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エドガーケイシー音楽療法#3 魂の進歩と音楽とのかかわり①

引き続き名著エドガーケイシー「音楽療法」の備忘録です。再出版切望いたしますm(__)m

ピアニストへのライフリーディング

「自分をうまく生かすためには、夜のざわめきや湖面に踊る月のおしゃべり、日の出の太陽の語りかけてくる声に、どう答えるべきかを常に探し求められるほどの霊的目覚めを得ている必要がある。精神的、霊的感情のみに包まれるよう、その人を肉的情動の世界から引き離してくれる、こうした活動、また自然界の中にある他の多用な活動を特に強調するがよい。」

これはある海軍水辺として軍務に服していた男性が受けたリーディングです。彼はピアニストとして異例な天分を受けておりましたが、1944年軍務を解かれた際の環境の変化にひどく悩みリーディングを受けることになりました。

(ちなみにこのリーディング、本当に腑に落ちます。今日私は一日エンヤを流し過ごしました。テレビもYouTubeも見ずヒーリング音楽のようなエンヤを流していましたら、本当に肉的情動の世界から引き離してくれている気がします。そういう時は焦りや不安が起こりません。不思議です。。)

「その人は、公務なり仕事なりに徹して、1セントまで節約し、それを音楽のレッスンのために使い、肉体的には厳しくした方がいい。固いベッドで寝なさい。食べ過ぎてはならず、甘いものを採りすぎてはならない。また映画などもあまり見ない方がいい。そうしたものを避けなさい。パンと水だけしか口にしない日を時々設けよ。あなたがもし成功したいなら、それを自分のためにするのである。こうすればホフマン以上の大ピアニストになれる。」

(息子のドラムとサックス、私のバイオリンのレッスン代でいくらかかるねんーとどれかを辞めようかと考えていた私にこの「1セントまで節約しなさい」は大変心強く響くメッセージでしたm(__)mまた、甲田療法で板の上で寝る生活を初めて1か月ほどたっていたので、ケイシーさんも固いベッドを推奨していたのか!と感動しました。(あ、いや、大ピアニストを目指してではなくて^^;))

このリーディングを受けた人は、聖チュチリア(西暦2世紀ごろのイタリアの聖女。音楽の守護聖者)と音楽活動を共にした過去世をもっていたのですが、その才能が発達してくると、音楽はその聖者への肉欲によって忘れられ自滅を誘ったそうです。
他にも、神殿奉仕者の一人だった過去世ではソロモンと女王とが愛し愛される雰囲気を盛り上げる曲の奏者に抜擢され、不名誉をたくさん残したようで今生でそれらを埋め合わせるべき、とのことでした。
それ以前には、アダムが地球に出現する以前のアトランティスで笛やアシ笛で見事な演奏家だった過去世もあるようです。
つねに音楽家としての過去世だったそうです。

彼に対してのアドバイスは先ほどのものに加えて、
・仕事につくか学校に行くかは望むままにしなさい。何を選んでもそれにとりかかり、人に口をさしはさませないこと。
・何を選びかということを自分の中で決めなさい。善と悪、生と死が置かれている。常に神の目的を心に抱き、主の中に主とともに一つになっていれば、あなたを損なうものは何一つない。(5056)
というものでした。

自分をしっかりと保つ必要があると述べたこのリーディングは、始めは厳しい口調でしたが、次には慈悲のこもった口調で述べられ、聞いていた人たちが涙するほどに美しかったとのことです。

エドガーケイシーのリーディングは、決して人を傷つけず、言葉を選び、どんな病気や過去世をもっていたとしても、希望をもって取り組むようアドバイスをくれます。一度受けてみたかったですよね‥‥。

残念ながら1944年リーディングの結果を受けた彼からの手紙には、
「相いれない。性を完全に抑圧するならろくな芸術は生まれないだろうと信じている。」と書かれていました。

しかしその5年後の1949年、再び彼より「リーディングの内容が書かれたものを失ったのでコピーを送ってほしい」ということと「「神の探求」も一緒に郵送してほしい」旨の手紙が届いています。

その翌年「デイリー・ステーツマン」の評論に彼の記事が載り、さらにその翌年にはテレビに出演したことが報告されています。

一旦はリーディングの内容を受け止めるだけの霊性が整っていなかったのかもわかりません。やはり道が上手く進まず、リーディングから5年の月日を経てリーディング内容を再度読み込むと同時に「神の探求」で霊性を高める努力をされたのでしょうか。「自分を鍛えたいという願いを十分に持った時はいつでもその報いは確実なものとなった」とこの本には書かれていました。

生まれ変わりは自分を創造主から引き離している状況や性質を理解し、強制するための機会として与えられているとされています。過失の一つ一つに出会い、矯正することはとても痛みの伴う作業かもしれません。

しかし、エドガーケイシーは私たちが理想を一番高いところに保っていさえすれば、魂の記憶の中におさめられているあらゆる才能が、常に利用できる状態になっていると教えてくれます。

自分たちで選ぶものが過去世で培った強さや弱さとして今生にながしだされるのですから、「自分で選びなさい」と自分で魂を矯正するほうを選ぶ大切さを教えてくれたように思います。


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