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【SHOOT BOXING】海人が強豪ジャオウェハーをKO。驚異の7連勝「ザカリアとやるならヒジ無しで勝たないとやり返したことにならない」=6月10日(日)『SHOOT BOXING 2018 act.3』後楽園

6月10日(日)『SHOOT BOXING 2018 act.3』後楽園ホール大会メインで、SB日本スーパーライト級王者・海人(TEAM F.O.D)が、MAX MUAYTHAIスーパーライト級王者ジャオウェハー・シーリーラックジム(タイ)に1R2分43秒 KO勝ち。7連勝(5KO)を決めた。

2017年6月の鈴木博昭戦の勝利以降、宮越慶二郎、憂也、健太、タップロン、不可思、そして今回のジャオウェハーと強豪を立て続けに下している海斗について、シーザー武志会長は「65kgではナンバーワンじゃないか。他団体の65kgの王者とやっても全然問題ない」と太鼓判。今後のプランについても語った。

◆シュートボクシング協会
「SHOOT BOXING 2018 act.3」
2018年6月10日(日)東京・後楽園ホール

▼第8試合 68.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R ※ヒジ打ちあり
○海人(TEAM F.O.D/SB日本スーパーライト級王者)
[1R 2分43秒 KO]※右フック
×ジャオウェハー・シーリーラックジム(タイ/シーリーラックジム/MAX MUAYTHAIスーパーライト級王者)

2017年6月の鈴木博昭戦の勝利以降、宮越慶二郎、憂也、健太、タップロン、不可思と強豪相手に6連勝中の海人。名実ともに新エースとしてSBを牽引している。対するはかつて宍戸大樹、健太に勝利しているジャオウェハー。そのヒジ打ちは脅威だ。

1Rから海人は強いジャブ&ロー。ジャオウェハーの蹴りにすぐに速い蹴り返しを入れる。さらにローから右ストレートと上下に散らすと、左打ち下ろしのヒジから前進。ムエタイ流で両手を前に出して防御するジャオウェハーに対し、右アッパーでアゴを上げさせると、さらに右フック! ロープに詰まらせて左ボディでくの字にさせると、最後は右フックでジャオウェハーをマットに沈めた。

強豪相手に横綱相撲で完勝した海人は、リング上で「ヒジ対決と言われていて今回はヒジで斬ろうと思っていたんですが、思ったよりパンチが入ったのでパンチで行っちゃいました。僕はこれからも面白い試合をするので、これからもシュートボクシングを見に来てください」とアピールした。

(バックステージにて)

◆海人「もっといろんなヒジを出したかった」

「(自己採点は)30点くらい。相手が手を伸ばすディフェンスで、アッパーは狙っていましたが、思ったよりパンチが当たって、パンチで行ってしまいました。早いラウンドで倒したいとは思っていましたが、勝ち方にもこだわっていかないといけないので、皆さんが期待しているヒジで勝てた方がお客さんも自分自信も盛り上がったかなと思います。カウンターのヒジとか様々なヒジの打ち方を練習してきたので、それをもっと出したかったです。

(2017年4月のザカリア・ゾウガリー戦の判定負け以降、6連勝だが)ザカリアと再戦できるなら、ヒジ無しでやりたいですね。負けたのがヒジ無しだったので、それで勝たないとやり返したことにならない。ヒジでしか倒せないと思われるのも嫌ですし。(GLORYでのザカリアの試合も見ている?)はい。勝っている試合の方が多いので、ザカリアも僕とあたるまで勝ち続けて欲しいです」

◆シーザー会長「65kgではナンバーワン」
「海人は強くなった。65kgではナンバーワンじゃないですか。他団体の65kgとやっても全然問題ない。日本のトップ、世界のトップになれる。KNOCKOUTとかああいうのに出してもいいかなと思います。その代わりにS-Cupにも選手を出してもらって。やれば誰が強いか分かる。いまはそういう時代に来ている」

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▼第7試合 62.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R ※ヒジ打ちあり
○ヒンチャイ・オー.センスックジム(タイ/センスックジム/MAX MUAYTHAI -61kg級6位)
[3R 1分41秒 TKO]※ヒジによるカット→レフェリーストップ
×村田聖明(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級王者)

シーザー武志会長の御曹司・村田聖明は9連勝中。対するとヒンチャイは「MAX MUAYTHAI」で活躍する17歳。32勝9敗2分の戦績を持つ。序盤からロー、強いミドルを見せたヒンチャイ。村田は距離を詰め、右アッパーを突き上げ、2Rには前方への首投げでシュートポイント獲得。さらに右ロー、前蹴り、左右ボディなど連打でコーナーに詰める。村田の左フックでヒンチャイはガクリと腰を落とす。2Rに仕留めきれなかった村田は3R、前へ。そこにヒンチャイは起死回生の右ヒジ。村田は左目上から大量の出血。1回目のドクターチェックでストップがかかり、ヒンチャイがTKO勝利、涙を流して歓喜した。

▼第6試合 68.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R ※ヒジ打ちあり
○宍戸大樹(シーザージム/元SB東洋太平洋ウェルター級王者)
[3R 1分08秒 TKO]※ヒジによるカット→レフェリーストップ
×土屋大喜(roots/元修斗環太平洋ライト級王者)

復帰2戦目の宍戸大樹は得意の回転系の技、2度目のSB参戦となる土屋大喜はしっかりジャブつきパワフルな左右フックも打ち込む。さらに2Rには後方への投げを狙うがSPはならず。3R、前に出た土屋に宍戸は右のカウンターの縦ヒジ。土屋をカットさせ、復帰後2連勝を飾った。

▼第5試合 68.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
○奥山貴大(GSB/SB日本ウェルター級1位)
[判定3-0] ※29-28×2、30-28
×忍アマラー(モンゴル/SBモンゴル/SHINOBU fighting gym/元WPMF世界スーパーライト級王者)

1R、忍の大きな左右の前進に奥山が右フックをヒット、さらに右フックをヒットさせてダウンを奪う。忍は時折、強い左ミドルを放つが単発に。判定は3-0でダウンを奪った奥山が勝利。忍は2月大会の北斗戦に続く連勝はならなかった。

▼第4試合 60.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
○笠原弘希(シーザージム/SB日本フェザー級1位)
[1R 2分26秒 KO]※左ハイキック
×直也(VERSUS/INNOVATIONフェザー級3位)

圧力をかける笠原弘希が蹴りとパンチを上下に打ち分けながらコーナーに詰めての左ボディ連打で最初のダウンを奪い、左ボディからの左右フック連打で2度目のダウン。最後は左ハイキックでKO。18歳の弘希が、INNOVATIONフェザー級3位の直也に完勝。

▼第3試合 SB日本ライト級(62.5kg)エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
○西岡蓮太(龍生塾/SB日本ライト級1位)
[判定3-0] ※30-28×2、30-29
×ポッシブルK(翔拳道)

西岡のハイをスウェイでかわして見せるポッシブルは、前進して左右を振るが、リーチある西岡は右ストレート当てポッシブルから鼻血を差そう。

▼第2試合 SB日本スーパーバンタム級(55.0kg)エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
○伏見和之(シーザー力道場/SB日本スーパーバンタム級3位)
[判定2-0] ※29-28×2、29-29
×竹野元稀(風吹ジム/SB日本スーパーバンタム級6位)
※伏見が準決勝へ進出。

王座決定トーナメント(8人)。前に出る竹野に対し伏見は右ロー、右フックを強打。竹野は前方への首投げでシュートポイント獲得も、足を止めての打ち合いに持ち込んだ伏見和之が左ボディ、左フックも当て、判定2-0で熱戦を制した。勝利した伏見はセコンドの高谷、津田の顔を見て涙。

▼第1試合 SB日本スーパーバンタム級(55.0kg)エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
○笠原友希(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級5位)
[判定3-0]※30-27×2、30-28
×内藤凌太(ストライキングジムAres/SB日本スーパーバンタム級4位)

内藤大樹の王座返上に伴い王座決定トーナメント(8人)が5月20日の名古屋大会から開幕。内藤凌太は大樹の兄。対するは8戦8勝無敗の17歳・笠原。ローから前に出る内藤に対し、サウスポーの笠原は懐深く左ストレート、左ミドル、跳びヒザ蹴りで判定勝利。1回戦突破で9勝無敗に。

▼オープニングファイト2 58kg契約 2分3R・延長1R
○魁斗(立志会館)
[判定3-0]※30-28×2,30-29
×清水 悟(シーザージム新小岩)

▼オープニングファイト1 58kg契約 2分3R・延長1R
○手塚翔太(GONG GYM坂戸)
[判定3-0]※30-28×3
×須賀裕一朗(AFC/TENKAICHIフェザー級7位)

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