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【RIZIN】榊原信行委員長「KIDは戦うことを諦めてなかった。美憂は『試合で戦いたくて戦いたくて、最後までがんと闘った弟に捧げる試合として、必ず勝ちます』と気丈に話していた」

9月20日、都内にて9月30日のRIZIN.13さいたまスーパーアリーナ大会の会見が行われ、RIZINの榊原信行実行委員長が、堀口恭司vs那須川天心戦のルール、山本“KID”徳郁の訃報についてコメントした。

◆山本美憂(※コメント代読)

「この度のことで皆様にご心配をお掛けしていますが、私、山本美憂は9月30日のRIZIN.13は予定通り出場いたします。もちろん勝って弟(山本“KID”徳郁)にいい報告をしたいと思いますので応援よろしくお願いします。皆様、沢山の励ましのメッセージを頂き本当にありがとうございます」(※写真は7月大会の試合後の美憂。この試合も美憂はKIDに見てもらうために戦ったという)

◆榊原信行実行委員長「KIDは一切、しんどい仕草を見せなかった」

「山本美憂は『(試合を)戦いたくて戦いたくて、最後までがんと闘った弟に捧げる試合として、必ず勝ちます』と電話で気丈に話していた。美憂は7月の試合も同じような状況だったが、『弟に勇気や元気を届けたい』と出場し、9月大会についても8月上旬に出場を直談判してきた。

主催者としても、KIDのDNAを持つ山本美憂がリングに上がるサポートをしていきたい。KIDはK-1の選手であり、HERO'S、UFCの選手。ともに格闘技で過ごした者として、当日の会場では立ち位置としてどうするのが相応しいのか、間違えないようにKIDのセレモニー的なことを行いたい。

お父さんの山本郁榮さんから、ずいぶん前、2年前からKIDのがんについて聞いていたが、KIDに会うと本当にがんなのかなと思わせるくらい、僕の前では一切、しんどい仕草を見せなかった。周囲に気を遣わせないように東京ではない場所で抗がん治療なども行っていたし、克服してリングに上がってほしいと思っていた。KIDは格闘家として戦うことを諦めてなかった。UFCとあと1試合契約が残っていて、その先でRIZINで戦ってほしいと願っていた。

(がんについては)『FLASH』に報道されるから、自身で発表しようという形だった。あの報道がなかったら、周囲に知られることなくがんと闘っていたと思う。当初は6月末に危ない、と聞かされていた。郁榮さんはこの3カ月、KIDが壮絶な闘いを繰り広げたことに、『ほんとうに息子はよく頑張ってくれた。誇りに思う』と言っていた。

PRIDE時代に、(ライバル団体の)HERO'Sのなかで最も欲しい選手だった。彼の持っている色気、いろんなものを持っていて上がってほしかった。

堀口恭司vs那須川天心は58kg契約でRIZINキックルールで行います。3分3R(延長1R)で6オンス(-60kg以下の試合用)のボクシンググローブを使用。RIZINのボクシンググローブのあんこは薄いです。延長判定はドローもあります。

堀口は二瓶先生に続いての訃報で、直に話してはいないが、想像するに心中穏やかではないだろうと。7月大会でも寡黙以上のものがあった。自分の師匠が立て続けに逝き、どういう状態で試合を迎えるのか気にしています。

9月30日のRIZIN.13は、アリーナバージョンの4階席まで増設したもののほぼ完売しているため、500レベルの5階席を一部開放し、300枚強を追加、2万5千人ほど入ります。

フジテレビでは20時2分から一部生放送(2試合程)。7月大会で会場の観客に待ち時間が多かった反省を受けて編成を調整中です。スカパー、GYAO!では有料生放送・配信。27日(木)24時55分、フジテレビ関東ローカルで直前番組も放送されます。

村田夏南子は今後、米国INVICTAを主戦場として、RIZINにも出場出来る契約です。UFC挑戦も目指すという夏南子を後押しします。12月がINVICTA初戦になります」

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