見出し画像

海上保安庁第4管区について


今回は海上保安庁の中でも東海地方を中心にに活動する第4管区について個人的なまとめをしてみました。
初めてのnoteですがどうか暖かく見守ってください。

第4管区の位置

海上保安庁公式サイトより
https://www.kaiho.mlit.go.jp/04kanku/contents/item/tannin_map.gif

第4管区海上保安本部は愛知県の名古屋市に位置し、全国一の貿易港である名古屋港を中心に愛知県・三重県・岐阜県に広がっています。
その担当水域は日本の面積に匹敵する37万㎡とも言われており、日本の海の広さをここでもうかがえます。
第4管区では27隻の巡視船艇と4機の航空機(2024年1月23日現在)を有しており24時間体制で愛知三重の安全を守っています。

5つの使命

治安の確保

名古屋港におけるテロ対策訓練

ここ第4管区では名古屋港・中部国際空港・四日市港といった全国有数の貿易港、国際空港が面しておりより1層テロや国際犯罪の危険があります。
そのため巡視船艇による警備、立入検査やテロ対策訓練を行い迅速且つ的確な対応の強化を図っています。
また不法投棄・不法排出事犯、密漁を防ぐために監視取り締まりの強化、また密輸・密航を阻止するために航空機や巡視船艇による集中的且つ効果的な取締りを行っています。

交通の安全

中部経済圏の海の玄関口である伊良湖水道では、巡視船艇の常時配置、伊勢湾海上交通センターや名古屋港海上交通センターにおいてレーダー、A I Sなどを活用した巨大船の管制の他、航行安全情報の提供を行うことにより船舶航行の安全を図っています。また海洋情報部では必要な測量によって海図の作成を行ったり漁具の設置状況を漁具設置場所情報として第四管区ホームページで提供しています。

海難の救助

第4管区では潜水業務や消火業務等の特殊な知識、技能を修得している、いわゆる海猿と呼ばれる潜水士を配置しています。
また海上保安庁では生還に向けて「自己救命策3つの基本」の普及・推進に力を入れています。

https://www.kaiho.mlit.go.jp/04kanku/contents/introduction/000073.html

さらに民間救難組織である愛知水難救済会、三重水難救済会などの組織・企業と協力し曳航訓練や吊り上げ訓練を日頃から行っています。

海上防災・海洋環境保全

第4管区では未来に残そう青い海のスローガンの元、海洋汚染状況の調査、ゴミや廃船の撤去指導、海洋環境教室、海洋環境保全講習会などの指導・啓発活動を行っています。
また海をきれいにしようとする気持ちを持ってもらうことを目的に、各地域において海洋環境教室、海洋環境保全講習会を開催しています。さらに大規模災害や津波に備え官民合同の防災訓練や地方公共団体と協力し防災体制や災害応急活動を行っています。
またここ東海地方で近い将来起こるとされている南海トラフ地震に対して東日本大震災を教訓に日々対策を行っています。
また自治体と協力し船舶津波対策協議会を設立し防災意識の高揚を図っています。

実際の海図
https://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN4/koukai/kaizu/4kaizu.html

国内外機関との連携・協力

国際緊急援助隊や、テロ、海賊対策の国際協力に対し、第四管区では、巡視船いすずの潜水士や、巡視船みずほを派遣し、国際的な連携を高めています。また愛知県警や消防等と協力し発生した事案に迅速且つ的確な対応を行えるように日々連携強化を図っています。

愛知県警と協力したテロ対策訓練


第4管区の部署と所属船艇・航空機

(2024年1月23日現在)

名古屋海上保安部所属CL174 みやかぜ

・名古屋海上保安部

PLH41  みずほ        ヘリコプター2機搭載型巡視船
PC23   あゆづき     消防機能強化巡視艇
CL13    しゃちかぜ 20メートル型巡視艇
CL92    はるかぜ    20メートル型巡視艇
CL140  ひだかぜ    20メートル型巡視艇
CL143  みやかぜ    20メートル型巡視艇
LM207 あやばね    23メートル型灯台見回り船
SS60   さあぺんす 監視取締艇
巡視船みずほ 搭載機
ベル412 MH756/MH906  いせたか1号/2号

・四日市海上保安部

PC58   あおたき    消防機能強化巡視艇
CL93   さるびあ    20メートル型巡視艇
CL160  いせぎく   20メートル型巡視艇
SS79   ぺてるぎうす  監視取締艇

・鳥羽海上保安部+浜島分室

PM28   いすず     救難強化巡視船
PC17    しののめ  35メートル型巡視艇
PC36   とばぎり  23メートル型巡視艇
PC37    しまなみ  23メートル型巡視艇
CL203  いせかぜ  20メートル型巡視艇
SS39    あくえりあす 監視取締艇

・尾鷲海上保安部

PL68     すずか      警備実施等巡視船
CL116    みえかぜ  20メートル型巡視艇
SS21      りぷら     監視取締艇

・三河海上保安署

CL193   ひめかぜ   20メートル型巡視艇

・衣浦海上保安署

CL181   きぬかぜ    20メートル型巡視艇

・本部海洋情報部

HS22   いせしお     20メートル型測量船

・中部空港海上保安航空基地

PC125  いせゆき     潜水指定船
A139   MH960/964  かみたか1号/2号

直近の主な活動

・G7三重・伊勢志摩交通大臣会合警備

https://www.kaiho.mlit.go.jp/04kanku/contents/cefeca91b6af90fa31ad8ab63acebaba51354a76.pdf

・令和6年能登半島地震

第4管区の旗船 みずほについて

名古屋港で南海トラフ地震を想定した陸海空にわたる総合的な訓練に参加したみずほ

PLH41 みずほ

日米SAR協定が締結され広大な海域をカバーするために広域哨戒体制の整備の一環として建造された先代みずほ(現PLH21 ふそう)の後継として
離島・遠隔海域での現場指揮船としての事案対応、またヘリコプターを活用した哨戒・捜索救難などへの投入を想定して平成27年度補正計画で三菱重工業下関造船所にて建造されました。
大規模災害など高い機動力を生かした活動が期待されています。
また東南アジア諸国で頻発する海賊事案や東ティモール等の政変に際して海外派遣される機会が多いのもこの船の特徴です。
主機はIHI製でCODAD方式を採用またマルポール附属書VIで規定されたNox 3次規制に対応する必要から、選択触媒脱硝装置(SCR)を搭載しています。
さらの他船への支援能力を備えており、片舷あたり4ヶ所ずつの係留ポスト(許容荷重14.7t)を設置するとともに、給電(計6ヶ所)・給水(計2ヶ所)・給油(計2ヶ所)用の諸設備が両舷に配置されています。多目的クレーンも他船への補給物件の移送にも使用でき、船内には大型化された清水タンクと、独立した補給用燃料タンクが設けられています
さらに遠隔放水銃および停船命令等表示装置、遠隔監視採証装置も搭載される。

停戦命令等表示装置
格納庫左右に配置されている遠隔放水銃
遠隔監視採証装置


主武装として
70口径40mm機関砲

後ろ姿

20mm多砲身機関砲

搭載機としてベル412を2機、先代みずほから引き継いでいます。

海上保安協会より
MH714ベル412EP

先代みずほからの引き継ぎのタイミングでベル412  714号機 いせたか1号が防衛省へ所管替えをしており登録を抹消されています。

以上で個人的な4管区のまとめは終わりますが…
やはり言葉遣いや文章の構成などまだまだ課題が多く残っていますが…とりあえずはよしと自己完結します。
また海上保安庁やその他サイトを多く引用しているためまだまだ自分が未熟だと感じました。
次のnoteも暖かく見守って下さい。
これを機会に海上保安官を目指してみても…?




















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?