見出し画像

【KNOCK OUT】最強ムエタイ王者ヨードレックペットがKNOCK OUTライト級王者森井洋介を粉砕。10月アジアトーナメント参戦へ= 4.14『KNOCK OUT SAKURA BURST』カルッツかわさき大会

「ヤバい選手を呼んでしまった」──小野寺力プロデューサーがそう評した最強ムエタイ王者ヨードレックペットが4月14日、カルッツ川崎にて開催された『KNOCK OUT SAKURA BURST』メインでKNOCK OUTライト級王者の森井洋介の鼻を左ヒジで粉砕。レフェリーストップによるTKO勝ちで、第2代KNOCK OUT王者となった。同団体の王者となったヨードレックペットを誰が止めるのか。小野寺プロデューサーはアジアの強豪を集めるプランを語ったが、ヨードレックペットは過去1勝1敗の梅野源治との対戦にも前向きな姿勢を示している。

(【追加】一夜明け会見にて小野寺力プロデューサーは「ヨードレックペットについて、いろいろな日本人選手たちが手を上げて『ぜひやらせて欲しい』と名乗り出ている状況。一番に名乗りを上げたのは町田(光)君。(梅野源治にも)ずっと(出場の)オファーはしている。過去にヨードレックペットに勝っている実績もあり、引き続きオファーをしていきたい」と発言)

また、KING OF KNOCK OUT 初代スーパーライト級王座決定トーナメントは秀樹と鈴木博昭が勝ち上がり、6月8日・後楽園ホールの準決勝では秀樹vsマサ佐藤、鈴木vs不可思の対戦となった。

全7試合中5試合がKO・TKO決着となった同大会の各試合の詳報は下記の通り。

▼KNOCK OUTライト級王座戦 3分5R
×森井洋介(ゴールデングローブ/KNOCK OUT初代ライト級王者)
[2R2分15秒 TKO]※左ヒジ打ち→レフェリーストップ
◯ヨードレックペット・オー・ピティサック(ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者/挑戦者)
※ヨードレックペットが第2代王者に。

 森井洋介は2017年の初代ライト級王座決定トーナメントを全試合KOで制した初代王者。2017年ムエタイMVPのヨードレックペットとの対戦が決まり、自らベルトを賭けることを希望し、今回の王座戦となった。

 試合は、ムエタイ最高峰の二大殿堂ラジャダムナンとルンピニー両スタジアムのライト級王座を同時に保持(ルンピニー王座は返上)していたヨードレックペットとの地力に驚嘆させられる結果に。

1R、すぐに先手を取りに行った森井は右ロー。緩急をつけながらロー、ボディ、左右フックと上下に打ち分け、小刻みにステップする。ヨードレックペットは1Rは相手の力量を図るかのように、ムエタイ定石の様子見。左ミドル、左ローを蹴っていく。

 2R、森井は顔面を突いてのボディ打ち、ステップとフェイントで攻めどころを散らすが、どっしり構えたヨードレックペットはガードを固めて左ロー。森井が詰めてきたところに左ヒジ! この1発で森井の鼻が折れるが、森井も果敢に打ち合いに。しかし、すぐに出血が激しくなりドクターチェック。鼻骨骨折で試合続行不可能。レフェリーストップでヨードレックペットのTKO勝ちとなった。

 ヨードレックペットはリング上で「また10月(ライト級アジアトーナメント)に会いましょう。森井選手は強かった。ベルトを守りたいと思います」と語り、再来日を約束した。

【試合動画】
https://www.facebook.com/kbknockout/videos/893648720813738/

◆ヨードレックペット

「(効いた攻撃は?)森井選手の左フック。今まで対戦した日本人選手の中で一番強かったです。(10月のアジアトーナメントで戦いたい相手は?)まだ分からないです。(過去1勝1敗の梅野とは?)問題ないです。いいですよ」

◆小野寺力プロデューサー

「森井選手の敗戦は悔しいけど、アジアトーナメントが盛り上がれば……。凄い選手はまだいる。近いうちに中国にも行ってきます。ヨードレックペットの強さは十二分に伝わった。ヤバい選手を呼んでしまったなと。ヨードレックペットは(森井の)フェイントに乗ってこなかった。何でも来いと動じず、非常に強いロー、距離が近くなったらヒジを当てた」

(【追記】一夜明け会見にて小野寺プロデューサーは、アジアトーナメントが3大会にわたり8選手で争われることを発表。タイ、中国、モンゴル、韓国などから人選し、日本人選手は2名を予定。「森井君のトーナメント出場の可能性はあります。彼のリベンジへの道を作りたい」とコメント)

▼第6試合 KING OF KNOCK OUT 初代スーパーライト級王座決定T1回戦 3分5R 
×山口裕人(山口道場)
[2R 1分53秒 TKO]※3ノックダウン。
◯秀樹(新宿レフティージム)
※秀樹が準決勝進出。

サウスポーの秀樹が打ち合い上等の山口裕人を相手にしっかり自分の距離で戦い、ペースをつかむと、最後は打ち合いのなかで左フックを当てKO。

1R、サウスポーの秀樹は右ジャブ、左ミドルを当て、打ち合いを誘う山口の間合いに入りすぎない。ラウンド終了間際、コーナー際で秀樹が左ストレート。山口が返してきた右をかわして秀樹が左ストレートでダウンを奪う。
2R、秀樹は左の攻撃がさえる。左ハイ、左右フック連打でダウンを奪うと、前ががりに来た山口をかわして左ストレートでダウンを追加。山口は打ち合いのなかで逆転を狙うと、距離を詰めてきた秀樹に左フックでダウンを奪い返す。しかし、立った秀樹は近い距離でもしっかり山口の動きを見ながら左フック! 3度目のダウンを奪い、秀樹がKO勝ちで準決勝(vsマサ佐藤 6月8日・後楽園ホール大会)進出を決めた。

秀樹「自分の技術を見つめなおして準決勝に臨みたいと思います。KNOCK OUTを秀樹が盛り上げます」

【試合動画】
https://www.facebook.com/kbknockout/videos/893641480814462/

▼第5試合 KING OF KNOCK OUT 初代Sライト級王座決定T1回戦 3分5R 
×大石俊介(OISHI GYM)
[4R 0分49秒 KO]
◯鈴木博昭(ストライキングジムAres/SB世界同級王者)

ISKAムエタイ世界スーパーライト級王者の大石俊介とSB世界同級王者の鈴木博昭の対戦。オーソから右ミドル、ヒジ・ヒザを打つ大石に、サウスポーの鈴木は右ジャブ&左ミドル連打。しかし、2Rは大石が首相撲ヒザで優位に。3R、前に出てくる大石に鈴木は前蹴り、ジャブで出入りし、左ミドル・左フックの左の攻撃で反撃。4R、大石のヒジで出血する鈴木は、左から右ストレートの流れから、狙いすました左ハイ! 鮮烈なKO勝利で準決勝(vs不可思 6月8日・後楽園ホール大会)進出を決めた。

鈴木「面白かったですか? 不可思君、思いっきりやり合おうじゃねえの」とマイクアピール。

【試合動画】
https://www.facebook.com/kbknockout/videos/893635857481691/

▼第4試合 70.0kg契約 3分5R
△T-98(69.9kg/クロスポイント吉祥寺/元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者)
[判定1-1(49-50,49-48,49-49)]
△宮越宗一郎(69.9kg/拳粋会/WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーウェルター級王者)

※互いに強い右ローから、2R左回りで左フックをひっかけるように効かせる宮越。3R、T-98は左右ローで宮越下がらせる。4R顔面から左ローは宮越。T-98は右ローダブルで応戦。5R左ハイ当てる宮越。T-98も下がらず前へ右ボディSTも。宮越も打ち合いひかず、判定1-1ドロー!

【試合動画】
https://www.facebook.com/kbknockout/videos/893617584150185/

▼第3試合 65.0kg契約 3分5R
×水落洋祐(64.9kg/はまっこムエタイジム/REBELS65kg級王者)
[1R 2分23秒 KO]
◯健太(64.8kg/E.S.G/WBCムエタイ日本ウェルター級王者)

1R、コツコツと右ローから当てていく水落。さらに右ストレートも放つがかわした健太は右フック。これで水落がダメージを負うと、水落が返してきた右ストレートに右ハイキックを合わせてダウン奪い、最後は右STでKO!

【試合動画】
https://www.facebook.com/kbknockout/videos/893609907484286/

▼第2試合 50.0kg契約 3分3R ※ヒジなし
◯小林愛三(49.8kg/NEXTLEVEL渋谷ジム/初代MuayThaiOpen女子フライ級王者)
[判定3-0(30-27×2,30-28)]
×イ・ドギョン(49.9kg/韓国/チームサイコピットブルス/MKF 52kg級王者)

右ロー連打をドギョンの足に効かせる小林。前蹴り、2Rもミドル&ローと蹴り主体で攻め込むと、3Rは左右のパンチ連打ラッシュも入れ、右ハイもヒットさせた小林が判定勝利。

【試合動画】
https://www.facebook.com/kbknockout/videos/893604057484871/

▼第1試合 55.3kg契約 3分3R
◯鈴木真彦(54.9kg/山口道場/HOOST CUP日本バンタム級王者)
[2R 1分14秒 TKO ※3ノックダウン]
×竹内将生(55.3kg/エイワスポーツジム/MA日本スーパーバンタム級王者)


現在9連勝中の鈴木が竹内をロープに詰め、右ストレートで最初のダウンを奪うと、打ち合いの中で右フックで2度目のダウン。最後は左フックで3度目のダウンを奪い、3ノックダウンによる勝利。鈴木のボクシングテクニックが光る内容となった。

【試合動画】
https://www.facebook.com/kbknockout/videos/893598287485448/

────────────────────

◆『KNOCK OUT SURVIVAL DAYS』
6月8日(金)後楽園ホール大会

初代フライ級王座決定トーナメントが開幕、全出場選手が決定!

江幡塁vs小笠原瑛作! スーパーバンタム級日本最高峰の一戦が実現


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?