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チームの文化には地球最大級の力がある、そう信じてチームビルディングしようぜ。

しゅんしゅしゅんです。

「チーム」と「組織」の違いってなんでしょう?

ダニエル・コイル先生の「最強チームをつくる方法」の前書きの中で、監訳者である楠木先生がこう述べている。

・組織…企業でいえば、その会社、もしくはある事業部門のように、資本や会計の論理でひとまとめにされている全体

・チーム…お互いの相互依存関係が日々の活動の中で認識し合える範囲にある人びとの集団

なるほど。この定義だと家族もチームと言えますね。

一方、「世界最高のチーム」の中で、ピョートルさんはチームをこう定義している

・チーム…目的にそって意図的に集められたプロフェッショナル集団

僕はピョートルさんの定義のほうがしっくりくる。「目的に沿って意図的に」の部分が大切。家族は意図的でも戦略的でもない。どんな状況状態に置かれていようともメンバーを変えることは原則としてない。

チームメンバーは目的に沿って適切に組み換えらえれるべき。チームに必要ない人間は除外されるべきだし、必要ないチームからは離れるべき。

自由度が違うからチームと家族の関係構築の仕方は違う。家族はメンバー構成に自由さがないからこそ、関係構築の仕方くらい自由であればいいと思う。チームはメンバー構成の自由度が高いからこそ、そこにビルディングの手法が必要だと思ったりするわけで。

「組織」と「チーム」の違い。それぞれの定義がある程度はっきりとしてきたところで次の話。僕は組織論には特段興味はないのだが、チーム論にはとても興味があるのだ。

理由は三つある。


まず一つ目はどこにいてもチーム論は必要だから。

組織論は経営企画部/人事部的なところが語ればよいと思うのだが、いかなる組織体系をとっても、組織はチームという小集団の集合体だ。組織を語る経営企画部や人事部もまた一つのチームである。つまり生きている限りチームからは逃れられないし、365日チームと絡んでいる。

そして人間の悩みはすべて人間関係である。人の幸せもまた人間関係の中でしか生まれない。

だからこそ幸せな人生(幸せな仕事人生)のためにはチーム論は必要だと思うのだ。まあそもそも生身の人間が好き。組織の人間心理にも興味はあるけど、一個一個の人間が好き。良いところもだめなところも含めて人間味が好きだし。


次に組織論はコモディティ化しているから。

コモディティ化しているということは、組織を構成している現場のチーム単位での差別化が肝になるということ。そもそも戦略もコモディティ化している。戦略はコモディティ。実行こそアートだ。なんて言葉もある。その実行を担うのは現場のチーム。

ただチーム論って組織論と違って急にウエットで、経験知的な要素が強い感じがする。なのに。そのチーム論が科学できるという話になれば、そりゃ興味津々だ。チームは科学できると僕は心底信じているし。いつだって成功するリーダーと失敗するリーダーがいる。その理由がなんとなくわかる。成功も失敗も説明できるってことは、きっとその知恵は科学できるはず。


最後に、チームの力は地球最大級だから。

チームって足し算じゃなくて掛け算だと思っていて。アダム・グラントさん著書の「オリジナル」の中にリスクテイカーってのは全てにおいてリスクをとる人のことではなく、ある部分では安定をとり、その安定があるからこそある部分ではリスクをとれる人だって話がある。

これと共通する話なのだが、例えばビジネスにおいてリスクある判断って、チームメンバー=仲間という安心があってこそ可能だと思う。信頼できる仲間がいるから大胆な戦略も可能になる。あきらめない限り「失敗」ではなく「成功への過程」であるが、挑戦し続けられるメンタリティも仲間達で作る安心安全がベースだよなと思う。

個人種目の足し上げの団体戦とかは、個人の力の足し上げだが、団体種目は個人能力の足し上げではなく、掛け算なのだ。そしてビジネスは団体種目だ。一人でやれる仕事は大したことない。超優秀なビジネスリーダーも、優秀だからこそ安心感のないメンバーを率いていると、危ない橋を渡るような意思決定はしない。優秀なリーダーが安心感のあるチームを率いる時、大胆な意思決定ができる。ここにチーム成果の差が生まれてくる。

どうでしょう?チームに興味が沸いてきませんか?勉強したくなりませんか?いますぐ今のチームでPDCA回したくなりませんか?

やりましょう。やりましょう。

チームは文化だが、運命的ではない。DNAではなく仕組みがあるのだ。

そんな気持ちをもって、チームを良くしていこうと思う人が増えたら、きっと世界は幸せになっていきますね。世界を幸せにしようなんて大義は持ち合わせていないけど、その方がきっと気持ちいい。

チームの文化には地球最大級の力がある。

なんて荘厳で力強い言葉なんだろう。

テクノロジー全盛期の今、人間が磨くべきスキル・メンタリティかもしれません。

では。

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