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どんな物事にも意図がある。どんな事象にも背景がある。それを解き明かして未来をつくるんだ。

しゅんしゅしゅんです。

どんな物事にも意図がある。

牧野さんのこのツイートを見て、そんなことを思い出した。

ホリエモンの著書によく出てくるが、いまや日本人の当たり前の文化である「貯金」は戦費調達から始まったという。太平洋戦争で莫大なお金が必要な当時の日本政府は1円でも多く戦費を差しださせるために、貯蓄奨励キャンペーンを開始したのだ。当時のポスターには「国防貯蓄・生活安定」「家は焼けても貯金は焼けぬ」といったスローガンが躍るという。貯金に勤しむことは報国の行いとして称賛の対象となり、貯金は美徳という価値観の刷り込みがはじまった(らしい)。

どんな常識、どんな慣習、どんな当たり前であっても、それが始まった当初は誰かの目論見が潜んでいる。何かが生まれてくるには、それ相応の理由があるんだ。

どんな事象にも背景がある。

読んだ後に、すごく深い理解につながる本がある。例えば、少し前に話題となった「経営戦略全史」

一世を風靡する経営戦略がある。なぜその経営戦略が流行ったのか。それは今までうまくいっていた経営戦略が、何かの状況変化により立ち行かなくなったから。その綻びを埋める形で新しい経営戦略が生まれ、また一世を風靡する。本書はある経営戦略を詳細に解説するのではなく「なぜうまくいかなくなって、だから次に何がうまれてきたのか」その連綿とした歴史で経営戦略を語るから、知識が有機的につながり深い深い理解に繋がる。

どんな物事にも意図があって
どんな事象にも背景がある


意図とか背景に目を向けると、ある状況下では必要不可欠だったことが、今の状況化では意味がないことに気づいたりしますよね。意味がないどころかむしろ弊害になっていることだってある。

当たり前のことってホントに危険で。僕は今、十数年続くメディアの企画運営を担っている。十数年の間に多くの先人が改善に改善を尽くしてきたからこそ、今の仕様があり、それを守るためのルールがある。先人が適当にやってきたことではなく、当時の状況化で考え抜いてやってきたことなのだ。

この当たり前って当たり前過ぎて、わかりやすい不具合が生まれない限りはてこ入れの対象にすらあがらない。でも数年たつと環境は変化している。当時は正しいとされた判断も今の環境下では悪手であることはある。

「今の現在のこれはどんな背景と意図で生まれたきたのか」それをゆっくりと洗い出す時間が折に触れて必要。そこから思わぬ改善のタネが生まれてくることは、ほんとにある。

実は、その十数年続くメディアの責任者のポジションになった。責任者が変わるタイミング。それこそ、折に触れるタイミングの筈だ。

当たり前を疑って、次の当たり前を作っていきたい。そしてその当たり前が、またいつか壊されますように。そしてこの愛すべきメディアがずっと生き残りますように。

では。




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