AbemaTVは10月27日、「AbemaGOLDチャンネル」および「格闘チャンネル」にて、レギュラー番組『格闘代理戦争3rdシーズン』#5を生放送した。（C）AbemaTV

『格闘代理戦争』は、格闘技界の次世代スターを誕生させるべくスタートした「格闘ドキュメンタリ番組」で、2017年11月12日（日）より1stシーズンの放送を開始。4月29日（日）から始まった2ndシーズンでは、MMAを舞台に、秋山成勲推薦のユン・チャンミンが、賞金300万円とアジア最大の格闘技団体「ONE Championship」との1000万円プロ契約を勝ち獲り大きな話題を呼んだ。

そして、9月29日（土）からスタートした3rdシーズンの舞台は女子格闘技。アグレッシブな女子ファイターによる熱い戦いが、早くも注目を集めている。

◆女子8選手によるトーナメント1回戦＆生中継を開催！

10月27日（土）の放送回では、女子8選手によるトーナメント1回戦（全4試合）が生中継された。

第1試合では、トライアウトを勝ち抜き、現役力士の石浦将勝と元修斗世界ライト級王者・宇野薫に選ばれた“暴走タランチュラ”ことGaru chanと、2ndシーズンにて強烈な個性で異彩を放ち、今や同番組の「顔役」となった青木真也推薦の“号泣JK”古瀬美月が激突した。

試合前からSNS上でも火花を散らした両者。今回の戦いに合わせ、15kg減量し、体格で上回るGaru chanを相手に、古瀬はいきなり左前蹴りで先制すると、立つGaru chanに右で差して払い腰気味にテイクダウン。

ハーフから首を巻いたままのGaru chanが半身になったところを古瀬がマウント奪取。右で脇を差して開けさせると、その左腕をわずか70秒、腕ひしぎ十字固めで極めた。

秒殺決着に古瀬は「これまで負けてばかりで1本で勝ったことなんてあまり無かったけれど、こうやって大勢の人の前で成長した姿を見せられてすごく嬉しいです」とキャッチフレーズ通りの「号泣」でコメント。本人以上に興奮した様子のセコンドの青木の絶叫もあり、会場は大きく沸いた。

続けて古瀬は、「1回戦なんとか勝つことができましたが、3人を見ると厳しい戦いになると思う。青木さんと一緒に頑張っていきます」と、次戦に向けて意気込みを語った。

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続けて行われた第2試合では、チーム・KRAZY BEE推薦“継承KIDイズム”あいと、V.V Mei推薦の“空手バカ一代”・上野みずきが対決。

レスリングで世界レベルの実績を誇り、第23回全日本アマチュア修斗選手権女子ミニマム級でも優勝しているあいは、左構え。

オードックスの上野に対し右前手でけん制しながら、上野の右1発を被弾しながらも一気に金網まで詰めて左で差していく。右で首を巻いたあいは、首投げへ。右の足を外側に出して耐える上野に対し、あいは左手で上野の右ヒジをしっかり引手でつかんで巻き込むようにテイクダウン。

袈裟固めから、上野がバックに回りにくいように金網に押し付けていく。さらに袈裟から上野の右腕を両足でアメリカーナに極めにいくが、腕を抜く上野。徐々に頭もずらしながら立つと胸を合わせて正対。あいはKRAZY BEEセコンドの朴光哲、田村一聖、矢地祐介らの指示通り、ボディロックからレベルチェンジし、尻下で両手をクラッチ。持ち上げて再びテイクダウンに成功する。

上体はまだ金網につけている上野だが、あいはしっかりハーフから圧力をかけると足をさばきながら鉄槌連打！ 上野の立ち際も潰して両足をかつぐとサイドに。右足をまたいで顔にかけて腕十字へ。ヒジが伸びるが上野がタップしないと見るや、あいは逆方向にねじ曲げてレフェリーストップを呼び込んだ。

あいは経歴通りの実力を見せたばかりか、柔術のテクニックも披露し、最後は腕十字で1R4分7秒、一本勝ち。一躍優勝候補に踊り出る勝ちっぷりを見せた。

「率直に嬉しいです、1ラウンドで終わってよかったです」と試合中の厳しい表情から一転、ほっとした様子で笑顔を見せたあいは、試合後に「宣言通り1ラウンドで勝てたので、次も1ラウンドで勝ちたいと思います」とクールに次戦への意気込みを語った。

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第3試合は、修斗のカリスマ・佐藤ルミナ推薦のシュートボクシング日本女子ミニマム級王者“立ち技最強クイーン”MIOと、菊田早苗推薦の“微笑みの国の刺客”・梅原拓未の対決。

梅原の出ばなを右ストレートを当てたMIOだが、一気に金網まで押し込む梅原は、ボディロックからテイクダウン。サイド、上四方、マウントと次々とポジションを奪う。そしてパウンドを入れながら左腕を掴んで脇を開けさせる梅原。MIOのブリッジに合わせて腕十字に入るが、すぐにひじをずらしたMIOは左腕を離さない梅原に上から鉄槌。腕を抜く。

スタンド。梅原の詰めをさばくMIO。右ローを当て右ストレート、左前蹴りで距離を取る。ワンツーの右はMIO！ さらに右の蹴りを上下に散らしていく。近づき後ろ首をとらえ押し込む梅原。ケージレスリングに慣れないMIOは左脇を潜られバックを奪われる。梅原は前方に崩してテイクダウン、MIOのサイドを奪い、マウント、さらにパウンドを落とすも残り30秒。残り10秒の拍子木に梅原は腕十字へ行くがゴング。

2R、速いジャブはMIO。梅原も右ローを返し、低いシングルレッグに入るが、MIOは切ると立ち際にすぐに右を入れる。右ロー連打はMIO！ さらにワンツーの右をヒット。

残り2分のコールにMIOはワンツースリーフォーと4連打。回る梅原だが後退。MIOのジャブに顎が上がる。右フックのダブルから、梅原の右の打ち返しに左を合わせるMIO。上原は鼻から出血。右ローを当てたMIOは一気に左右7連打で詰めると金網に詰まって被弾し、MIOにしがみつく梅原を見てレフェリーが早めに間に入った。

1Rの劣勢から逆転のTKO勝利を飾ったMIOは、試合後のインタビューで、「初めてのMMAに挑戦したんですが、始めは危ない部分がほとんどで、もっとやらないと、と試合中にも思ってしまうくらい焦ってしまったんですけど、勝ててよかったです。優勝目指して頑張ります」と笑顔でコメントした。組み技に課題を残したMIO。次戦までにどこまで修正できるか。

◆秋山推薦、8人目の女性ファイター、パク・ボヒョンが登場

最後の第4試合には、桜井“マッハ”速人推薦の“乙女座の殺し屋”平田樹と、試合当日、会場内で発表された秋山成勲が推薦する8人目の女性ファイター、パク・ボヒョンが対決。

ベールを脱いだパクはフルスイング型、超アグレッシブなファイターだった。ともにオーソから頭を下げて左右で前進してくるパクに対し、平田はバックボーンでもある柔道を活かし、腰に乗せての首投げ！ いきなり袈裟固めの体勢に。しかしバック狙うパクは脇差し上げ立つが、平田は構わず再び首投げ。ここもパクはすぐに立っていく。

右で小手に巻き、左で引手を掴む組み手ができている平田はみたび首投げ・払い腰でテイクダウン。袈裟固めに入るが脇は差せていないため、パクも腰を切ってガードに戻していく。

インサイドガードに入る平田。下から腕十字狙うパク。足下に頭を突っ込んで腕を抜く平田は今度は右で脇を差して左足でクルスフィックス、パウンドへ。ブリッジしながら外すパク。平田は再び袈裟固めからネッククランクを狙う。バック狙うパクにインサイドに入り防ぐ平田。頭を下げるとパクは三角絞め、腕十字を狙う。

2R、左ミドルはパク！ その蹴り足を掴んだ平田は右で差して組みにいくと左で引手もつかんで投げのセットアップ。二度のトライで腰に乗せて投げる。今度はすぐにクルスフィックスにとらえると、抑え込みが完全でない状態からアメリカーナを極めにいく。頭をまたいだ平田。サイドからキムラ狙い、上四方、再びサイドに移ると、パクの立ち際を強引に頭をまたいでキムラロックへ。

寝かせてからキムラ狙い、腕十字に移行も、またいで逃げようとするパク。またがせない平田にパクが逆方向に足を回したところで、平田は両足をしっかり組んで腕十字へ。一気に極めた。

当日まで対戦相手が分からない中で見事に一本勝ちを収めた平田は、「相手が分からなくても勝てます！ 一番注目をされている試合だと思うので勝たないといけないと思って」とプレッシャーを感じつつも、勝利への自信ものぞかせると、「いまよりもっともっと強くなるんで、優勝してONE出るんでよろしくお願いします！」と、力強く優勝宣言した。

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激戦を繰り広げた4試合の展開に、会場も格闘代理戦争史上最高の盛り上がりを見せたトーナメント1回戦。「Abemaビデオ」では、無料での視聴が可能だ。また、来週11月3日（土）の放送回では、11月24日（土）に行われる準決勝の組み合わせも発表。 勝ち残った4選手はともに実力者。どんな組み合わせとなるのか、注目だ。なお、1回戦では48kgから52kgまで各試合毎に契約体重が設定されたが、準決勝からは統一された体重（50kg予定）で試合が行われる。

【トーナメント1回戦】

▼1試合目
×Garu chan（石浦将勝・宇野薫推薦）[1R 腕十字]○古瀬美月（青木真也推薦）

▼2試合目
○あい（チーム・KRAZY BEE推薦）[1R 腕十字]×上野みずき（V.V Mei推薦）

▼3試合目
○MIO（佐藤ルミナ推薦）[2R TKO]×梅原拓未（菊田早苗推薦）

▼4試合目
○平田 樹（桜井“マッハ”速人推薦）[2R 腕十字]×パク・ボヒョン（秋山成勲推薦）