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P-125のGHS鍵盤が電子キーボード用鍵盤をベースにしていると思ったわけ

以下、個人の独断と偏見による憶測です。
GHS鍵盤の内部構造に関する情報は殆どない
まずヤマハ公式が出していない。
5年前に出た新製品のグランドタッチ鍵盤については出ているが、その前にGH鍵盤についても構造がわかる情報は少ない。
以下は公式のGH3鍵盤に関する情報
https://jp.yamaha.com/files/AC3553F943604B789B91CFB76182C1DE_12074_699x411_c4ccaa2450fd2a1e0043c312464a3987.jpg
「グランドピアノ同様に、ハンマーを採用し、バネを使わない鍵盤アクションです。」との表記である。
しかし実際にGH鍵盤を分解した画像などを見るに明らかにスプリングが存在している。
GH3にした時になくした?鍵盤を支える根の部分なのに・・・
興味ある人は「GH鍵盤 スプリング」で検索してみて下さい。

さて他社はどうか?
河合は全ての鍵盤構造を開示している。
私が思わずセミウェイテッドかと思ったRHS鍵盤さえhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000045724.html


これを見るに一応、シーソー構造はあるが本当に軽そうである。実際に弾いたら軽かった(個人の見解です)
ローランドもカシオもすべての鍵盤構造を開示している。
KORGは、RH3は開示しているが、NH鍵盤とかは開示していない

さて横道にそれたが、GHS鍵盤の構造の話。
私は当初はGHS鍵盤はGH鍵盤の構造を踏襲して部品の軽量化を図ったものだと思っていた
しかし実際にGH鍵盤とGHS鍵盤を弾き比べてみるとそのあまりの違いに驚いた。
ヤマハという会社は信用していたし、ヤマハのシンセやミニ鍵盤も持っていたのでアンチではない。
まあネットで弾きもせず買ったので自業自得だとも諦めた。
まあ現物を見て買いたいのは山々だがコロナ渦の時代にそれも難しい、
だから判断材料としてこういう内部構造に関する情報は欲しいのである。
それで色々検索しているうちに色々な画像が見つかった。

・オクターブ毎にユニット化された鍵盤ユニット
・鍵盤の付け根のプラスチックのひんじ(GH鍵盤は金属製の板バネ)
・鍵盤ユニットの下に並ぶ灰色の2接点ラバースイッチ

ちなみにラバースイッチとはこういうもの

電子キーボードの具体的な鍵盤イメージを知りたい人はこちらをどうぞ

鍵盤の基本動作方式、ヒンジ、センサー位置などGH鍵盤と違うのでは?
GH鍵盤から踏襲されているものは、U字型の針金のくらいでは?
これを鍵盤の下につけて重みをつけているのでは?
(個人の憶測である)

そしてある楽器修理屋のブログを見つけた
それによると・・
ポータトーンで採用されてる金属バネではなくプラスチックの弾性で反力を得るものは、コストダウンに効果的らしい。
それは、複数鍵盤を一つのパーツにできるんが、反面、タッチ感を犠牲にする。
GHS鍵盤は、プラスチック弾性鍵盤にグレードハンマー(針金)を融合したもの
元々のGH鍵盤は鍵盤の戻りに金属製の板バネを使っているが、金属製の板バネは最初は重く、そこから一定の反発を維持できる。
したがって金属製の板バネは電子ピアノの弾き心地によい作用を出す。

なるほどね。これがバネ反力を使いながらも弾き心地のあったGH鍵盤に対してGHS鍵盤が安っぽい理由なのか。
納得がいきました。

しかし板バネには板バネらしい良さはあり、それが結果、GH鍵盤として評価につながってきたはずなのに、ことさら板バネを否定して自重のみのほうがよいような各楽器メーカーの宣伝の姿勢にも少し疑問があるな


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