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溝規制とは

ゴルフにおける「溝規制」とは、ゴルフクラブのフェースにある溝(グルーブ)の形状、寸法、数に関するルールのことです。この規制は、主にウェッジやアイアンクラブに適用されます。

2008年にアメリカゴルフ協会(USGA)とロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ・オブ・セントアンドリュース(R&A)によって導入されました。この規制の目的は、溝がボールに与えるスピン量、特にウェットコンディションやラフからのショットでのスピン量を制限することです。

新しい規則では、溝の幅と深さが制限され、溝のエッジが以前よりも丸くなることが求められました。これにより、プレイヤーはグリーン周りでのショットにおいて、以前よりもスキルをより要求されるようになりました。

プロのツアーイベントや競技レベルのアマチュアトーナメントでは、この新しい規制に準拠したクラブの使用が必要です。しかし、一般のアマチュアゴルファーが使用するクラブには、しばらくの間は旧溝規制のものが許可されていました。現在では、多くのゴルフクラブメーカーは新しい規制に準拠したクラブを製造しています。

特に注目すべきは、2002年に発売されたフォーティーン「MT-28 ウェッジ」のような激スピンウェッジの使用が、現在の溝規制下では認められなくなった点です。これらのウェッジは、溝がボールのカバーを削るほどの強いスピンを生み出す特性を持っていました。しかし、現在はこれらのウェッジの使用がルール違反となるため、溝規制を満たす新しいウェッジの使用が推奨されています​​。


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