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【GOKIGEN Nippon スタッフ紹介①】

GOKIGEN Nippon を運営する、個性豊かでゴキゲンなスタッフを紹介します!
第1回は、GOKIGEN Nippon 代表の北原太志郎さん(以下、だいしろーさん)にお話を聞いてきました!
GOKIGEN Nippon の創設者で、自分に対しても人に対しても、アツくて真っ直ぐな姿勢で向き合っているだいしろーさん。そんなだいしろーさんの描く理念と未来に共感して、色々な仲間が集まってきています。今回は、GOKIGEN Nippon の原点につながる思いを、たっぷりと語ってもらいました!

―GOKIGEN Nippon の活動は、①日本の秘境とも言えるようなガイドブックには載っていない地域へ足を運ぶこと、②そこで感じたことを舞台で表現する、という 2 つが大きな特徴だと思います。 なぜこの 2 つを活動の中心としようと思ったのでしょうか?
地域に関心を持ったのは、小さな村の何百年と続くお祭りの、開放的でゴキゲンなエネルギーに大きな衝撃を受けたことがきっかけです。
地域のお祭りに出会ったのは 20 代前半。5歳から東京育ちですが、故郷の長野県松川町に帰省したときに、親に紹介されて隣村の大鹿村に「農村歌舞伎」を観に行きました。神社の境内に廻り舞台があり、村の方々が演じる歌舞伎に、ござを敷いた客席から観客(多くが村の方々)がおひねり(小銭を紙に包んだもの)を次から次へと投げて盛り上げる。また阿智村の清内路で行われる「奉納煙火」では、村の男衆が火薬の調合から手作りで、吹上花火を作っていました。祭りで点火された花火は、火の粉を大胆に吹き上げて神社の境内を黄金色に染め、クライマックスでは半被姿の村の方々が、輪になって掛け声と同時に、降りしきる火の粉の下に入っていく。
普通の村の方々が生む、お祭りのエネルギー。普通の村の方々が、何百年と続く伝統の 1 ページを更新していく。「日本って面白い!」と興味を惹かれ、もっと多くの仲間と一緒にこのわくわくを感じたいと思いました。

長野県大鹿村の「農村歌舞伎」の様子

―アツいお祭りですね、行ってみたくなります。 発信の方法として、舞台表現を選んだのはなぜでしょうか?
舞台で表現することにこだわりたいのは、大学のよさこい踊りの経験が大きなきっかけです。
初めてよさこい踊りを見たとき、自分達の声・表情・身体を使って全力で伝えてくる踊りに、ドーンとショックを受け、その日のうちに参加を決意。参加して強烈に印象的だったのは、祭り本番の 1 週間前、自分達はよく踊れていると思っていたのを、代表から「何も伝わらない、見ていて何も楽しくない」と怒られたことでした。自分本位ではなく、見ている人を楽しませること、そのために自分達が一番楽しむこと。その瞬間にすべてを詰め込んで身体を使って表現していく、そのライブ感の楽しさに引き込まれました。
ちょうど地方に関心を持った時期と、表現に関心を持ったのが同じ時期で、いつかこれらを掛け合わせて何かやりたいと思うようになっていました。

富山県利賀村にてGOKIGEN Nippon春の旅企画の様子(最後列右から2人目にだいしろーさん)

―旅も表現も、仲間と一緒にやるということをだいしろーさんは大事にしているのだなと感じました。
人とつながりたいという思いが根底にあるのだと思います。一人でやるのとみんなでやるのは全然違う。みんなでやると、自分の思い通りにならない(笑)。でも自立した人たちが集まって、何か一つのものを作り上げると、一人では出来ないことが実現できます。仲間と一緒に未来に向けて何かやることには、無限の可能性があると感じています。

―もう一つ、地域の方の言葉を大事にしているそうですね。
地域の方の言葉をはじめて自分が受け取った、原点となる瞬間があります。先述の阿智村で夜遅くまで飲み、べろんべろんに酔いながらも書き留めた村の方の言葉:「私たちにとっての地域活性は、まず自分たちが楽しむことです。」
地域活性というと、都会の人材やお金を地方に投入してあげる、というイメージがありました。しかし地元目線の地域活性の原点は、そこに住んでいる方々が楽しんでいるかどうか。他力本願ではない、自分の中から湧き上がるものが大事なのだと気づきました。大事なことは地域にこそある、と思い、実際に地域を担っている方々の具体的な言葉を聞き、伝えていくことを意識するようになりました。

長野県阿智村の「奉納煙火」で手づくり花火の様子

―GOKIGEN Nippon の活動をしていて、だいしろーさんが一番ゴキゲンなのはどんな時ですか? 
やっぱり旅企画ですね。地域に足を運び、地域の空気に触れて、地域の方々と一緒に飲む。そのときが一番ゴキゲンです。すべての感覚が開放されてゴキゲンに楽しんでいる自分がいます。そこで感じたゴキゲンな空気を、旅語りや百年踊りなど、GOKIGEN Nippon の他の活動につなげています。
ゴキゲンさというのは、その瞬間を楽しんでいるということだと思うのです。GOKIGEN Nippon の旅企画で訪れるのは、いわば限界集落と言われるような地域です。でも地域の方々はその一瞬一瞬をみんな楽しんでいて、とても力強い。今を楽しむことが、過去も未来も意味あるものにする。GOKIGEN Nippon も、自分も、そんな風でありたいです。

―GOKIGEN Nippon がつながっている 7 地域で、特に好きな地域はありますか?
難しいですね、どの地域にも一番のものがあって、比べられません。どの地域でも大事な言葉を受け取ってきて、たくさんの気づきを与えてもらいました。
でも強いて言うなら、8 つ目の地域をあげたい。それは故郷である長野県松川町、いま自分が住んでいる地域です。東京で地域活性のコンサルをしていた 30 歳の頃に、その地元の方から「あなたはコンサルではなく、地域に根を張って汗をかく人だ」と言われたことをきっかけに、故郷へ U ターンしました。先祖代々お世話になった地域で、自分はこれからどんな暮らしを築いていくのか。人生で本当にやらないといけないのはそこだと思っています。7 地域のどこを訪れても、そこに暮らす方々の地域に対する愛情と誇りがありました。自分も先祖から受け取るべきものを受け取り、息子や孫の世代へ伝えていきたい。GOKIGEN Nippon の活動で横のつながりを作りつつ、足元の土もしっかり掘って、深い根っこを生やしていきたいと思います。

だいしろーさんの故郷、長野県松川町の様子

―GOKIGEN Nippon の代表として、大事にしていることは何ですか?
「100年先も、凛としてたくましく ゴキゲンな日本を。」という理念を、まずは自分が信じて、何があっても動き続けること。GOKIGEN Nippon を通じてやろうとしていることを、無理かもしれないと自分が思ってしまったら絶対に実現しないと思っています。
2018 年の暮、実現したいことが先に遠のくような方向転換を団体として決断しました。その時は自分もどこかで心が折れてしまって、一度 GOKIGEN Nippon を離れようかなとも思ったこともありました。でもGOKIGEN Nippon で描いたことは他の誰かがやってくれることではなく、言い出した自分がやるしかない、と原点に立ち戻りました。スタッフからも「自分たちが楽しいと思うことからやろうよ」と声をかけられて肩の荷がおりました。理念の追求をあきらめず、一歩一歩、歩みをとめずに進んでいこうと思っています。

―最後に、「GOKIGEN Nippon の活動に興味がある!」という方に向けて、一言お願いします! 
GOKIGEN Nippon に参加してくれる人は、参加者ではなく「同志」だと思っています。未来を一緒に創る同志。いま自分が生きているこの時間を精一杯生きる、それが未来を創ることにつながっていく、そんな同志たちと出会っていきたい。
僕ら一人一人はタネ。僕らが埋まっている土壌(日本)がどんなところなのかを知り、タネである自分を知り、未来へ向けて一緒に花を咲かせていきましょう。

▼GOKIGEN Nippon の活動に興味のある方は、こちらよりご連絡ください。
info[at]gokigen-nippon.com
*メール送信の際は[at]を@に置き換えてください。

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