人生の灰汁抜きをしたい　水でも塩でもなんでもいい　苦いえぐい部分を取り除きたい　

灰汁という単語を初めて知ったのは、確か三丁目の夕日を読んでいる時だった　鍋料理のアクをとる一コマがあったようななかったような　アクってなんだ　悪かとか思ったりしたような

思えば、小学校二年生とかそのくらいの時期から父の影響で三丁目の夕日だったりブラックジャックだったり、勿論はだしのゲンだったり、古臭い漫画ばかり読んできていた　少女漫画とは無縁の人生だったし、一度母に買ってもらったなかよしは父によって返品されたりしたこともあった　確かだけどツタに絡みつかれた裸の女の子の描写がある漫画が載ってるからとかそういう理由だった　いや、そんななかよしある？

でも多分私はそういうページこそ読みたくて少女漫画を買ってもらったんだと思う　なにくそと思ったわたしは工夫した　三丁目の夕日のいわばちょっと抜けるようなシーンを壁を背にして読んだり、親が留守の時にTVガイドのちょっとピンクなチャンネルの番組表を読みふけったりしていた　あとバービー人形で濡場を演出したくてケンドールをねだったりしていた　めちゃめちゃむっつりだな　ウケる　女子小学生って案外こういう感じであって欲しい