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マルチ商法関連のライターさんと話してみた

先日はとあるライターさんに取材いただきました。

その方はマルチ商法に関する記事も描かれていたので、背景を伺いました。

女性誌の中では怪しい情報もあり(かなり雑な記載ですみません。例えば子宮系カルトと呼ばれるものだったり)、それらを追っているうちに、複数ハマる方などの事例もあり、マルチ商法が見えてくるようになったとのことでした。
女性✖️マルチ商法、というテーマはなかなか論じづらいので、今日もちょっとだけ言語化してみます。

まず、マルチ被害をなくす会で取ったアンケートでは、マルチ商法にハマる方の割合で女性が多いです。なお、回答された会員親族においても女性が多いと言うことも特筆すべきポイントだと思います。
女性が会員としてハマってしまうのと、女性親族が周りで困っていると言う2つのポイントがあると思っています。

勧誘の謳い文句がそもそも女性をターゲットとしている

・キラキラとしたリーダー会員
・自分の想いや辛さに共感してくれる仲間
・子どもの健康・家族の健康のためにも良さそうな商品
・すき間時間を使って、家計の足しにできるかもしれない
・子どもにも資産を残せる

以前下記でも一部書きましたが、女性に響くような勧誘手法が取られています。
つまり、勧誘者側も女性をターゲットにした謳い文句を多用しています。

商材が女性ウケの良いものが多い

マルチ商法では、美容・健康食品、日用品など、昨今増えている投資系マルチを除くと、女性ウケする商材が使われていることが多いです。

新興宗教・マルチ商法両方にハマる人も

会で取得した前述したアンケートでも、新興宗教・マルチ商法ともにハマっている方もいました。私の母も一時期新興宗教の活動もしていました。
統一教会でも、会員の多くは女性信者だそうです。
大分こじつけが強いですが、女性の間で話題になりやすいテーマだとも言えます。

女性にはより身近なテーマである

私自身がこの活動をしていても、同じ話をしても女性には特に伝わるなと感じることも多いです。取材いただく方も多くは女性です。今回ライターの方の話を聞いて、
「女性の目につきやすいところで情報が広がる」ことが構造的に起こりやすいのだと改めて感じました。

そのようなことから、マルチ商法に関して課題認識がある方は女性であることが必然的に多くなるのだと思われます。
マルチ会員親族の話を聞いていても、例えば「母がマルチにハマっていて私(娘)は困っているのですが、父は無関心です」などと、同じ家族の中でも男性/女性(もちろんこんな雑な話ではありません)で温度感が異なることも多いです。

と言うことで、私の活動は改めて女性の目につくところで取り組みをしていくのが良さそうだと思いました。そして、私のような事例よりももっと悲惨なマルチ2世の事例が沢山出てくることと思います。

記者のみなさま、TV番組ディレクターみなさま、その上司や編集部のみなさまへ

最後に。
私は少し荒めに書いてしまうので伝わりづらいかも知れませんが、マルチ商法の親族被害、2世被害はとても深刻です。
親族一人ひとりが自分の家庭の問題として蓋をしているだけで、苦しんでいる人はたーーーーくさん、います。
もっと酷い事例、沢山ありますよ。

私はペラペラインタビューされても話しますが、話せない、トラウマ、情報も見たくない、という方沢山います。

私は実際インタビューした方にもブロックされたりしていますし、
他の記者さんの取材紹介してももうこれ以上は無理、と断られる場合もあります。
思い出すのも大変なんですよ。

マルチ2世の被害は、分かりづらいです。
鞭で叩かれることもない。献金としてどんどん搾取されるわけではない。小さな頃から勧誘に連れ回されるわけでもない。実際に増えているのは生活用品だったりするので、必要な物を無駄に買っているようにしか見えないのです。

宗教2世問題を取材されている方からしても、最初は??となられます。それくらい、似ていてもトラブルの中身は大きく違うのです。
分かりづらいからこそ一人ひとりが声をあげづらい。

私もわかりやすく課題提起を試みていきますが、一緒に協力してください。何がきっかけで大きな話になるとも限りません。
私も引き続き頑張りますので、みなさま是非ご協力ください!

よろしければサポートをお願いします! いただいたお金は、被害者へのインタビュー/記事作成、メディア・専門家・政治家などへの課題提起、などのマルチ被害をなくす会の活動運営費に充てさせていただきます。