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ニンジャスレイヤーTRPGソロシナリオ【街中の毒植物騒動を解決せよ】

ヘッダはぱくたそから。

はじめに

このシナリオは「ニンジャスレイヤーTRPG」第2版の成長の壁を突破していない突破したソウカイヤあるいはソウカイヤから依頼を受けられる傭兵ニンジャ、もしくはストリートニンジャ向けのソロシナリオです。
シナリオを改変すればソウカイヤやストリート以外や、成長の壁突破後のキャラでも可能。

導入

あなたは泣く子も黙るソウカイ・シンジケートのニンジャ、もしくはストリートのニンジャ、あるいはソウカイヤの仕事を受けることがある傭兵ニンジャだ。

そんなある日、あなたはソウカイヤもしくは傭兵ならばソニックブームやインパルス、あるいはソウカイネット、ストリートならばザクロやYCNAN、タキ、もしかしたらフィルギアやユカノから依頼を受けるだろう。

なお、依頼の内容はどの所属でも共通の以下である。

●最近、イタバシ・ストリートのとある場所ででバイオギンピーギンピーやバイオジャイアントホグウィードによる毒被害が後を絶たない。
●最初はヨロシサンのマッチポンプかと思われていたが、どうやらそうではないという。
●ソウカイヤからの依頼であれば、イタバシ・ストリートをシマとするヤクザクラン達が火炎放射器を持たせたクローンヤクザ部隊を派遣して焼き払おうとしたが、全員いきなり溶けて全滅した。
●どうやら、バイオギンピーギンピーとバイオジャイアントホグウィードを植えているのはニンジャらしく、ヤクザクランではどうしようもないというよりは、自分たちで雇っているニンジャをこんな小間使いに使いたくないと主張。
●あなたの仕事は、このバイオギンピーギンピーとバイオジャイアントホグウィードを処分し、さらにことの真犯人であるニンジャをどうにかすること。

あなたは正直乗り気ではなかったが、仕事であれば仕方がないので手始めに調査をすることにした。

事前調査

さて、調査とはいえバイオギンピーギンピーとバイオジャイアントホグウィードに関する情報すら無い。
まずは情報を集めて、対策を講じれるならば講じなければならないだろう。

ソウカイネットやインターネットで調べる→ハッキングU-HARD
聞き込みなど、足で情報を稼ぐ→交渉HARD

最も適した交渉スキル(+2):『◉共感』『◉理路整然』
次に適した交渉スキル(+1):『◉威圧』『◉駆け引き』
最も適した知識スキル(+2):『◉バイオ系メガコーポ』『◉ドラッグ』
次に適した知識スキル(+1):『◉ヤクザの流儀』『◉危険生物(このシナリオでは毒植物に関する知識と読み替える)』

成功した場合は以下の情報を得られるが、失敗した場合はなんの情報も得られないままどうにかしに行くことになるだろう。

●バイオギンピーギンピーとバイオジャイアントホグウィードは、オーガニックの原種から毒性を弱めて観葉植物にしようとしたが、結果として毒性が重点になってしまった代物。
●特にバイオジャイアントホグウィードは、ただでさえ原種も大きく育つのに、バイオ化してから3階建ての建物に匹敵する高さまで育つようになったという。
●有効打は焼却処分しか無いのだが、万全な防護を行った上で焼却処分を実行しないと死亡することも。
●この2つのバイオ植物が生え始めたのは半年ほど前から、今は廃墟となってしまったアパートの敷地に生えている。

【6,6】以上で成功した場合は、さらに追加で以下の情報を入手し、即応ダイスと緊急回避ダイスがそれぞれ+1される。

●今は廃墟となったアパートには、まるで森の呪術師めいた仮面を装備した男(おそらくニンジャ)が、バイオギンピーギンピーやバイオジャイアントホグウィードの毒などものともせずに住んでいる。
●クローンヤクザ部隊が焼却処分に向かった際もこの男が出てきたかと思えば、口から謎の液体を噴射し、クローンヤクザ部隊を全員溶かしてしまったという。
●ヨロシサン系列のバイオ植物を扱う店で、バイオギンピーギンピーとバイオジャイアントホグウィードの種がここ1年以内に異常な数買われている情報を入手する

【6,6,6】以上で成功した場合は前述の情報に加えて、以下の追加情報を入手し、さらに即応ダイスと緊急回避ダイスがそれぞれ+1される。

●森の呪術師めいた仮面を装備した男は、フォレストセイバーなる名を名乗るニンジャで、コブラやドルイドなどドクの系譜のソウル憑依者らしい。
●フォレストセイバーは元々北欧近辺のニンジャで、論理聖教会なる組織から逃れてネオサイタマに来た。
●論理聖教会を恐れているためにこのような蛮行に出ているだけで、交渉の余地はある。実際、クローンヤクザ部隊に対して『お前らも論理聖教会の手先だな!徹底的に抵抗してやる!』と怒鳴っている姿が記録されている。

情報を集め終えたら、あなたは毒に対して何らかの対策を講じたほうがいいと確信する。
最も、あなたが毒に耐性のあるソウルの憑依者であればそんなものは必要ないだろうが。

・防護服一式セットを購入する(ソウカイヤのみ、イタバシ・ストリート近辺のヤクザクランに経費と称して購入させることができる)
→【万札】10、既に装備している防具の上に重ね着可能。このシナリオに限り毒属性に対してのみダメージ軽減2を得る。

・ヨロシサンの解毒剤を入手する
→【万札】5、スシやトロ粉末と同じ種別で使用可能。このシナリオに限り毒属性に対してのみ、1回限りのダメージ軽減2を得る。

アパートに突撃せよ

事前調査に成功したにせよ、失敗したにせよ、あなたは現場のアパートの近くまでやって来た。
しかし、まだ現場自体には到着していないのにあなたのニンジャ第六感が危険を告げている。
一歩、また一歩とアパートに近づくにつれて、3階建ての建物ほどはあろう巨大で不気味な植物が目に入るだろう。あれがバイオジャイアントホグウィードだ。
そして、アパートまであと20メートルほどというところで、あなたは体に違和感を覚える。
ここで【カラテ】NORMALで毒属性への抵抗判定を行え。
成功した場合はニンジャ耐久力によりなんとも無いが、失敗した場合はバイオジャイアントホグウィードの毒がこの距離からでもあなたを蝕み、【毒属性】2のダメージを受ける。

そしてどうにかしてアパートに接近できたあなたは、あまりのカオスっぷりに絶句するだろう。
バイオジャイアントホグウィードがアパートの周辺を城壁めいて囲み、その奥にはかすかにバイオギンピーギンピーが見える。

さてどうやって入ったものか。
もしあなたがカトン・ジツの使い手もしくは火属性ダメージを出せる装備を持っていた場合は、焼き払えば焼却処分も容易いだろう。
そうでない場合、近くのガソリンスタンドからドラム缶単位でガソリンを手に入れて、火を付ければ燃やすのは容易いとあなたは思いつく。
幸い、毒植物騒動で周辺住民は皆逃げ出してしまっているので延焼してもそこまで被害はないだろう。

ともかく、燃やしてしまえばこのアパートを根城にしているニンジャも慌てて出てくるはず。
あなたは早速、バイオギンピーギンピーとバイオジャイアントホグウィードを燃やした。
思った以上にゴウゴウと燃え始めたが、燃えた際に出る煙も毒だ!
【カラテ】U-HARDで毒属性への抵抗判定を行わなければならない!成功しても【毒属性】1のダメージを受けるが、失敗した場合は【毒属性】3のダメージを受けてしまう。

どうにかして凌げれば、森の呪術師めいた仮面を装備した男がアパートにまで延焼してきた炎から逃れるために、屋根伝いにこちら側にやって来る。

ニンジャ現る

「イヤーッ!な、なんだ!?いきなり火の手が上がったぞ!?」

ゴウゴウと燃えるバイオギンピーギンピーとバイオジャイアントホグウィード、そして延焼して火に巻かれるアパートから、1人の男があなたの元へ屋根伝いでやって来た。
その顔には、森の呪術師めいた仮面を装備している。

「ドーモ、フォレストセイバーです。お前も論理聖教会の手先だな?」

男はフォレストセイバーと名乗り、あなたを論理聖教会の刺客だと断じてカラテを構える。
もちろん、あなたが否定してもフォレストセイバーはいっせい聞く耳を持たず、あなたに白い液体を仮面の口から噴射!

「ポイズンスロワー・ジツ!イヤーッ!」

ナムサン!この白い液体は毒だ!当たればどうなるか分からないぞ!
【回避難易度】HARDで回避せよ!当たると【毒属性】1d3のダメージを受ける。

この攻撃を回避した後はあなたの攻撃ターンだ。
戦闘については一騎打ちルールを用いる。

フォレストセイバーの2手番目以降の攻撃は、ダイス5個で近接攻撃→ポイズンスロワー・ジツ(自動成功)を交互に使用し、回避については1回の攻撃につきダイス2個で行う。
3ダメージ以上を与えるとイベントが発生する。

フォレストセイバーを説得せよ

「ヌウウゥゥーッ!」

フォレストセイバーが唸る。
見るからにして戦意を失っているようにも見えるが、これは説得のチャンスだろう。
あなたが論理聖教会の刺客ではないことを説明し、どうにかこの騒動をやめさせることはできないだろうか?
なお、遠くから消防車と思わしきサイレンの音が聞こえてきているため、そこまで時間はない。

【交渉判定】U-HARDに成功すればフォレストセイバーはソウカイヤもしくはニチョーム側につくが、失敗した場合はネオサイタマの闇へ消えてしまうだろう。

最も適した交渉スキル(+2):『共感』『駆け引き』『誘惑』
次に適した交渉スキル(+1):『欺き』『理路整然』『煽り』
最も適した知識スキル(+2):『ヤクザの流儀(ソウカイヤのみ)』『宗教』『ストリートの流儀(ストリートのみ)』
次に適した知識スキル(+1):『オカルト』『宗教』『ドラッグ』

■成功した場合
「私にも居場所はあるというのか、ならばついて行こう」

フォレストセイバーはあなたの説得に応じてついてくることになった。
トコロザワピラーもしくはにチョームへ連れて行こう(エンディングへ)。

■失敗した場合
「やはりお前は論理聖教会の刺客だったようだな!オタッシャデー!」

フォレストセイバーはあなたの説得に耳を貸さず、ネオサイタマの闇へと消えていった。
もうどうしようもない、帰ろう(エンディングへ)。

エンディング

あれから数週間が経過した。
フォレストセイバーを説得できたか否かにより、展開が変わる。

説得に成功していた場合

フォレストセイバーは毒に対する造詣が深く、ソウカイヤやニチョームでその能力を存分に発揮するだろう。
それが良いか悪いかは関係なく。
少なくとも以前のような騒動を起こすことはないはずだ。

説得に失敗していた場合

また別の場所で、バイオギンピーギンピーとバイオジャイアントホグウィードによる毒騒動があなたの耳に入るようになった。
しかも、今度はマンションが一つ毒植物に呑まれたようで、カトン使いのニンジャ達による掃討作戦が決行されたとか。

フォレストセイバーを説得できた
【万札】20【名声】+1

フォレストセイバーを説得できなかった
報酬なし、【名声】-1 

余暇日数:4日

◆忍◆ ニンジャ名鑑【フォレストセイバー】◆殺◆
北欧地方出身のニンジャ、モータルネームはヨハン・ヴィケアン。
ポイズンスロワー・ジツと呼ばれる白い毒液を噴射するジツを使い、憑依したソウルはドクの系譜の少なくともグレーター級以上。
元々毒に関する造詣が深かったのは、彼が医者の類だったからだろう。
ニンジャソウル憑依前から、何らかの理由で論理聖教会に追われていた。

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