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マネジャーの最も大切な仕事

しゅんしゅしゅんです。

社員のモチベーションや感情に影響を与えうるマネジメント手法について、下記5つを、重要だと思う順にランクづけしてください。

①仕事の進捗に対する支援
②優れた仕事に対する評価
③目に見えるインセンティブ
④対人関係の支援
⑤明確な目標

どう思いますか?海外の調査ですが、全世界数十社のさまざまな職位のマネジャー669人にアンケートを実施したところ。95%が「①仕事の進捗に対する支援」を1位には選ばなかった。

一番大切なのは「進捗」なのに。

7社26のチームから238人を対象に4か月密着。毎日毎日参加者の感情や気分、モチベーションのレベル、その日の職場環境に関する認識のほか、どのような仕事をしたか、どのような出来事が心に残ったかを尋ねた。そして出来上がった1万以上の日誌を元に、判明したことらしい。(詳しくはスティーブン・クレイマー著の「マネジャーの最も大切な仕事」を是非)

これって知った瞬間は「へー」って意外な感じがするのだけれども、少し考えると「そりゃそうだよな」ってとても納得感が出てくる話しではないですか?だからこそ知っていれば強い話なんだけど。

「上司が部下のモチベーションを上げる時に必要なものは?」って聞かれたら、もはや反射的に「少し背伸びしたら届くくらいの絶妙な目標設定と育成計画!」とか「公平な評価と得意な面と苦手な面をしっかりフィードバックすること!」とか「結局、金銭的インセンティブの設計次第かな!」とかって答えそう。マネジメントとかを勉強した人であればあるほどそう答えそう。なんなら部下側もそう答えそう。

でも、よーく考えてみてください。僕もよーく考えてみました。

確かに「仕事が前に進んでいる感」がある時、結構日々ご機嫌に生きています。一方、暗雲立ち込めた感じで、今日何から手をつけたらいいのか分からない状態。企画職なら何を分析しても何を分析しても糸口がつかめない。営業職なら、何件電話しても、何件訪問しても、全く受注できない。てか光すら見えない。こんな時ってモチベーションが雪だるま式に下がっていきませんか?

会社で帰り支度をしている時、会社から家に帰っている時、家についてご飯食べててもテレビ見てても風呂入っても、ずっと「今日も何も進まなかった=つまり今日も無価値だった」とどんよりする。平日なら「明日も何もできなければどうしよう」で寝る。土日なら「来週も何もできなければどうしよう」でサザエさん症候群マックス状態睡眠。

あー書いてて暗くなってきた…

目標設定とか評価とかインセンティブとか、どこまでいっても点なんですよね。その瞬間は気持ちが盛り上がるけど持続性がない。日々の「前に進んでいる感」これがないと、どんな良い目標であっても進まないから骨抜きに。そもそもインセンティブがもらえる気配がしないから骨抜きに。評価なんて最悪に決まっているから骨抜きに。

「今日もやってやったなあ」「俺、できるなあ」って日々、成長と達成を感じて自己受容できてたら、逆に目標設定とか評価とかインセンティブが多少うまくいってなくても、大丈夫な気がする。「あの上司えこひいきしやがって~」とか「目標が高すぎるんだよ」とか「目標が簡単すぎるんだよ」とかなんだか愚痴をこぼしながらも、たぶん心は結構笑っている。

そうじゃない?

そんな当たり前のことを、「さ!マネジメントがんばろう!」と勢い勇んだ上司は、最も大切な「日々の進捗」はおざなりに、面談とかFBとかをめちゃがんばろうとする。「おいおい毎日の部下に気を使えてますか?」って感じですね。

結局日常ですよね。マネジャーの最も大切な仕事に一個だけ付け加えたい。

心理的安全性を確保しながら、日々の進捗を支援する。

では。

※ここらへんのnoteも合わせて読んで欲しいです!


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