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【SHOOT BOXING】“真エース”海人が実力を証明、健太・憂也に競り勝ちトーナメント優勝。迫力の重量級は清水賢吾が三浦広光をKO。MIOは強豪ペットジージャに辛勝=11月22日(水)SB「GROUND ZERO TOKYO」

「GROUND ZERO TOKYO 2017」と銘打たれたシュートボクシング年末のビッグマッチで、“真エース”海人が再び実力を証明した。

これまで鈴木博昭、宮越慶二郎と実力者を立て続けに撃破してきた海人は11月22日のTDCホール大会で、SB日本スーパーライト級王座決定トーナメントに出場。ヒジ打ち有りのルールで憂也、健太をワンデーで破り、同級王者に就いた。

リング上でベルトを巻いた海人は、「こうして実際にベルトを巻いてもらったらメチャメチャ嬉しい」と笑顔も、続けて「でも、目指しているのはここではないので世界のベルト、そしてS-cup。もちろん他団体のチャンピオンともやって倒しに行きたいと思います」と、さらなる高みを目指す決意を語った。

なお、SB初参戦の健太はロングスパッツを着用。試合巧者ぶりを発揮し、決勝進出。また、SBでは2016年に海人との対戦経験もある高橋幸光(判定負け※30-29×3)は、今回は柔道経験を活かした投げでSBルールへの適応を見せた。

2018年はシュートボクシングのS-cup世界トーナメント開催年。台頭してきた新エースのさらなる飛躍が期待される。ほか試合詳報は下記の通り。

◆「-SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT-GROUND ZERO TOKYO 2017」
2017年11月22日(水)東京ドームシティホール

▼第7試合 メインイベント SB日本スーパーライト級王座決定トーナメント決勝戦 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R ※ヒジあり
○海人(TEAM F.O.D/SB日本ライト級1位)
[判定2-0]※30-29×2、29-29
×健太(E.S.G/WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者)
※海人がトーナメント優勝。新王者に。


SB日本スーパーライト級王座決定トーナメント決勝戦は、海人vs健太の対戦に。

1R、前手でジャブを細かく突く健太。先手を取って距離を潰していくが、健太のヒジには海人もヒジで応戦。長いミドル、ストレートで距離の取り合いに。

2R、手数増えるがクリーンヒットは許さない両者。右ロー当てながら、海人のパンチにミドルを合わせる健太。海人は跳びヒザ、ヒジと左ボディと散らしていく。

3R、一段ギア上げてきた健太はロー、ヒジ狙い。しかし、トーナメントの疲労か、押される場面も。競り合う海人は顔面に届く前蹴り、近付けば組んでのヒザ蹴り、そして跳びヒザで攻勢に。コーナーに詰めての縦ヒジは健太も応戦する。

判定は2-0の接戦で海人が勝利。スーパーライト級(65kg)のベルトを巻いた。

リング上で海人は「SB日本スーパーフライ級王者の海人です。目指しているのはこのベルトではないと言いました( https://note.mu/gong_kakutogi/n/n99b8fb6d420d )が、こうしてベルトを巻いてもらったら、メチャメチャ嬉しいです。でも、目指しているのはここではなく世界のベルト、そしてS-cupにも出ていきたいです。他団体のチャンピオンともやりたいし、そこで倒しに行きたいと思います」と、次の目標を語った。

◆海人「世界王座も狙っていく」(※バックステージにて)

「ヒジを狙っていたけど斬ることができなかったです。正直、目指しているベルトはこれじゃないですけど、こうして巻いてもらうと、獲れてよかったなと思います。

(シーザー武志会長から)『よくやった。でも倒さなあかんぞ』と言われました。もっとパワーをつけて一発で倒していかないといけません。

(次のステップは?)他団体のチャンピオンや、この階級の世界王座も狙っていきます。ザカリア(・ゾウガリー)にもリヴェンジ(4月大会で判定2-0の惜敗)したいですし。SBのエースとして、王者として、やるべきことをやっていきます」

※ザカリア・ゾウガリーは、9月30日のGLORY 45でマサロ・グランダーに判定勝ちしており、12月9日のGLORY 49ではフェザー級次期挑戦者決定戦としてタイのペッパノムルン・ゲッムーガオと対戦予定。勝者はGLORYフェザー級王者に挑戦。

▼第6試合 95kg契約 3分3R(無制限延長R)
◯清水賢吾(93.2kg/極真会館/SB日本&RISEヘビー級王者)
[2R 1分40秒 KO]
×三浦広光(88.4kg/SAMURAI SWORD/RINGS)
※左フック


前日計量時点で4.8kg差、三浦にとっては通常体重でヘビー級の清水との対戦になる。

1R、一回り大きな清水は遠間から右の下段蹴り。三浦は近い距離のボクシングでボディ打ちから顔面に繋ぐが、清水は効かされることなくガード固め、至近距離から三浦のボディにヒザを突く。

三浦は奥襟にあたる頭後ろに釣り手を回し、引き手を巻き込んで、ボクシンググローブでひっかけて再三投げようとするが、ひっかかりが浅く投げは失敗。清水も強い腰を発揮する。

2R、三浦が頭を振りながら左右のパンチを腹・顔面と上下に散らして打つと、清水は頭をつかんで首相撲からヒザ蹴り! 三浦はダウンも立ち上ると、清水は左ミドルで前進。三浦に打ち合いを誘い込むと、最後はカウンターの左フックで勝負を決めた。

▼第5試合 女子ミニマム級3分3R(無制限延長R)
◯MIO(シーザージム/SB日本女子王者)
[判定3-0(30-27,29-28×2)]
×ペットジージャ・オー・ミークン(タイ/WPMF世界女子ミニフライ級王者)

ペットジージャは右ミドルも連打させないMIOは前方への投げを二回、シュートポイント獲得。しかしMIO得意の右ストレートは間合いで外して、組んではヒザ蹴り。MIOは出入りのなかで左右まとめる。判定は投げで2回のSPを奪ったMIOが勝利も、ペットジージャの組みヒザ、テンカオの強さも目立つ内容だった。

▼第4試合 61kg契約 3分3R(無制限延長R)
◯村田聖明(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級王者)
[2R 2分08秒 KO]
×渡辺理想(極真会館/J-NETWORKライト級1位)


村田聖明は9月大会でSB日本スーパーフェザー級王者となって迎えた初戦。相手は極真会館所属でキック経験も豊富な渡辺理想。

序盤から得意の蹴りで積極的な渡辺。サウスポーからの左ミドル。左ストレートも。距離を保つ村田は前蹴り、左回りから左右連打で詰め左フックでダウン奪うと、立ち上った渡辺にラッシュ。右ストレートで再びダウンを奪うと、渡辺陣営からタオルが投入された。リングを下りた村田は、父・シーザー武志会長と握手。

▼第3試合 58kg契約 3分3R(無制限延長R)
◯深田一樹(龍生塾ファントム道場/SB日本フェザー級王者)
[判定0-1(29-30,30-30,29-29)延長判定2-1(10-9×2,9-10)]
×笠原弘希(シーザージム/SB日本フェザー級1位)


本戦判定は終盤にジャブ、ヒザ蹴り当てた笠原を1者が支持も延長へ。ヒザ蹴り、大きな振りのパンチの笠原に、距離詰める深田が手数多く攻め判定2-1で勝利した。

▼第2試合 SB日本スーパーライト級(65kg)王座決定トーナメント一回戦※ヒジ有り 3分3R(延長1R)
◯健太(E.S.G/WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者)
[判定0-1(28-29,28-28,29-29)延長判定3-0(10-9×3)]
×高橋幸光(はまっこムエタイジム/元J-NETWORK&MA日本ライト級王者)


スーパーライト級トーナメント一回戦。ロングスパッツを履いてきた健太は、いつも通り細かい左右で前へ。さらに飛び込んでの右を放つ。サウスポーの高橋は左ミドル。

2R、打撃から首を抱え大外を試みる健太だが、高橋も組みに対応ししっかり残す。逆に高橋が首相撲からの崩しで健太をコカすなど、組みから投げ混ぜた高橋がペースを戻す。

3R、距離詰める健太に一本背負いで投げる高橋。1度目はSP獲得ならずも2度目の一本背負いがシュートポイントに。

しっかりと腕を巻き込み、腰に乗せた投げは明らかに組み技経験者の動き。高橋は「父が柔道の先生で物心つく前から柔道をやっていた」という。テコンドーがベースとなる以前、高校に上る前まで柔道漬けの日々を送っていた高橋の投げに、健太はうかつに脇を開けて近づけなくなる。判定は1者高橋を支持も延長へ。

延長R、距離を取り右ミドルの蹴りを多用するようになった健太が前へ。投げも警戒し右も当て判定勝利で決勝に駒を進めた。

▼第1試合 SB日本スーパーライト級(65kg)王座決定トーナメント一回戦※ヒジ有り 3分3R(延長1R)
◯海人(TEAM F.O.D/SB日本ライト級1位)
[判定3-0(30-27×2,30-28)]
×憂也(魁塾/元DEEP☆KICK -65kg級王者)


ともに大阪出身。かつては海人が出稽古で憂也と共に練習したことがあるという。


序盤から長いリーチ・コンパスを活かし、ローからパンチと上下繋げる海人。憂也は顔面からボディ打ち。しかし海人のヒジに左目尻をカット。3Rになると右ローを多用する海人が憂也のパンチに決定打を許さず。ヒジを織り交ぜた海人が強打の憂也を完封した。

▼オープニングマッチ セミプロルール 女子43kg契約 2分3R(延長1R)
◯田川女神(TIA辻道場)
[判定3-0(29-26,30-25.30-27)]
×松谷 綺(VALLELY/Bigbangアマチュア女子-40kg王者)


【RENAが初舞台】

シュートボクシング世界女子フライ級王者RENA(シーザージム)が、TDCホール大会で初舞台に挑戦。海賊風の衣装を纏い、リング上で華麗な殺陣を披露した。


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