#スポーツの未来に僕たちが出来ることを終えて_後編

12/14@クロスパルにいがたで開催された「第2回 #スポーツの未来に僕たちが出来ること」レビューの後編となります。この記事では、イベントで話し合われたスポーツ×スポンサーシップや情報発信、そしてスポーツ特有の価値についてまとめています。

前編の更新からだいぶ時間が空いてしまいましたが、年内にUP出来てひと安心。それではどうぞ!

目次
①スポーツとスポンサーシップ
②スポーツと情報発信
③ヒトはスポーツに何を求めるのか
④この灯りを消さないために

↓↓↓ 前編はこちら ↓↓↓



①スポーツとスポンサーシップ

近年、企業によるスポーツへの投資やスポンサードが話題を呼んでいます。なぜ企業は数ある投資先の中からスポーツやアスリートを選ぶのか。そして、ありたきスポーツ×スポンサーシップの姿とは。

スポンサー企業とアスリートは共犯関係

(早川選手)
僕はスパイクに関してアシックスさんからスポンサードを受けているのですが、メディアやSNSではシューズやロゴが映り込むように意識しています。その理由は、アシックス側は商品が露出することで嬉しいし、アシックスからスポンサードされてるんだぞ、っていう僕自身のアピールにもなるから(笑)。だから、良い意味で僕もアシックスさんのブランドを利用させていただいています。

(清水選手)
私はメルカリアスリーツとしてメルカリと雇用契約を結び、競技に集中できる環境をメルカリ社から提供してもらっています。今日もメルカリアスリーツのTシャツを着ていますが、私も早川選手と同様に「メルカリ」というブランドを利用させていただいている側面が強いです。私がメルカリに対して出来ること、例えば広報活動や社内のスポーツ体験会等にはもちろん積極的に参加しています。

早川選手と清水選手が口を揃えて仰っていたのが「スポンサー企業とアスリートは共犯関係」でどちらかが一方的に利用されている訳ではないということでした。スポンサードの費用が企業にとって「コスト」になるのか「投資」になるのかは、スポンサードを受けているクラブや選手次第。良い共犯関係を築くことが互いの継続的な発展へと繋がります。


スポーツが持つ広告的価値

以下、僕が度々読み返している牧野圭太さん著『「広告」がなくなる日。」からの引用です。

広告というのは、基本的に「コスト」です。テレビで目にするような15秒のCMを一本つくるのに、数千万円の制作費がかかります(たった15秒!)。メディア費用は数億単位で使われます。数が多すぎることもあり、ほとんどが誰の記憶にも残らず消えていきます。屍の山を乗り越えて話題になったとしても、一週間もすれば「あぁ、そんな動画もあったね。で、何の商品だっけ?」というのが関の山です。

この先、広告は変わらなくてはいけません。これから「広告」というものは2つに分かれていくことになるだろうと考えています。

①「広告は、プレゼントへ。」
その一つが「広告=プレゼント」という考え方です。 "Presented by" というのを見かけると思いますが、まさにあれです。メッセージの押し付けではなく、生活者が求めるものに、広告側が歩み寄るような、REDBULLがマイナースポーツアスリートを支援しているようなスキームです。スポーツでも映画でも小説でもアニメでも音楽でも。そういった、人々の拠り所となる文化コミュニティに企業が参加させてもらい、支援をすることで、ファンとのつながりをつくっていく努力です。広告がそういった「文化へ貢献=生活者へのプレゼント」になれば、社会がよりよいものになっていくはずです。
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②広告は、プロダクトへ。**
とにかく、自社のプロダクトやサービスをよくしていくために広告費を活用していくことです。味を少しでも美味しくできないか。サービスのUIを少しでも改善できないか。使っている成分を少しでも社会によいものに変えられないか。空間を少しでも居心地の良いものにできないか。

マスメディアが崩壊し、情報が溢れる現代社会において、広告は広告そのものが面白かったり共感を呼ぶコンテンツとして成立していなければならない。さもなくば、ポチっとSkipボタンをクリックされて屍の山へ。

牧野さんが提言されている、プレゼントにもプロダクトにもなれるのがスポーツの広告的な強みだと思います。好例はマイナースポーツにを支援し続けているREDBULLですが、現在Jリーグやプロ野球等のスポーツにスポンサードしている諸企業も、広告活動を通して文化へ貢献=生活者へのプレゼントをしていると言えるでしょう。

そして企業がスポーツへスポンサードするメリットのひとつに、社内のインナーモチベーションUPが挙げられます。Jリーグのタイトルスポンサーである明治安田生命を例に挙げると、自分達がJリーグのメインスポンサーであるということが、社員のモチベーション向上や採用活動に良い影響を及ぼします。また、配られる観戦チケットを使って、社員同士でスタジアムに足を運ぶことも多々あるそうです。



②スポーツと情報発信

言葉に体重と体温を乗せる

(早川選手)
コラムやブログを書く時に意識しているのは「定型文ではなくて自分の言葉で発信すること」と「言葉に体重と体温を乗せること」。小泉進次郎さんが「言葉に体重と体温を乗せる」ということを仰っていて、それから自分も実践しています。伝えたいことがあるのなら、自分の言葉に体重と体温を乗せて発信する必要があると、強く実感しています。

早川選手が経験したことや伝えていきたいことは、他のアスリートが真似できる物ではありませんが、情報発信に対する姿勢については参考にしてみてはいかがでしょうか。


話す技術、伝える技術

(清水選手)
最近では人前で話す機会が多くなってきたのですが、元々は話すことが凄く苦手で。。。だからこそ自主的に話すトレーニングや勉強をしています。日本で1番、車椅子バスケの魅力を伝えられる選手になりたいと考えています。

アスリートのインタビューやSNSを見ていて「大丈夫か...!」と思うことがあります。アスリートは伝える技術を磨いて、主体的に情報発信をしていくことで自身の価値を高めることが可能です。


コミュニティースポンサーシップ

(五勝出)
マスメディア全盛の時代は、企業が発信したいメッセージをそのままアスリートに言わせることが出来た。故に、人気があってクリーンなイメージのアスリートが企業CMに数多く起用されてきた。しかし、アスリートが持つ考えや趣味趣向がSNSを通してファンに浸透している現代においては、企業メッセージと起用されたアスリートのキャラクターやストーリーに乖離があると、そのギャップは違和感としてそのまま生活者に伝わってしまう。

アスリートのキャラクターやストーリーとシンクロする企業メッセージを打ち出していくことで、生活者から大きな支持を得ることが出来ることが分かっている。これをコミュニティスポンサーシップと言います。

競技の実力や結果が最重要であることは大前提ですが、アスリートは個としてのキャラクターやストーリーを打ち出していくことで、自身の広告的価値を高めることが出来ます。クラブや競技団体も然り、です。コミュニティスポンサーシップの詳細はコチラのnoteにまとめているので、宜しければ是非!



③ヒトはスポーツに何を求めるのか

質疑応答で、参加者のイシマルさんから「ドリルを買う人は、ドリルが欲しいのではなくて穴が欲しい。だとすると、スポーツを楽しんだり観たりする人は何が欲しいのだと思いますか?」という質問をいただきました。

早川選手は「スポーツの魅力はあらゆる感情を豊かに表現できること。それこそ、夏フェスとJリーグが対比されることもあるけど、試合をめぐって悔しさ・歯痒さ等のネガティブな感情を貰えるのはスポーツだからこそ。」と回答。

AIが発達し、機械化が進む近未来においては「人間らしさ」がひとつのキーワード。スポーツをしたり、観たりすることで様々な感情が発露・発散されることは、スポーツ特有の大きな価値だと感じました。

また、清水選手は「アスリートの活躍や奮闘を見ることで、明日の活力や勇気を貰える。」、谷口さんは「スポーツを通して諦めないことや素直であることの大切さを感じることが出来る。」という回答。お三方ともに感情面に注目されている点が興味深く、良いなと思いました。



④この灯りを消さないために

ということで「第2回 #スポーツの未来に僕たちが出来ること」のレビュー記事は以上となります!

「スポーツやアスリートの価値を考える」というテーマについて、登壇者の皆様と話し合ったあの時間は非常に意義深いものでした。近年はスポーツの経済的価値ばかりがフューチャーされがちですが、スポーツの福祉的価値や教育的価値について考え、広めていく活動が必要であることを強く感じました。

そして主催者の遠藤さんも仰っていたように、この意義ある活動を継続していくためには今後より多くの注目・支援者を集めていく必要があります。

「コミュニケーションは伝わらなければ意味がなく、受取り手に届かなければ発信者の自己満足でしかない。」僕が新入社員の時に先輩から言われて、今も胸に留めている言葉です。どれだけコンテンツが良くても、伝わらなければ意味がない。東京に比べてスポーツビジネス関心層の人口が少ない新潟という地で、この動きを拡大していくのは簡単ではないと思います。だからこそ、テーマ設定/登壇者/会場/金額/その他の収益源の確保等を工夫する必要があることを感じました。遠藤さん、引き続き巻き込んでくださいませ!応援しています。

そして、既に豪華ゲストを迎えての第三弾開催が1/22に決定しています!2019年も #スポーツの未来に僕たちができること の動向に注目です。


最後に「12/14 第二回 #スポーツの未来に僕たちができること」に参加、ご尽力いただいた皆様、ありがとうございました!またいつか "#スポーツの未来に僕たちができること"に登壇させていただけるよう、僕自身も頑張りたいと思います。



それでは、良いお年をお過ごしください:)



-fin-

五勝出拳一[ごかつでけんいち]
スポーツとアスリートの価値を見える化する広告屋|NO MORE セカンドキャリア|東京学芸大学蹴球部&全日本大学サッカー選抜 主務 ➡︎ 現職は広告屋|サッカー選手育成アカデミー神村学園淡路島キャリアアドバイザー|COYG|Nikon Z6|気軽にDMください📩発言は個人の見解📢日本に40人の苗字の持ち主、ゴカツデです。

















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いつも読んでいただきありがとうござます:)

Danke!:) 🇩🇪🍺
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五勝出 拳一

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