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【ONE】シーサケット「自分のキャリアで最高の状態」vs イラン・ディアス「世界に衝撃を与える準備ができている」=10月6日「ONE Championship」でWBCスーパーフライ級王座戦の両者がオープンワークアウト

10月6日、タイインパクトアリーナで開催される「ONE: KINGDOM OF HEROES」に向け8月28日、タイ・ナコンルアンプロモーションジムにてオープンワークアウトが行われ、多くの報道陣が詰めかけた。(C)ONE Championship

オープンワークアウトには、タイ出身のWBCスーパーフライ級世界チャンピオンのシーサケット・ソー・ルンヴィサイ、メキシコからの挑戦者イラン・ディアスのほか、サゲッダーオ・ペットパヤータイ、ペットモラコット・ウォーサンプラパイ、リカ・イシゲらが参加した。

10月6日の「ONE: KINGDOM OF HEROES」では、ONE史上初となるボクシングの世界戦、WBCスーパーフライ級タイトルマッチが行なわれる。

王者シーサケットは2017年3月と9月に、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)を2度にわたりKOしたタイの英雄。2018年にも2月に元WBA・WBO世界フライ級スーパー王者でWBC世界スーパーフライ級1位のファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)に判定勝ちで2度目の防衛に成功。7月にはノンタイトル戦で韓国のペ・ヨンキルを初回TKOに降している(46勝(41KO)4敗1分)。

WBC王座防衛戦に臨むシーサケットは、「今日はここに来てくれてありがとう。私はこれまでのすべてのサポートに本当に感謝しています。このスポーツで私の国を代表することは特別なことで、タイの国民、ファンが誇りに思うように私の力のすべてを尽くします。イラン・ディアスは価値ある相手です。彼は強く、覚悟を決めています。しかし、私は自分のスキルに自信があり、私は勝利とともに家に帰るでしょう。ホームの観衆の前でタイトルを守ることは私にとって非常に重要なことです。チャンスを与えてくれたONE Championshipに感謝します。私はタイの戦士の精神を示し、私たちが最高の存在であることを世界に証明することを誇りに思っています」とコメント。

さらに、「タイのファンの前でバンコクでオープンワークアウトに参加したことで、私は元気をもらいました。これは私のキャリアの大きな発展であり、ONE Championshipがタイに戻り、世界レベルのボクシングの手助けができると感じています。私はその役割を光栄に思っており、数百万人のファンが見ていることを知っています。それが私が最高のパフォーマンスを出さなければならない理由です。今は自分のキャリアで最高の状態にあり、10月6日に良いパフォーマンスを出せるようにトレーニングに徹しています。これは非常にエキサイティングな戦いになるでしょう。インパクトアリーナで皆さんとお会いましょう。私は再びリングに上がって、全世界の前で私の才能を披露することが待てません」と、ホームでの新たな舞台での防衛戦に向け、心身ともに絶好調であることを語った。

対する挑戦者イラン・ディアスは、メキシコのボクシング界で最も急速に上り詰めた才能の一人。ボクシングに情熱的な愛を注ぐ国で生まれ育ったディアスは14勝(6KO)2敗3分のプロ記録を保持している。

彼の最も注目すべき白星は、元WBA世界フライ級王者エルナン・タイソン・マルケス(メキシコ)戦の勝利と、元WBA世界スーパーフライ級王者ルイス・コンセプシオン(パナマ)に勝利し、WBCラテンアメリカスーパーフライ級王座を獲得した試合であろう。

その後も2017年12月にエドガル・アルフレド・マルティス(メキシコ)を6R TKOに降したディアスは、2018年6月にアドルフォ・カスティーリョ(メキシコ)を相手に3R負傷ドローとなったものの、今回のWBCスーパーフライ級世界王座獲得に向け、気合十分な様子だ。イラン・ディアスのコメントは以下の通り。

「私にとって大きなチャンスです。私は今、世界で最も厳しいボクサーの1人、パウンド・フォー・パウンドのシーサケットに相対しています。シーサケットはアグレッシブで強力ですが、私も同じです。メキシコのボクサーはこのスポーツで最高の存在です。それは私たちの血の中にあり、私の国を世界の舞台で代表することを誇りに思っています。これは間違いなく、プロとして私のキャリアで最大の戦いです。私の後ろには偉大なチームがこの戦いに向け、準備するのを手伝ってくれました。私は私の人生の最高の形でリングに向かっており、私はこの大きな勝利を達成するのを待つことができません」

「私には彼の特別なスタイルに対処するのに十分な経験と技術的知識があると思っています。私は過去にも非常に強い相手に直面しており、逆境に対処する方法を知っています。私は弱者のアンダードッグではありません。いつも私が戦うたびに、私は新しいファンの前で勝利し、最高の試合ができることを証明します。シーサケット・ソー・ルンヴィサイは今日のボクシングの最大のスターの一人であり、もし私が彼を打ち倒すことができれば、それは私のキャリアにとって素晴らしいことでしょう。私はこの大きな戦いのために自分のスキルを磨くためにホームに戻ります。私はこの巨大なアップセットを実現するために、チームと共にハードワークをします。私は10月6日に世界に衝撃を与える準備ができています」

◆リカ・イシゲ「武道家として大きく改善した」(MMA3勝2敗)

「今日、皆様にお越しいただきありがとうございます。私にとって本当に名誉なことです。ここバンコクというホームでパフォーマンスできるのは非常に幸運でした。今、マーシャルアーツはタイでピークを迎えており、それはここ数年の素晴らしい仕事のおかげです。 ONE Championshipは本当にタイのマーシャルアーツの美しさを強調することに焦点を当てています。このスポーツで女性を代表して戦うことができるのは私の名誉です。私は自分のスキルに取り組むことがたくさんあることを知っていますが、毎日ジムで激しくぶつかっています。私はマーシャルアーティストとして大きく改善したと感じています。私がしてきたことを皆さんにお見せすることが待ちきれません」

◆サゲッダーオ・ペットパヤータイ「ファイターとして再生する」

(元・ルンピニー3階級、ラジャダムナンフェザー級、WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者/MMA3勝1敗)

「これは自分自身に借りを返す絶好の機会です。私の最後のパフォーマンス(6月にマー・ジャワンに判定負けでMMA3勝1敗に)は最善ではなかったし、私は実際にそこでできることを見せられなかったと感じています。今、私はスキルを磨くことに焦点をあてていて、前回の試合の間違いから学ぶことを確認しています。ONE Championshipはタレントが豊富で、私の階級(フェザー級 ※70.3kg)では多くの厳しい対戦相手に直面します。私は毎回、ベストシェイプでいなければならないことを知っています。私の規律の美しさを見せ、それを私がケージで学んだ新しいスキルと組み合わせることができるように。それはファイターとしての私の再生です。次の試合では、みんなが私が経験を積んでより良くなっていると感じることを願っています。私の目標は、最高の選手になることです。すべてのサポートに感謝します」

◆ペットモラコット・ウォーサンプラパイ「すべてのムエタイファイターにとって素晴らしい機会」
(元WMCムエタイ、ルンピニー2階級、プロムエタイ協会王者)

「歴史上初めて、さまざまなファイトスポーツの最高の選手たちが、10月6日に一堂に会して戦います。私は特にムエタイの試合に興奮しています。私は次のステップを自分のキャリアに取り入れる準備ができています。今回は私のスキルを世界に示し、ファンにムエタイの美しさを見せるチャンスです。みんな、私はスポーツにおいてすべてをやったと言うことができますが、それはまだ私にとって終わっていません。私はまだ毎日、自分自身を磨いています。(立ち技の)ONE Super Series は私にとって、そして私のプロとしてのキャリアのための正しい道です。競争への欲求、それはまだ私の中にあります。今年初めにONE Super Seriesのデビューを果たしたことを嬉しく思っています。それは、すでに未来の気持ちを私に与えてくれたからです。 すべてのムエタイファイターにとって素晴らしい機会です」

なお、同大会では青木真也vsイブ・タンも予定されており、チャトリ・シットヨートンCEOは日本での会見で、青木が勝てば2019年3月31日の両国国技館大会でライト級タイトルマッチの可能性も示唆している。

【東京大会会見】

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