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【K-1】ウェイ・ルイを倒して王座奪取! ライト級新王者・卜部功也「新宿FACEから始まって、さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナのリングに立てたことは感慨深かった」

 3月22日(木)東京・飯田橋にあるホテルメトロポリタンエドモントにて「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K'FESTA.1~」の一夜明け会見が行われた。(記事提供=(C)M-1 Sports Media )

 ライト級タイトルマッチで王者ウェイ・ルイに挑んだ挑戦者・卜部功也。試合前にウェイが計量をオーバーしたため減点&グローブハンデ(2オンス)というペナルティがある中での試合となったが、2Rにウェイを左ストレートでKOして2階級制覇を成し遂げた。

 会見ではウェイの体重超過に苦言を呈しつつ「しっかり練習でやってきたことは出せたと思う。狙い通りだった」とKOシーンを説明。今後の目標を聞かれると「K-1は本当に強い選手を連れてくるので、そういう選手を1人1人倒していきたい」と話し「僕は300人規模の新宿FACEで試合をしていて、1万5000人入るさいたまスーパーアリーナで試合が出来るようになって感慨深かったです」とこれまでの道のりを振り返った。

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「色々アクシデントはありましたけど、無事にチャンピオンになれて嬉しく思っています(試合展開はプラン通りだった?)試合では練習でやってきたことしか出ないなとは思っていたんで、本当に練習通りって感じでしたね。(ウェイはミドルやローを嫌がっているように見えたが?)元々お腹は狙おうかなとは思っていたので、前足(右足)の蹴りを上手く使って、ですね。(サウスポーのウェイに)左ミドルを蹴ると左ストレートを合わせられることがあるんで。

 あとはゴンナパー戦を見ていたら、ウェイ・ルイ選手は僕から見て右周りに良く周るので、左ミドルはけっこうすかされるんじゃないかなと思って、左の蹴りはあまり多用せずに、前手前足で攻めようと思ってました。(左ストレートでのダウンは振り返っていかがでしたか?)しっかりやってきたことは出せたかなと思ってます。狙い通りでした」

──体重オーバーをしたウェイに対して率直にどう思っている?

「体重オーバーはより厳しくしないと駄目だと思いますね。K-1は本当に一大イベントで、格闘技の中で世界最高峰の舞台だと思っているので、体重超過についてはあってはならないと思うんですよね。なのでもっともっと厳しくしなければいけないと思ってます」

──精神的な影響はあった?

「実際はどうしようかなと思いましたね。最初は800gで次に計って700gと言われて……僕も水抜きもきつかったですし、皆もきつい状況でやっているので。コンディションも寒い時期で整えるのは大変なんですけど、上手く全選手がこのイベントに対して整えてきたので。なのでこの試合がなくなるというのがまず本当に嫌で、どんな状況でも試合はしたいなという感じでした」

──ベストコンディションとは言えないかもしれませんが、ウェイと戦った感想は?

「やる前は怖かったですよ。よくあることですけど、被害者の方が意外とバッシングされて、立場が変わるみたいな。僕がハンデがあるみたいな感じになっちゃうこともあるじゃないですか。実際は700gでもあっちの方が全然でかいし、怖いですよ。やっぱり怖いなと思いながらやってました」

──ボクシングの山中慎介選手が体重超過の試合で敗れてしまったが、そのことは頭をよぎった?

「あれはすごくよぎりましたね。もし自分が体重超過したらどうしようと考えて、そうならないようにしっかり体重落とそうと思ったんですけど、まさか対戦相手がそうなるとは思わなくて。まあそこから負けるイメージも出てきて、負のイメージも思い描いちゃうんで…その葛藤はありましたね」

──試合後、喜びを爆発させましたが、さきほど木村選手からダメ出しがありました(笑)。

「ミノルくんがSNSに上げた写真を見て、あっ、やってるって思って。何で(自分は)あんなに騒いじゃったんだろうって。もう後悔しましたね(苦笑)。恥ずかしくなっちゃって。うわー、俺、やっちゃったみたいな(笑)。嬉しかったからしょうがないんですけど、ミノルくんの方が上手でしたね、負けました(笑)」

──今後の目標は?

「K-1は本当に強い選手を連れてくるので、そういう選手を1人1人倒していきたいなと思っています。(メインの武尊選手のセコンドについていたが?)武尊がセコンドについてくれと言ってきて、『分かった』と言ってそのままつきました。武尊とは10代の頃からずっとやってきたので、是非って感じでしたね。少しでも武尊の力になれてベルトを獲ってくれたらと思ってセコンドにつきました」

──さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで戦ってみた感想は?

「新宿FACEっていう、200とか300人規模の会場があるんですけど、僕はそこでやっていたKrushの試合に出ていました。それを考えたら今は1万5000人入るさいたまスーパーアリーナで試合が出来るようになって、本当に嬉しく思いますし、ここまでやってきて良かったなって感慨深くなりましたね。

 入場した時に嬉しかったですし、これだけお客さんが集まって、こういうところで試合が出来るのは本当に幸せなことだなと思いました。そしてチャンピオンになれたのでとにかく本当に嬉しいです」

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(試合直後の会見)

■卜部功也「ルイの身体が開いたのでストレートを狙った」

「(ウェイ・ルイが体重超過)ハプニングがありましたけど、こうやってベルトを巻けて、ああいう勝ち方が出来てよかったと思います。(対戦相手について)減量がキツかったと思うんですけど、やっぱり体重オーバーは………。勝負としてミソがつくというか、色々と意見が出てきちゃうかなと思います」

──パンチのKOはイメージしていた?

「振り回そうとせず、特にパンチで倒そうとは思っていなかったです。蹴っていこうと。ルイの身体に開きがあったのでストレートを狙ったら入ったという感じで、感覚的な部分です」

──今後の目標は?

「今後もっとい試合をして、みなさんに認められるように頑張っていきたいと思います。どんどん強い相手と戦いたい気持ちがありますし、この階級で負けている相手にもリベンジしたい。お客さんが見たい選手とやっていって自分の評価をあげていきたいです」

──弘嵩が試合後に進退に関するコメントを残したが?

「兄もキャリアが長いので複雑に考えるところがあると思うんですけど……、今は何とも言えないですね。兄の気持ちも尊重しながら……僕は何も言えないのかなと」

■ウェイ・ルイ「試合当日に68kgを越えてはいけなかったので…」

「まず体重超過についてですが、来日前に重い風邪をひいてしまい、かなりコンディションが優れず、体重調整も出来ませんでした。対戦相手の卜部功也選手はとてもいい選手でしたが、私のコンディションがベストではなかったので、ベストだったら違う結果だったかなと思います。

計量で0.7kgオーバーだったので、主催者から『試合当日に68kgを越えてはいけない』と言われ(※体重超過した選手が試合当日に大幅増量することを防ぐために当日体重制限を設定)、10オンスのグローブ、減点1からのスタートとなりました。風邪を引いたうえで試合当日に68kgを保つのはキツかったです。

(今後は?)私に明確な目標設定はありますが、K-1についてのコメントは差し控えたい。これから考えたいと思います」

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