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ミユ一家&坂爪氏&ほっしーと過ごした話

と、いうわけでこの度、ヴェネツィアのミユさんとあのいばや通信の坂爪さんとほっしーこと保科さんが同じ日に我が家にいらしてそこからほぼ丸一日ご一緒させて頂いたんですけれども、すごい時間だったな〜・・・

22日のミユちゃんと坂爪さんの様子に関してはお二人が
もんのすごっく熱い記事になさっていまーす!ミユちゃんの

坂爪圭吾という人と、愛と笑いと優しい歌
坂爪さんの幸せになっていいよ
保科亮太武士もなんだか素敵な記事を書いているので是非ご一読を・・・。

23日のイベントに関してはご参加くださった皆様がこれまた熱く語ってくださっていますので私は裏話的なことを書きたいと思う。

そもそも、2年以上連絡を取り合っていなかったロンドン在住のまさこさんからメッセンジャー経由で電話がかかったのは1月14日の夕方だった。
めっちゃはしょったもののその様子を書いたのがこちら。

あ、そこに28って書いていたのは先日までの私の日本のメインバンクの残金の額だったのでした(笑)
そんな、28円しか持っていない私が坂爪さんを招待する・・・なんて・・・ブルブル・・・ヨーロッパに来ている事は知っていたけれど、今回はすみません・・・!と身を縮めつつ思っていたのです。

しかし、ご本人の声を聞いてしまったらそんな些細(?)な事は頭から吹っ飛んで、その日にちょうど決まっていた身近な友達らとの新年会の日にちを告げて、ミユちゃんにも連絡とってみますー!と電話を切った。

ミユちゃんともすぐに連絡が取れて「うん!彼がこっちに来てくれても良いし、私がフィレンツェに坂爪さんに会いに行ってもいいよ!」と大快諾がおりた。

次の日にふたりをラインで繋げてイギリスのグラストンベリーにて発熱中の坂爪さんとヴェネツィアのミユちゃんと3人会話をした。

「ヴェネツィアに直接会いに行かれます?」と言ったら、

「それは緊張してしまいますのでお話会などのクッションがあったほうがありがたいです〜〜」
との事だったのでその場で23日の新年会に合わせて来ていただく事がとにかく決定して3人トークを終えました。

うっそー!どうしよう〜〜こら大仕事やで・・・!!
とライン電話を切ってから心臓がバクバクしはじめた。

坂爪さんとミユさんはすでに、お互いのブログの大ファンであり、ミユさんの妹さんが既に繋げておられるので例外になるのだけれど、
私は今まで人と人を繋げる事を何度となくしてきた。
その時に最大限の敬意を払ってくださる人も、全てを踏みにじって立ち去っていく人もいた。

幾度となく実際に心が傷ついて、そのクッション役、利用される自分であることに今まで不満を抱いていた。
目立たない裏方仕事をして、感謝もされず何も報われない感覚に襲われて私は何をしにこの世に来たんだろうと虚しくて泣いている時期もあったりした。

舅にも「それをする事で報酬とか何か入ってくるものがあるのか?」と言われて答えられない事もあまりに多かった。

でも今回はそうではなかった。
私はご存知のようにミユちゃんの自伝で脳みそが吹っ飛び、泣き笑い、なんて生ぬるい生き方をしていたんだろうかと目が覚めたし、日々投稿での気づきももらっている。
その上普段のミユちゃんの可愛らしさといったら言葉では表せない。

 坂爪さんの事は、フィレンツェの友達のさとちゃんが
『「寛子がカプチーノ会を無料で開いているその心根はなんなんだろう」と考えていたときに、彼女が坂爪さんのブログを知って、寛子のしたい事は彼がやっている事なのかもしれないって思ったの。』
と3年前にお寿司屋さんでラーメンを食べながら教えてもらって、そこから貪るように彼のブログを読み、彼の掲げているものが崇高すぎて、私がやりたい事とは遠いものではあるけれど、それ以来ずっといろんな気づきをもらい続けている。
この世を去ってしまいたいという発作を起こす兄に坂爪さんのツィートや文章を送っては「気持ちが落ち着いた」と返事が返ってきて、幾度も命を救ってもらった。

 私にとってそんな大きい大切な存在であるふたりがその出会える場所を私の家がいいと言ってくれた事がうれしかった。
皆んなが忘れてしまったとしても現にその場を提供したという歴史が私の胸に刻まれ続けるのだ。
実際に彼らは何度もなんども頭を下げて「ひろこさん!ありがとうございます!」とお礼を言ってくれた。

もうひとを繋げることで私はいじけない。
その人たちが私を介して仲良くなってくれることに誇りが持てる人間になれたと思う。
今回そのことが確信できた。
本当に幸せで仕方がない。

私はつい最近まで「半地下」に住んでいるということをとても恥ずかしく思っていた。
昔、東京で働いている時に観たとても暗いイメージのヨーロッパ映画の中に、その登場人物が神経ギリギリになって苦しんでいた場所が地下室で、
「ああいうところには住みたくない」とこれまた神経ギリギリだった自分が心底思ったのを昨日のことのように覚えている。
この家に初めて来たときの詳細はこちら

この時に私は「住んでいるバルビとレオナルドには悪いけど、こんな家にだけは住みたくない・・・」と強く思った。
穴ぐらのような、ほそーい窓しかない人々の歩くところを、木を見上げるこんな家!と。

だけれども、ここに住み始めてから13年、少しずつ自分にとって意心地の良い家にしようとコツコツ愛を注ぎ続けてきた。
去年には大幅に断捨離して、一気に「居場所感」が増えた。

そんな感覚をつかんでからのこのイベントの実現した事が嬉しかった。

日本ではしっかりした価格設定をしてトークショーを提供しているミユさんや、少しでも旅費が入ってきたら嬉しいであろう坂爪さんやほっしーにしてみれば、入場料を頂いて誰にでも参加できる会にすれば渡せるものも増えてさらに喜んで貰えたのかもしれない。だけどそのメンツだからこそ、すでに新年会を予定していた日でもあり、私の家に呼ぶのは私が来て欲しい人だけにしたかった。

 なんせ、世界で初めての2大ビッグの出会いトークショーをプロデュースをするのだから、自分が勝手しったるところにしたかったし、そんな二人とほっしーと、ミユさんのお話会に参加してくれた人と参加したがっていた友人達が一度に来てくれたら一気に家がパワースポットになるに違いないと確信していた。実際のトークショーの様子ですが、奥のあの変な壁といつもはジャマだなーと思っていた柱が舞台感を出してくれていい仕事してくれた!
良いキッチンだ〜ナデナデ・:*+.\(( °ω° ))/.:+

当初はミユちゃん夫婦と坂爪&ほっしーの4人でホテルに泊まりに行ってもらう予定になっていた。
それは「ひろこさんにお手間をかけせさせてしまうから」というミユちゃんの優しさからくるもので、私は肩の荷が下りたと同時にとてもとても寂しく思った。

その夜に3人で動画配信をする予定にもなっていたので、その楽しい所にはワタシは入れないんだな〜と。またいじけ虫がにょっこり出てきた。
私はまたもや同じことが起こったか〜とメッセージには返事もできないで空を見上げて少し泣いた。

そして、皆んなが我が家に泊まった時のことも考えてみた。
確かにみんなを送り出したら、朝に戻ってきてくれる前に味噌汁も出来るし、会場の整備も出来るし、神経質なモシモシにもお爺にもあれこれ言われないで済む・・・。
それはそれでいいじゃないか!そして、寂しく感じたことだけはミユちゃんに伝えようと思って、彼女にもそれを直接伝えた。

「そうなんだよ〜ピロコがいないのがさみしいお〜何かしたいよね・・・」と言ってくれて、ただ気持ちが伝わったことが嬉しくて、納得の上でホテルはいつもがら空きホテルだから予約なしで当日飛び込みでいけばいいよね、と段取りをつけた。

 そして22日にミユ一家が我が家に到着した時・・・ミユちゃんのご主人は這々の体でどうにかここまで運転をしてきたが、発熱をして仕事周りをするどころではない体調だった。
顔色は青紫で、普通ではなかった。
駐車場に迎えに行った時、暫くはここで休ませて、と言って車のシートから動けなかった。
マシになったらそのままホテルにチェックインして寝て待ってる、と言っていたけれどその1時間後に我が家のベッドに倒れこんでからそのままほとんど意識はなかったと思う。

ご主人が呼ぶたびに、お水が…湯たんぽが…野菜が…毛布が…ミネストラが…のど飴が…欲しいって…!と恐縮の塊でコソコソ告げに来るミユちゃんの不審者感が半端なく可愛かった。(笑)
参照記事はこちら。

その間、私、ミユちゃん、ダブル娘でBTSのDVDを観たりうたた寝したり、ミユちゃんはお化粧直しをしながら坂爪さん達を待った。

坂爪さんから思った以上に早く連絡が入り、お爺に車を出してもらって私が坂爪さんとほっしーを駅まで迎えに行って、ガッチガチに緊張する3人にお茶を出したりしながら、「凄い場面に遭遇してるよな〜〜」私の半地下家で!と、ひとりほくそ笑んでしまった。

 その日の夕飯は、前の日から仕込んでおいたブロード(コンソメスープ)にトルテッリーニを浮かべたものと、ナスのグリル、鶏胸肉のハゲハゲ焼き、サラダ、みたいな気合いゼロのものになってしまいましたが、若者達はおいしい、おいしいと食べてくれて嬉しかった・・・。

その後、フルーツを食べたり、一服しに外に出る人達がいたり、モシモシが太秦映画村で撮った侍コスプレの写真を見せてあげて、そのお返しにほっしーが紋付袴や甲冑の格好をしてモデルているページをみせてくれたり、坂爪さんがムスメのギターで色んな曲を弾いて、子供達がそれを囲んでミユちゃんが歌ってくれたりなんだか、2016年の夏至に行ったストーンヘンジ解放の夜に味わったような感覚が蘇ってきた。

「生きている」感じがした。

一方、ミユちゃんのご主人はますます起き上がれない状態に・・・
モシモシに若者二人だけどホテルに送ってもらおうとするも、明日の彼らのピックアップをお願いした友達のお子さんが調子が悪く明日は来れないかもしれないという返事。
おふたりは、「いえいえ、歩いてここまで来ますよ!」と言ってくれるも、到着するまで気が気ではないし、そもそもふたりがいなくちゃ動画配信もできない〜〜!!!

う〜〜〜っむ・・・これは・・・

と、いう流れで我が家の台所に急遽4人で寝ていただくことに・・・
普段は極寒な台所だけど、ミユちゃんが強力なファンヒーターを持ってきてくれていたので空気もあたたかい中、ほっしーがエアーベッドマットをてきぱき手際よく膨らませてくれた。
家中の布団や毛布をかき集めて、礼儀正しく布団に横になる男子ふたりの様子・・・
あまりにも胸キュンで写真に撮りたかった!

そうしたら、ミユちゃんがその様子を書きながらこんな毎日投稿をしていた。
彼女は2日連続で合計数時間しか寝ていなかった…!
写真が撮れなかったので、絵に書いてみました。坂爪青年もほっしーも上着を着込んで布団に入ってきちーんと背筋を伸ばしていて美しかった……。

私は、後で台所は寒くならないかな・・・と心配しつつ、しかしなんというメンバーが家にいるんだろう!という夢心地で眠りについた。

朝起きると、ミユちゃんの旦那さんは顔色を取り戻し、シャワーを浴びれるほど回復していて一安心・・・

そして全世界に発信する動画配信のセッティングをしている坂爪さんに「私も参加させてもらっていいですか?」と勇気を出して聞くことができた。
彼は「もちろんです、どうぞどうぞ!」と言ってくれて嬉しくて本当に泣きそうだった。
そんな流れでこの動画に参加させていただいています。
https://www.facebook.com/keigosakatsume/videos/10218482388759305/
後ろではムスメっこ達が全く気遣いなしに戯れてるんですけど・・・・

後で考えたら、朝ごはんの用意も全くしなかったし、ミユちゃんにお風呂に入らないかも聞いてあげてなかったし、皆さんにタオルも配布できていなかったり、他にもなんかもてなしそびれた気がする・・・ごめん〜〜(汗)

坂爪さんがミユちゃんを目の前にして石のようにカチーンとなりながらも声を絞り出しながら、「ミユさんは今何を考えて過ごしているんですか?」とか「この歌知ってますか?」なんて言っている姿にはジーンとしたし、
我が家に何年もあって利用されることもないまま転がっているだけのバランスボールに上手に乗りながらめちゃくちゃ気持ちよさそうにしていたり、ムスメのギターを見つけて「あ!弾きたい!」と言ってくれて大事に扱いつつ、コード調整し直して静かに弾いてくれたり(その後、触発されて毎日ギターに触るようになったムスメです)上品に食事されている姿も印象的だったし、なんかもうあの力強い文章がこの人から紡ぎ出されているんだーと静かに感動した。

そう、吉本先生の近くで過ごしていた時にも感じ続けていた感覚がふと戻ってきたりしてとても不思議だった。

そして、ほっしーさんは本当に礼儀正しくて、静かにニコニコしながらすべての人の動きをつぶさに見て言葉を丁寧に紡いでいる姿をみて、日本にこんな若者がいるんだなぁ・・・よかった・・・と思った。

動画配信が終わるやいなや、一気に私の友人達があっちこちから集まってくれて和やかな雰囲気のままトークショーが始まったのですが、その後はみんなのフォローで素晴らしいひと時が過ごせました。

坂爪圭吾という生き方をしている人と、
ミユという生き方をしている人が直接出会った奇跡を横で見ていたひとりのレポートとして早く書き上げたかったのですが、丸4日かかりました。
動画の中で坂爪さんがミユさんに「ようやく僕の言葉を受け止めてくれる人が出てきた」って喜んでいますが、それは長い旅路だったと思う。
「自分の長所を活かさなくっていいよ」についてはメカラウロコなので是非皆さんにも聞いていただきたいです。
それにしてもピサまで行って、斜塔を見ないで真っ直ぐ我が家にきたっていう彼らの面白さ・・・脱帽しました(笑)

この上の文をそのまま書き写すと

何かをやるために、好き以外の理由なんてないよ。お金になるとかならないとか、認められるとか認められないとか、そんなものに惑わされちゃダメだよ。それをやっている時間がどうしようもなく楽しいから、はじめたんだよ。『好き』を手放したらダメだよ。正しさは残ってもそれじゃ空っぽなままだよ。

本当にそうだと思う。そして、今回のテーマだった自分の何かを活かして何かをやらなくっちゃと思っていた。『好き』を手放さないと静かに思う。

こんな風に今回のみなさんの滞在記を書いてしまうと「誰でも気楽に受け入れてるんでしょう」と思わせてしまうかもしれないけれど、私も過去の経験から簡単には人を家には招待したい方ではないですし、我が家の頑固じじいと、神経質夫のモシモシの第六感が恐ろしく研ぎ澄まされているので、こうやってスルッと我が家にお越し頂ける方はこれから益々減っていくことと思われます(笑)

この素敵な写真はりっちゃんが撮ってくれました。

ある日突然、お爺に追い出されるかもしれないし、何かの理由でここを去ることになるまで私がきて欲しいと思う人にだけ来てもらおうと改めて思いました。
そして、うまく適当に乗り越えて行く事の方に気を配らないで、感じたことには素直に反応してやはり表現はしてゆきたいです。

素晴らしい出会いをプロデュースできた事に乾杯!

ミユちゃん、坂爪さん、ほっしー、お話会新年会に我が家まで来てくださった皆様、ここまでお読みくださった皆様、そして私の愛する家族(お爺も含む)へ心から感謝しています!!!

サポート頂けたらすご〜く嬉しいです。 言葉にできないほどに。