経営と現場のコミュニケーション
→自分の課で起こっていることを経営に的確に報告するとともに、経営の意思・目標を課全体に的確に伝える

④社内外の政治
→社内外の関係者を自分の目標どおりに導いていく政治力

このマネジャーの4つの仕事って、人間力がモノを言いまくると思いませんか?

①方針策定にはロジカルさも大切だけど、想いとか、その想いの国語も大切。

②部下の成長には対話や傾聴が欠かせない。

③メンバーを動かすには、経営の言葉そのままではなく、経営の意思を自ら解釈し「自分の言葉」で伝えないといけない。

④社内外の政治なんて人間力そのもの。社内の力関係を見極め、相手の譲れないところや、気持ちいいポイントを見抜く。したたかにしたたかに。

そもそも、上からも下からも信頼がないと中間にたって管理なんてできないですしね。

人間力がモノを言うってことは、マネジャー職ってAI時代にもなくならない、文系サラリーマンが目指すべき一つの役割じゃないすかね。

マネジャースキルは数値化できないし、科学しにくい。だからこそ誰でもできるように思えて、誰ばりできない。

なんてことを考えながらこの本を読んでいると、マネジャーにとって大切なことは「逃げないこと」ではないかと思ってきた。

これは僕は苦手なことかもしれない。「逃げないこと」がどういうことかというと、それはまた次のnoteで。

最近のトレンドは強いマネジャーではなく、弱くても応援されるマネジャーらしいです。弱くていいなんて助かります。

弱くてもいいけど、逃げないぞ。

では。





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