感情を封じ込めたり思い悩んだりすることで、少し前進している感じがするけれど、それは錯覚

しゅんしゅしゅんです。

感情は封じ込めてはダメらしい。

その感情は地下に潜ったに過ぎず、いつでもまた浮上する可能性があるから。感情を封じ込めることは精神的に無理しているし、漏れ出す恐れがあるんですね。しかも漏れ出す時はいつだって急だから、とても感情的な行動を伴ってしまう。

さらに感情を封じ込めることは人間関係に悪影響も及ぼすんですって。例えばこんなこと。

封じ込めるタイプの夫に悩まされる妻はこう言うのです。「大ゲンカしたのに、あの人ったら何事もなかったみたいに仕事に行っちゃったのよ!」「どうでもいいと思ってるのよ!」と。これは…ありそうですね…

思い悩む方がまだマシなんですって。

自分の気持ちを感じて解決しようというスタンスがあるから。でも思い悩むことは、感情におぼれるリスクがある。不安は未来に、思い悩みは過去に向き合っている。つまり「今」をおろそかにしているんですね。

さらに思い悩むことは他人を巻き込む可能性がある。自分の重苦しい感情を他人に押しつけるから、相手も共感することに疲れてしまうんですね。

感情を封じ込めて進むことも、解決しようと思い悩むことも、ともすれば前進している感覚に陥る。でもこれは錯覚なんです。痛み止めみたいなもんで根本的解決にはなっていない。

これらはスーザン・デイビッドさんの「ハーバード流 こころのマネジメント」に書かれてたことです。

とするとですよ。

苦しんでいる人へのアドバイスって何がいいんでしょうね?

「気晴らしに〇〇して忘れよ!」とか「考えこんでも始まらないから忘れよ!」とか「寝たら忘れてるよ」はよく聞くアドバイスですが、封じ込めの助長ですよね。

「好きなだけ思い悩みなさい」とか「疲れていつのまにか寝ちゃうくらい考えなさい」もよく聞くアドバイスですが、思い悩みの助長ですよね。

大した問題でない場合はいいのでしょうが、大した問題の場合は、上記のアドバイスは世の中的にはよいアドバイス的な認知がありますが、ダメですね。

じゃあどんなアドバイスがいいんだろうか?

「とにかく笑おうぜ」は?「上を向こうぜ」は?これもいまいちなんですよね。

なぜなら。何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。過剰な幸福感はいわゆる躁状態。行き過ぎたハイテンションは危険な行動に繋がるし、ハッピーピーポーは安易で騙されやすい傾向にある。

幸せになろうとして幸せになるもんじゃない。心に従って活動した結果の幸福。幸福ビジネスに金をかけても幸せにはなれないんですな。

それに、ネガティブ感情はポジティブ感情と同じくらい人間にとって必要で、負の感情も気付きのメッセンジャーだから遠ざけるのはもったいないんですね。

結局「穏やか」がいい。ハッピーというか上機嫌くらい。平常心が上機嫌みたいな。ニュートラルとか。凪とか。平静とか。そんな感じ。浮きも沈みも受け入れて穏やかであることがいい。

とすると最適なアドバイスは?

「あんまり自分を攻めないで」とか「強がってはだめだよ」とか「どうしてそう思うのかな?落ち着いて整理してみようよ」とか「じゃあこれからどうしようか」こんなところなのかなあと。

アドバイスは難しいもんですね。
人の相談に生半可な気持ちで臨んではいけませんね。

では。

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