相手「大学時代は貧乏やった」
私(またその話か…)
相手の子ども「パパよくそれ言うね」
私(子どもにもよく話してるのか…)

何度も苦労話かのように同じ台詞を吐く姿に
掘り下げて聞いて欲しいのかな？と
幾つか質問してみました

私「奨学金？」
相手「いや学費は親やった」

私「家賃は全額自分持ち？」
相手「いや家賃も出してくれた」

・・・？

話を聞く限り

親に言われて渋々家を出た
という訳でもなく
自分の意思で出た様子

私大の学費+関東の家賃
月換算したら概算でも10万は超える

義務教育も私立高校も修了後
18才から更に4年間
月10万以上も親のスネを齧っておきながら

貧乏？

これ以上 子どもの前で掘り下げるのは
パパの威厳に傷をつけかねないと
掘り下げるのをやめました

私は2年制の専門卒

周りは奨学金や高卒後2,3年働いて学費稼ぎ
入学した人も沢山いました

年齢違いの同級生達と過ごし
学費と家賃が親持ちだった私は

「自分は恵まれていたんだな」

そう気づくことができました

そして20才から社会人として働くようになり

もしも明日

頼れる親族も
今住んでる場所も失い

社会にその身一つで放り出されても
生きていける力と知恵を持ってる人を

社会人というんだよ

親にはそう言われました

その時 親は既に余命宣告を受けていました

+++

親とは色々あったし
それを知る教師や親族の勧めもあり
18才で家を出ました

色々あっても その後2年間
義務でもない教育費と家賃は貰えた

私にとっては有り難いこと
でも
相手にとっては貧乏なことなんだ

20才過ぎても月10万の支援じゃ足りないって
あと幾ら欲しかったんだろう？

加えてその後
デキ婚しても許してくれる相手の御両親

(我が家はデキ婚したら二度と敷居は跨がせないと言われてたので 受容してくれるだけでも寛大に見える)

生活に苦しくなると
住む場所や職場を与えてくれるお父様
子育てに協力的なお母様

(相手は父親が成ってないから俺が家を継いだったつもりなのでしょう、勿論そういう部分もあるのでしょう)

(でも家賃収入を得る不動産も就労する職場も、急に空から降ってきたのでは無く、ゼロから収入になるだけの基礎を築き上げた人が必ず居ますよね？)

社会人にもなって

親の文句を言いながら
スネだけは齧る姿に

ただただ
ダサいな…

そう思ってしまった頃から

相手を異性として

いや

社会人として見れなくなりました

親子だから感謝しろ
とまで思わないけど

自分の環境が自分一人では決して得られなかった
有り難い環境だと言うことにすら
30才過ぎても気づいていない稚拙さ

文句言いたいなら
スネ齧るのも辞めりゃいいのに

他人の矛盾を見つけると 重箱の隅を日にち跨いで突き続ける人が

それをする矛盾

理解できませんでした

+++

余談ですが

消費税が8%だった頃
相手の子どもと3人で買い物をしていました

子どもが在庫処分セールのカゴから
¥420の古い値札がついた文房具を買いたい！
そう言って相手の元へ持ってきました

相手は値札を見て
420円
渡していました

私(5%時の売残り値札って見て分からんの…？)

これも口にしてしまうと
“計算できないパパ”を
子どもの前に晒してしまう

それは回避したい

私がレジについて行き
残りの端数を払おうとしました

一応ここで相手も気づいたようで
結果的には端数も相手が払っていましたが

自営業している人が
私でもできる税金計算が出来ないのは

赤ちゃんに包丁持たせるぐらい
恐ろしいことに思えました

税法に弱い・若しくはそれを勉強する時間があるなら税理士を雇う方がコスパ良いと判断する経営者も多いですが

相手は自分で確定申告をしている模様

年齢を考えると
結婚も意識しながらの交際だった私は

この人と財産共有するのは恐ろしい

何気ないやり取りでの違和感が
週一以下ならスルーできる違和感が

結婚して日常になったら…

想像するだけでゾッとしました

世間知らずの自覚もなく 知らないことを人にも聞けないちっぽけなプライドを守ろうとする

そんな姿を見て気を揉むデートに時間を使うのはもうゴメンだと疲れ果てた私は 別れを選びました

私はあなたの親になれないし なる気もないと