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仕事に疲れたら、与論島に海を見に行こう

「日本でいちばん海が綺麗なのは与論島だと思う」

同僚の言葉を聞いて、2019年の夏休み、与論島に行ってみた。到着してみると、そこは日本じゃないような美しい海に囲まれた島だった。

東京でカチカチに固まった視界と脳ミソを緩めるのにぴったりな、カラフルでシンプルな旅の記憶を残しておく。

与論島へはどうやって行く?

与論島は鹿児島県の離島で、鹿児島と那覇から飛行機とフェリーが出ている。距離的には沖縄の方が近く、那覇空港から飛行機で約40分、チケットは片道1万円弱で行ける。飛行機よりフェリーの方が断然格安だけど、海路だと4時間以上かかると聞いて、今回は飛行機を使うことにした。

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飛行機も空港も、大変ちいちゃくて可愛らしい。

とにもかくにも海へ!

与論島は青く透明な海で囲まれていて、どのビーチに行っても綺麗。沖縄の住民もわざわざ遊びに来るほどなのだそう。

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ホテルのプライベートビーチもこんなに綺麗。

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テンションが上がってしまう見事な白砂。

いちばん有名な「百合ヶ浜」へは、クルーズで

そんな島の中でも、もっとも有名なのは、月に数日、引潮の時期だけ現れる「百合ヶ浜」。私たちは無計画すぎて、滞在期間が百合ヶ浜の出現時期に被らないという痛恨のミスを犯してしまったが、「浜が出現しなくても百合ヶ浜周辺の海がいちばん綺麗!」というホテルスタッフさんの言葉に従い、翌朝のシュノーケリング付きの百合ヶ浜クルージングツアーを予約。

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翌朝は前夜の嵐が嘘のように晴れてくれ、無事ツアーを決行してもらえた。冗談みたいにレトロなバスがお迎えに来てくれる。

ビーチでシュノーケルの道具を一式借り、グラスボートに乗り換える。この日は私たち入れて20人強の観光客が乗り入れていた。

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数分後、船は「百合ヶ浜」の上で停泊。この日は島の上に40cmほど水位があり、「浜」というより膝下くらいの浅瀬が広がっている風情だったけど、それがまた美しい。

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水が綺麗すぎて、プールみたい。

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小一時間ほど百合ヶ浜で過ごしてから、もう少し水深のあるエリアにボートで移動して、シュノーケリングをさせてもらう。まさか自分が潜ると思っていなかったので、水中撮影の準備がなかったことが悔やまれる。。海中にはカラフルで小さめの魚がたくさん泳いでおり、大変メルヘンな世界が広がっておりました。

泳がない時間は、カフェでゆったり

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与論島の街はあまり栄えていないので、レクリエーションを詰め込むような旅はしたくてもできない。代わりに、1日の時間の流れを慈しむ過ごし方ができる。自転車を借りて島内を回るのも良いけど、インドア派の女子旅なら、隠れ名所的に点在している海辺のおしゃれカフェを巡るのもおすすめ。

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たとえば、繁華街にある「Cafe coco」。 海は見えないけど、店内に流れる南国らしいゆっくりした空気に癒される。1000円前後でしっかりしたランチプレートが食べられる。

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Cafe cocoから歩いて数分の距離にある「海カフェ」は、お店も調度品も抜群にかわいい。実は与論島はギリシャのミコノス島と姉妹都市提携を結んでいるそうで、海カフェは店構えやメニューをミコノスに寄せている。この店が得意とするスイーツの類は苦手なので、ギリシャ風アイスカフェラテだけ頼んだのだが、これはしっかりエスプレッソの香りと苦味が立って、おいしかった。

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営業日が少なく、レア度の高い「くじらカフェ」は、ロケーションがぴかいち。ぜひ午前中に伺って、大きな窓の向こうに広がる青い海を眺めつつ、気持ちの良い座席で本を読まれたい。ドリンクも、スイーツも、フードも、丁寧に作られた優しい味わいを楽しめる。

与論島のごはんはおいしい?

最後に、大事なごはん事情を少し。与論島の飲食店は小さなものがパラパラとある程度だが、最近はローカルな居酒屋さんのほか、おしゃれなレストランも少しずつ増えてきている様子。食材は豊かで、魚貝類もお肉も野菜もおいしい。

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鉄板焼Mararaで食べた夜光貝。絶品だった。

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島野菜のグリルや、あぐー豚のステーキもおいしかった。お店もおしゃれでワインも豊富、島の人は「高い」と言っていたけど、東京に比べるとお手頃価格で良質な鉄板焼きが食べられるお店だった。

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残りの1日は、島で1番有名な居酒屋さんだという「ひょうきん」にも伺った。写真は名物の「ざるもずく」と、タレの味が絶妙な「スタミナ豆腐」。安くて新鮮な魚介がたくさん出てくる、味のあるお店だった。

都会に疲れたときに、思い出したい島

他にも与論島は、ものすごく綺麗な星空が見られたり、ウミガメや夜光虫を見られたり、優しくて見どころがたくさんある。あの綺麗な海と、コンクリートに寝そべって見上げた星空、優しいタクシー運転手さんと交わした言葉、本を片手に居座った海辺のカフェたちを思い出すと、胸がチリチリしてしまう。

実際、旅行客にはリピーターがとても多いのだそう。

灰色の都会のせわしなさに疲れたときに、足を向けてみてほしい島だと思う。

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note初心者です。発信力を研鑽したくて書いています。