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【Krush】ゴンナパーが佐々木大蔵からダウン奪う判定勝利で-63kg新王者に「この階級なら誰が来ても大丈夫」。レオナ・ペタスは西京佑馬に判定勝ち=4.22「Krush.87」後楽園ホール

4月22日(日)「Krush.87」が開催され、後楽園ホールが観衆1,850人で超満員札止めとなった。メインでは佐々木大蔵、ゴンナパー・ウィラサクレック、両陣営の大応援団の歓声に会場が包まれるなか、Krush -63kgタイトルマッチが行なわれた。

試合は王者・佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が、挑戦者ゴンナパー・ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックスジム)に3R判定の末に敗れ、3度目の防衛に失敗。ゴンナパーが新王者となった。

また、セイファイナルではレオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)が、Krush -58㎏王者・西京春馬の弟・西京佑馬と対戦。プロ3戦3勝(1KO)の高校3年生・佑馬につけいる隙を与えず、判定3-0で新鋭を下した。

◆「Krush.87」
4月22日(日)後楽園ホール
1,850人(超満員札止め)

▼第10試合 Krush -63kgタイトルマッチ 3分3R・延長1R
×佐々木大蔵(王者/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
[判定0-3(26-30×3)]
◯ゴンナパー・ウィラサクレック(挑戦者/タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)

※3R、ゴンナパーが右ストレートでダウン奪取。ゴンナパーが新王者に「次はK-1のチャンピオンである卜部(功也)選手と戦いたい。一度負けているウェイ・ルイ選手とも戦いたい」

2016年6月にKrush -63kg王者となった佐々木。10月に初防衛に成功し、2017年8月には谷山俊樹にも判定勝ちで2度の防衛に成功している。K-1では2017年2月のライト級王座決定トーナメントで優勝者のウェイ・ルイにKO負け。11月のK-1では平本蓮に敗れており、ホームで虎の子のベルトを守りたいところ。

対するゴンナパーはK-1で山崎秀晃や卜部功也に勝利し、Krushでは2017年11月の初参戦から林健太、石田勝希をいずれもKOで下し、挑戦権を得た。佐々木にとっては最強の挑戦者を迎えることになる。

1R、ゴンナパーの左ミドルを受けながらボクシング勝負に挑む佐々木だが、受け返しには至らず。ゴンナパーは得意の左ミドルでロープに詰め、左ストレートで佐々木のアゴを上げてのけぞらせる。2Rゴンナパーは左ミドル、さらに近づくとボディ打ちも。佐々木は打ち終わりにワンツーで反撃もゴンナパーのミドルを受けた右腕が腫れ上がり、徐々に威力を殺される。3R、左ミドルを連打はゴンナパー。さらに右の強打に佐々木が後退。打ち合いのなか、相打ちのタイミングでダウンを奪ったのはゴンナパー。右フックをカウンターでもらった佐々木がダウン。立ち上がった佐々木は果敢に詰めるが、そこにゴンナパーは左ミドル! 佐々木も最後まで右ストレートを狙うが終了のゴング。3者26-30の大差でゴンナパーが新王者に輝いた。佐々木は3度目の防衛に失敗。しっかりと調整された身体、得意のミドルを軸に下がらせてのストレートなど、持てる力を十二分に発揮したゴンナパーは、リングサイドで観戦したK-1ライト級王者・卜部功也に宣戦布告した。

◆ゴンナパー「この階級なら誰が来ても大丈夫」

「勝ててとても嬉しいです。佐々木選手はタフでした。(佐々木の攻撃で嫌だったのは?)強いて言えば佐々木のパンチを警戒した。いつもよりローキックの数が少なかったのは、パンチを合わせられないようにするため。今後はK-1のチャンピオンである卜部(功也)選手と戦いたい。防衛戦はこの階級なら誰が来ても大丈夫です」

◆佐々木「思ったよりミドルが伸びてきた」

「相手のリズム・ペースにちょっと引き込まれました。ただ、思い描いていたよりは、ミドルとかも同じ人間なんだなという感じがしました。(パンチ狙いでミドルを受ける距離にいた?)それもありますが、思ったよりミドルが伸びてきました。会場の声援を感じました。盛り上がっていた。支えてもらったので力をみなさんにも与えたい。戦って得た物があった。今後の糧にして、ゴンナパーとやって佐々木大蔵が変わったなと思ってもらえるよう、成長を見せていきたいです」

▼第9試合 -60kg 3分3R・延長1R
◯レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)
[判定3-0(29-28×2,30-29)]
×西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)

※右ローから入る西京。互いに左の相打ち。レオナはボディSTも当てて散らす。2R、左ジャブ、ヒザ蹴り突くレオナはワンツー強打も。3R、レオナは左右からヒザも当て、西京佑馬を完封。「兄貴(KOICH※兄弟子)の分まで頑張ります」

▼第8試合 Krush -67kg Fight 3分3R・延長1R
×山際和希(谷山ジム)
[判定0-3(29-30,28-30,28-29)]
◯松岡 力(K-1ジム五反田チームキングス)

※強い右ローは松岡。山際は左右ミドルも、それをしっかりチェックする松岡は詰めて右ミドル、パンチでも攻勢に出てワンツー連打。

▼第7試合 Krush -58kg Fight 3分3R・延長1R
×神戸翔太(NEOKICK)
[判定0-3(29-30,28-30,27-30)]
◯伊澤波人(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)

※伊澤は左右ボディで前進。打ち下ろしのロー当てる。神戸は左右外からはたきボディ打ち応戦。伊澤は踵で下段蹴り、ヒザ蹴りも。圧力かけ続けた伊澤が判定勝利。フルコンタクト空手技術満載のKrush Fight。ローを効かされた神戸はブランクの影響もあり、次戦に期待がかかる。

▼第6試合 Krush -58kg Fight 3分3R・延長1R
◯伊藤健人(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
[判定3-0(30-27×2,30-26)]
×和夢(Gwinds)

※共にオーソ。左ジャブミドル、右ローで制空権を握る伊藤。1Rには下がりながらもノーモーションのジャブでダウン奪う。和夢は左右ミドルで反撃も、伊藤はペース渡さず長い蹴りも有効。

▼第5試合 Krush -70kg Fight 3分3R・延長1R
◯藤村大輔(A-BLAZE×KICKGYM)
[3R 0分57秒 TKO]
×林 完(FIGHT LAB JAPAN TOP TEAM)

※1R、左構えの林は左右フックでガード上から右を強打。2R、藤村の左右をスウェイ、ダッキングでかわす林だが、藤村の左ヒザを受け、ボディロックからテイクダウンしてしまい、頭突きを受けた藤村が額をカット。再開から藤村が右STでダウン奪取。3R、フルスイング続きでスタミナ苦しい林に、離れ際右フックでダウン奪う藤村が右でKO。

▼第4試合 Krush -65kg Fight 3分3R・延長1R
×川崎真一朗(月心会ラスカルジム)
[1R 2分09秒 KO]
◯鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス)

※サウスポーの鈴木のローが金的に。再開。詰めてきた川崎の左にカウンターの左STでKO。「Krushの65kg誰とやっても負ける気がしません」

▼第3試合 Krush -53kg Fight 3分3R・延長1R
◯隼也ウィラサクレック(WSRフェアテックス三ノ輪)
[判定3-0(30-29×3)]
×晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)

※共にオーソ。ジャブ&ロー、左ボディまで繋げる隼也に晃貴は右ロー、跳びヒザ、左ミドル近距離では相打ち狙うが、技のバリーエーション豊富な隼也が判定勝利。

▼第2試合 Krush -55kg Fight 3分3R・延長1R
×大川一貴(青春塾)
[2R 0分50秒 KO]
◯小倉尚也(スクランブル渋谷)

※サウスポーの大川にオーソドックスの小倉は右ボディ、さらに右ST当てコーナーつめ連打から右跳びヒザ

▼第1試合 Krush -63kg Fight 3分3R・延長1R
◯瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)
[1R 2分21秒 KO]
×竹内悠希(K-1ジムEBISU)

※ヒザ効かせコーナー詰め右STで最初のダウン奪い、連打ラッシュでダウン重ね、最後は左ヒザでKO。

▼プレリミナリーファイト第3試合 Krush -67kg Fight 3分3R
◯海斗(ポゴナ・クラブジム)
[1R 0分41秒 TKO]
×斉藤雄太(K-1ジムEBISU)

※サウスポーから左ストレートでロープ詰め左ヒザ、右フック

▼プレリミナリーファイト第2試合 Krush 女子-45kg Fight 2分3R
△テキサス・アユミ(STURGIS新宿ジム)
[判定1-0ドロー(29-29×2,29-28)]
△福原 優(K-1ジムEBISU)

▼プレリミナリーファイト第1試合 Krush -53kg Fight 3分3R
◯璃明武(K-1ジム総本部チームペガサス)
[1R 1分05秒 KO]
×篠原広耀(優弥道場)

※左フックで最初のダウン奪い、ラッシュで3ノックダウン

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