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【K-1】武尊、米国修行でマチダ空手に触れて原点回帰へ=9月24日(月・祝)『K-1 WORLD GP』さいたま

9月24日(月・祝)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催される『K-1 WORLD GP 2018 JAPAN』の記者会見が6月26日、都内にて行われ、第4代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者・武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)とルカ・グルソビン(イタリア)の対戦が発表された。

 3月に三階級制覇を達成してから初の試合に向け、昨年12月に続き、今年も6月上旬に約2週間の米国武者修行を敢行した武尊は、「日本にいて試合に向けて練習する時は、試合用の練習と身体作りしかしないんですが、今回は試合期間が空いたので新しい技術を取り入れる時間が出来ました」と、合宿の手ごたえを語ると、「前回よりも新しいエッセンスを入れられたと思います。それを自分の身体でうまく使えるように追い込みをやっているので、その成果を次の試合で見せられたら、今までにない技でKOしたり、迫力ある試合が見せられると思うので楽しみにしていてください」と抱負を語った。

 アナハイムのTJ・ディラショーのジムでドゥエイン・ラドウィックコーチのもと、ディラショー、カブ・スワンソンらUFCトップファイターらとスパーリングを行ってきた武尊は、「前回アメリカに行った時は、ラドウィックのジムで独特なステップだったり、コンビネーションをやりましたが、今回はロサンゼルスでディラショーやUFCランカーや他の競技の選手と練習が出来たので、前回以上に新しいものをいろいろと見ることが出来ました」と、キックボクサーとは異なるMMAファイターの動きにヒントを得た模様。

 また、LAではマチダ空手でも練習を行い、大きな収穫があったという。

「リョート・マチダさんのジムにも行かせてもらって、今までキックボクシング、空手、ムエタイ、ボクシングをやってきて立ち技の動きはある程度知り尽くしたと思っていたんですが、そのジムでは根本的に違って、体重のかける場所や攻撃を打つ場所やタイミングとか、真逆のものが見れたので収穫がありました」

 現地ではリョートやシンゾーと型稽古から取り組み、リョートとはマススパーも行ってきた武尊は、「元々、僕が最初に学んだ格闘技は空手だったのですが、そこでやってきたことの大事さを思い出しました。次は新しいものにプラスして、原点回帰の空手を見せられると思っています」と目を輝かせた。

 9月24日さいたま大会の対戦相手は、MTA欧州ライト級王者のルカ・クルソビンに決定。アマチュアボクシングイタリア選手権(FPI)でも2015~2017年にかけて銅メダルを獲得している。

「ちょっと前の映像しか見ていなくて今どうなっているのは分かりませんが、見た感じではアグレッシブ。アマチュアボクシング仕込みのパンチが強くてキレもあって上手い選手でした。そういう選手の方が僕とは噛み合うと思います。アグレッシブなのでテンションが上がります。僕と打ち合いたいと言っているみたいで楽しみ。思いっきりバチバチの打ち合いをしてブッ倒したいです」と意気込みを語った武尊。ディラショーをして「ターミネーター」と言わしめた圧力を誇る武尊は、原点回帰の空手も融合し、どんな進化を見せるのか。注目だ。

◆ルカ・グルソビン(vs 武尊)※K-1スーパー・フェザー級

「K-1は歴史のある素晴らしいイベントで、K-1に呼んで貰えたことは本当に嬉しい。俺はアマチュアボクシングでも戦っていて、自分のパンチに自信を持っている。俺は武尊のファイトスタイルが好きで、武尊と打ち合えることを楽しみにしている。間違いなくタフな試合になると思うが、勝つのは俺だ」

Luca Grusovin
国籍/イタリア
生年月日/1995年2月13日(23歳)
出身地/イタリア・トリエステ
所属/Yaksha Combat
身長/168cm スタイル/オーソドックス(スイッチ)
通算戦績/25戦22勝(16KO)2敗1分
アマチュアボクシング戦績/49戦35勝(12KO)10敗4分

主なタイトル歴
2017年アマチュアボクシング
イタリア選手権(FPI)-56kg級 銅メダル
2016年アマチュアボクシング
イタリア選手権(FPI)-64kg級 銅メダル
2015年アマチュアボクシング
イタリア選手権(FPI)-64kg級 銅メダル
Revenge世界スーパー・フェザー級王者
MTA欧州ライト級王者

イタリアを中心にヨーロッパ諸国でキックボクサーとして試合を続ける一方、アマチュアボクシングでも活躍。イタリア選手権(FPI)で3度の銅メダルを獲得するなど、アマチュアボクサーとしても国内トップレベルの実力を誇る。ボクシング仕込みの強烈な右ストレートを武器とし、対戦相手にプレッシャーをかけて叩き潰すような試合をすることから“The Hammer”(ザ・ハンマー)と呼ばれる。武尊との一戦に向けて「武尊の爆発力がある戦い方が好きだ。彼と戦えることが楽しみでワクワクしているし、勝つのは自分だ」と豪語。イタリア最強の拳が武尊に襲い掛かる。

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◆K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ※大会タイトル後日発表
2018年9月24日(月・祝)
さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ
13:00開場/15:00開始
※本戦開始前にプレリミナリーファイト予定

対戦カード(6/26現在)

▼スーパーファイト K-1スーパー・フェザー級 3分3R・延長1R
武尊(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
ルカ・グルソビン(イタリア/Yaksha Combat)

▼スーパーファイト K-1スーパー・バンタム級 3分3R・延長1R
武居由樹(日本/POWER OF DREAM)
アクラム・ハミディ(フランス/Team Valente)

◆武居由樹「今回ムエタイのハミディに勝って、次はめちゃめちゃ強いタイ人とやりたい」

「3月に試合をしてからずっと試合をしたくてウズウズしていました。今まで試合のスパンを短くやっていたんですが、今回は半年くらい空いたのでガンガン練習をやっています。さらに強くなった武居を見せられると思います。

ヨーロッパの強い選手と決まって嬉しいです。写真だけ見たら年下と思えなくてビックリしました(笑)。映像を見たら、とにかくガンガン前へ出て来る選手です。スタミナも気持ちも強くて怖い選手だと感じました。今回、ムエタイの選手なので楽しみです。軽量級はタイ人がめちゃめちゃ強いイメージがあるので、以前からタイ人とやってみたいと言っていたのですが、ハミディはムエタイの選手なので、ここで勝ってムエタイ慣れして、めちゃめちゃ強いタイ人と次にやりたいです」

◆アクラム・ハミディ(vs武居由樹)

「K-1は世界トップレベルの舞台だ。俺はどんな相手・ルールにも適応できるコンプリートファイターで、アグレッシブなファイトが好きだ。武居由樹は強い選手だが、俺もヨーロッパでは最も完成度の高い選手の一人だ。K-1ファンが忘れられない最高の試合になるだろう」

Akram Hamidi
国籍/フランス
生年月日/1999年1月4日(19歳)
出身地/フランス・ストラスブール
所属/Team Valente
身長/170cm スタイル/オーソドックス
通算戦績/27戦24勝(13KO)2敗1分
主なタイトル歴
WMF欧州スーパー・バンタム級王者

10代の頃からプロのリングで戦い、フランス国内だけでなくタイやヨーロッパの様々な国で活躍する。19歳の若さにして27戦のキャリアを誇り、ムエタイの強豪選手にも勝利。その才能はヨーロッパで高く評価されている。これまでヒジ打ち・首相撲(組んでからの攻撃)が認められたムエタイルールで戦ってきたが「自分のアグレッシブなファイトスタイルはK-1ルールに向いている。俺はヨーロッパで最も完成度の高い選手の一人だ。K-1ファンが忘れられない最高の試合になるだろう」とK-1初参戦に向けて自信をみなぎらせている。その言葉通り、スーパー・バンタム級王者・武居由樹の牙城を崩すことができるか?

▼スーパーファイト K-1スーパー・フェザー級 3分3R・延長1R

皇治(日本/TEAM ONE)

スタウロス・エグザコスティディス(ギリシャ/Nasos/Mejiro Gym)

◆皇冶「ただのお喋り野郎がチャンピオンになって、K-1の顔になれる事を証明する」

「(スタウロスは)日本に来て2回負けてますよね。タケポン(武尊)と鬼ごっこ好きな奴(小宮山工介)に。せやから大雅の坊ちゃんに勝ったのも、たまたま振り回して当たっただけだと思う。俺は(スタウロスは)ただのチンチクリンだと思ってます。

 K-1はテレビでやらんとほんまアカンと思う。大阪で地震あってテンション下がってる子も多いし。俺、地元が大阪やから大阪のやつに少しでも勇気を与えられたらなと思って今回、試合に出ようと決めました。

 12月の大坂(12月8日K-1エディオンアリーナ大阪・第1競技場大会)も俺とタケぽんしかおらんやろ? ずっと『K-1に出るなんて無理』って言われ続けてきて、それを見返そうと思って色々なものを背負って、ここに座れるようになったから、不可能なんて無いと思う。それをどんどん証明していって、12月ほんまに、タケポンをぶっ倒します。誰も注目してなかった、ただのお喋り野郎がチャンピオンになって、K-1の顔になれる事をみんなに証明するから、是非みんな応援してください。拍手!」

◆スタウロス・エグザコスティディス(vs 皇治)

「3月、武尊に敗れはしたが俺が唯一武尊を倒す可能性があるファイターだということを見せられたと思う。対戦相手の皇治は頭の中がガキみたいなヤツだ。相手のことをごちゃごちゃ言う前に、子供は学校に行って読み書きを勉強した方がいい。俺の目標はトップになること。武尊にリベンジしてK-1のベルトを巻きたいと思う」

※皇治の「スタウロスはキューピー」発言に対して「皇治はシンプソンズにしか見えない」というコメントも。

Stauros Exakoustidis
国籍/ギリシャ
生年月日/1987年7月3日(30歳 ※試合時は31歳)
出身地/ギリシャ・アテネ
所属/Nasos/Mejiro Gym
身長/168cm スタイル/オーソドックス
通算戦績/42戦33勝(12KO)9敗
主なタイトル歴
WKBC世界スーパー・フェザー級王者
WAKO世界スーパー・フェザー級王者
ISKA世界スーパー・フェザー級王者
twitter/@StaurosEx

かつてK-1MAXで数々の激闘を繰り広げてきた“鉄の拳”マイク・ザンビディスと同じギリシャ出身のファイター。回転の速いパンチのコンビネーションで攻め続けるファイトスタイルはまさにザンビディスそのもの。これまでWKBC・WAKO・ISKAの世界タイトルを獲得し、K-1初参戦ではスーパーファイトながら前スーパー・フェザー級王者をKOする波乱を起こした。今年3月「K'FESTA.1」の第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメントでは一回戦で武尊とスリリングな打ち合いを繰り広げるも惜敗。武尊へのリベンジに向けて“鉄の拳”がK-1のリングで再始動だ。

▼スーパーファイト K-1フェザー級 3分3R・延長1R

小澤海斗(日本/K-1 GYM EBISU FREE HAWK)

芦澤竜誠(日本/K-1ジム総本部チームペガサス)

◆芦澤竜誠「(小澤が)逃げて負けたなら俺はやらなかった」

「酒飲んでるときに(twitterで対戦要求を)思いつきました。あいつ、俺に喧嘩売っておいて一回戦で負けて腐ってじゃねえよと思って。なんか、俺、良いヤツみたいになってるんですけど違んですよ。俺にやられてから腐ってもらうってだけで。

(小澤の発言に)『男なんで(喧嘩を)買いました』じゃねえよ。オマエ、普通に俺と戦えて美味しすぎるだろ。俺はオマエなんか逆に眼中にねえから、俺がオマエとやって何の得があんだよ。

ただ、一個普通に言えることは、(小澤は)実力が無いわけじゃないから、突っ込んで行って負けたから(「不発で終わった」と)言った。そこで逃げて負けたなら俺はやらない。

(小澤が退場後)あいつ楽屋とかで俺と会っても目も合わせねえヤツだから。こういう所でだけカッコつけて。9月にアイツをブッ飛ばすから楽しみにしといて。俺には何の得もねえけど、ただアイツの事が心から嫌いだからブッ飛ばす。そういうK-1もたまにはありだと思うから、みんな観にきて下さい」

◆小澤海斗「俺も男なんで(喧嘩を)買いました」

「まず喧嘩売ってきたのオマエからだけどな。一回戦があんな不発に終わって一番悔しかったのが、お世話になった人に恩返しできなかった事です。それで1日、色々考えたんですけど、こいつがSNSで啖呵切ってきたので、これは(喧嘩を)買うしかねえなと思って、俺も男なんで買いました。(芦澤の発言に)まあ、ちょっと黙れよナマズ君。うるせぇんだよ、マジで」

◆小澤海斗 Ozawa Kaito

国籍/日本
生年月日/1993年4月27日(25歳)
出身地/福島県会津若松市
所属/K-1 GYM EBISU FREE HAWK
身長/165㎝ スタイル/サウスポー
通算戦績/20戦12勝(7KO)6敗2分
主なタイトル歴
K-1 WORLD GP初代フェザー級王座決定トーナメント準優勝
第2代Krushフェザー王者
twitter/@kaitoozawa0427

空手・アマチュアボクシングで活躍し、2014年にKrushでプロデビュー。翌年のWILDRUSHリーグ優勝を経て、2016年2月に第2代Krushフェザー級王者となる。同年、K-1のリングで武尊に挑戦状を叩きつけて、激しい舌戦や乱闘を展開。2度に渡って拳を交えるも勝利を掴むことは出来なかった。昨年はK-1のスーパーファイトで西京春馬に敗れ、Krushフェザー級王座をかけての再戦でも西京に敗北。復活を期した臨んだ今年6月の第2代K-1フェザー級王座決定トーナメントではまさかの一回戦敗退を喫した。屈辱から3カ月、崖っぷちに立たされた状況で、芦澤竜誠と生き残りをかけた一騎打ちに臨む。

◆芦澤竜誠 Ashizawa Ryusei
国籍/日本
生年月日/1995年5月1日(23歳)
出身地/山梨県南アルプス市
所属/K-1ジム総本部チームペガサス
身長/175cm スタイル/オーソドックス
通算戦績/29戦20勝(13KO)8敗1分
主なタイトル歴
K-1 WORLD GP第2代フェザー級王座決定トーナメント第3位
ジャパン・キックボクシング・イノーベーション フェザー級王者
twitter/@ryuseiasizawa

「人を殴って怒られない場所はこの世にない。格闘技は人を殴って褒められる世界なので最高です」。そう言ってのける本能系ファイター。しなやかなパンチと蹴り、そして喧嘩上等の打ち合いを信条とし、2016年9月のK-1初参戦以降、K-1 JAPAN GROUPのリングで暴れ回る。今年6月の第2代スーパー・フェザー級王座決定トーナメントでは他の日本人選手たちに「昔から小澤海斗は気に入らない」「西京春馬と村越優汰は試合が詰まらない」と敵意をむき出しにし、一回戦ではプロ無敗のシルビュー・ヴィテズをKO。準決勝では西京をあと一歩のところまで追いつめた。トーナメント後は「負け犬同士9月タイマンするしかないだろ!」と小澤に対戦を迫り、ファン注目の一戦が実現した。

【大会概要】

主催・著作    K-1実行委員会
企画・制作    株式会社M-1スポーツメディア
運営      株式会社グッドルーザー
協力      さいたまスーパーアリーナ
後援      日刊スポーツ新聞社/スポーツニッポン新聞社/FM NACK5

【チケット】
アリーナSRS席 50,000円 (当日50,500円)
アリーナRS席 30,000円 (当日30,500円)
アリーナS席 12,000円 (当日12,500円)
スタンドS席 12,000円 (当日12,500円)
アリーナA席 8,000円 (当日8,500円)
アリーナB席 6,000円 (当日6,500円)
※消費税込み/全席指定/小学生からチケットが必要

6月30日(土)~一般発売
チケットぴあ tel.0570-02-9999 
イープラス  (パソコン&携帯同じアドレス)
ローソンチケット tel.0570-000-732 
ディスクガレージ 
後楽園ホール5F事務所 tel.03-5800-9999 (店頭販売)
フィットネスショップ水道橋本店 tel.03-3511-2711(店頭販売)
「K-1.SHOP」 (インターネット販売)
株式会社グッドルーザー tel.03-6450-5470 (電話予約)
K-1各ジム

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