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【RISE】内藤大樹が3試合11Rを勝ち抜き、DoAトーナメント優勝!「(那須川戦を)忘れたことは一度もない」=11.23 RISE121 TDCホール大会


11月23日、東京TDCホールにて「RISE121」が開催された。

メインでは、10年ぶりに復活したDoAトーナメント(賞金200万円)決勝が行われ、シュートボクシングの内藤大樹(ストライキングジムAres/SB日本スーパーバンタム級王者)が、NJKFで活躍するWBCムエタイ・インターナショナルフェザー級王者のMOMOTAROを、延長ラウンドでKO。原口健飛、工藤政英、MOMOTAROの3人を相手に1日で11Rを闘い抜き勝利、涙のDoA優勝を果たした。

試合後、内藤はリング上で、「もう一人、戦わないといけない選手がいる」と、2015年8月のBLADEトーナメントで対戦(決勝進出も那須川にKO負け)した那須川天心へのリヴェンジを宣言した。

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▼第11試合 メインイベント RISE DEAD OR ALIVE -57kg TOURNAMENT 2017決勝戦 3分3R延長2R
○内藤大樹(ストライキングジムAres/SB日本スーパーバンタム級王者)
[KO 延長R 0分58秒]※右ストレート
×MOMOTARO(OGUNI-GYM/WBCムエタイ・インターナショナル フェザー級王者)
※3R判定1-0(30-29,29-29,30-30)
※内藤が優勝。


ともにこれが3試合目となる決勝。サウスポーのMOMOTAROの左ミドルをかわし、巧みに右ミドルを入れるオーソドックスの内藤。MOMOTAROは内藤の入り際に左縦拳、左ハイ当てるが、2Rには疲労が見えてきたMOMOTAROのボディも狙う。

3R、内藤の右ストレートで鼻から出血したMOMOTAROは得意の左ストレートで反撃。内藤もバックハンド放つなど、互いに近くなった距離で打ち合うが決定打とはならず、判定はジャッジ1名が内藤を支持したもののドローで延長へ。

延長R、序盤から前に詰めた内藤が左から右ストレートでダウン奪うと、立ち上がったMOMOTAROは出血が多くなる。一気に詰めた内藤は連打から右ストレートを当てるとMOMOTAROの足が泳いでしまい、レフェリーが間に入り、内藤のKO勝利が決定。MOMOTAROはロープにもたれかかると、マットにヒザを着いた。

優勝を果たした内藤は、ストライキングジムAresの先輩・鈴木博昭と涙を流しながら熱い抱擁をかわすと、シュートボクシング総帥シーザー武志会長ともがっちり握手。リング上で「凄く過酷なトーナメントでしたが、SBが強いことを見せられて良かったです。今日のこのベルトのためにずっとやってきたので嬉しいですが、もう一人、戦わないといけない選手がいます。そこを目指して頑張ります」と、那須川天心へのリヴェンジを誓った。

◆内藤大樹「合計11ラウンド、優勝するという気持ちが強かった」(バックステージにて)

「優勝するためだけに苦労してきましたし、今日も合計11ラウンド戦って身体的にはシンドかったですけど、優勝するという気持ちが強かったと思います。

(3試合やってヤマは?)ヤマは一回戦です。セコンドからも言われていたし、厄介な相手だなと思っていました。ボクシングもやっていたみたいで、パンチをなかなか当てさせてくれなくて、上手い選手だなと思います。そこをしっかり延長でしたが、何とかできて、よしいけるぞと自信になりました。経験の差で勝てたと思います。

(工藤戦は)ボディが強かったですけど、ボディは絶対効かされない自信がありました。あとは練習していたハイキックでダウンが取れたのが良かったです。

(MOMOTARO戦は)距離感もうまく、効いているのか効いていないのか、表情にも出さないので、今まで戦ったなかで一番、やり辛かったです。でもパンチが当たったときに一瞬、(表情が)変わって行けると。最後セコンドについてくれた鈴木(博昭)先輩が『獲るんだぞ! 行くしかない』と背中を押してくれて勝つことが出来ました。最後の右ストレートはガンッという感じじゃなくて、拳が抜けていくような感じでした。

(ムエタイスタイルでサウスポーのMOMOTAROにオーソから攻略できたのは対策を練ってきた?)そうですね。対策を練ってきましたし、鈴木先輩がサウスポーなので慣れているというのもあります。あとはムエタイ対策もタイのアタチャイジムで練習をしてきたので、ムエタイのリズムでも負ける気はしなかったです。

鈴木先輩がScupで優勝する姿を間近で見て来て、その背中を追いかけて、いつも2人で練習していますし、今回やっとベルトを獲ることができて、少しは成長した姿を見せられたかなと思います。

(昨日、SBで海人がスーパーライト級トーナメントで優勝した( https://note.mu/gong_kakutogi/n/n3364526f5aed )ことで自分も続きたいという思いも?)そうですね。競技はシュートボクシングではなかったですけど、自分もしっかり優勝することが使命だと思いました。

(シーザー会長と試合後にどんな会話を?)『おめでとう』と声をかけてもらいました。

(那須川戦は)僕がいま頑張れているのはそれがあったから。2年前に負けて、そこだけを目指して頑張ってきたので意識はします。僕の試合の前でKOもしたので、僕の気持ちも上げてくれたかなと思います。いつでも出来るように練習しておこうと思います。これでDoAチャンピオンとして、これまで以上に厳しい戦いが待っていると思いますけど簡単に負けられない。全部、勝っていきたいと思います。(止まっていた時が動いた?)少し動かせたかなと思います。

(「那須川天心」の名を出さないのは?)いま彼が格闘技界のトップで、僕から名前を出すのではなく、自然とそういう状況になるように自分からはあまり名前を出すことはありませんでした。もちろんずっと意識していた相手なので、(BLADEの敗戦を)忘れたことは一度もないです。(来年いつ組まれてもいい?)そうですね、僕はいつでもできるように準備はしています。(那須川側から優勝者とやりたいと言われたことはhttps://note.mu/gong_kakutogi/n/n331a7afac48f ) 自分から名前を出すのではなく、そう言われたことは大きいです」

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▼第8試合 RISE DEAD OR ALIVE -57kg TOURNAMENT 2017準決勝第2試合 3分3R延長1R
○内藤大樹
(ストライキングジムAres/SB日本スーパーバンタム級王者)
[判定3-0]※30-28×2、30-27
×工藤政英(新宿レフティージム/RISEフェザー級3位)


※ジャブの刺し合い、ボディ打ちも先手は内藤。工藤はアッパー、右返すが、ボディ打ちから蹴りまで繋ぐ内藤は、3R右ハイでダウン奪い、試合を決定づけて判定勝利。

▼第7試合 RISE DEAD OR ALIVE -57kg TOURNAMENT 2017準決勝第1試合 3分3R延長1R

○MOMOTARO(OGUNI-GYM/WBCムエタイ・インターナショナル フェザー級王者)
[判定3-0]※30-29×2、29-28]
×森本“狂犬”義久
(BRING IT ONパラエストラAKK/RISEフェザー級1位)


※オーソの森本はサウスポーのMOMOTAROに圧力をかけてコーナーに詰め右で飛び込むが、サウスポーMOMOTAROはさばいて距離を取り左ミドル、右前蹴り、左ジャブ。組めば首相撲からコカしも。森本はMOMOTAROを捕えきることが出来ず。

▼第6試合 ライト級(-63kg)3分3R延長1R
○秀樹(新宿レフティージム/RISEライト級11位、K-1 GLOBAL世界トーナメント-65kg級優勝)
[判定2-0]※28-28、28-27×2
×北井智大(チームドラゴン/RISEライト級2位)


※サウスポーから左ミドルは秀樹。2R、秀樹の打ち終わりにワンツーでダウン奪う北井。3R、左ミドル、ハイの秀樹は北井の入り際に左STでダウン奪い判定勝利。

▼第5試合 RISE DEAD OR ALIVE -57kg TOURNAMENT 2017一回戦第4試合 3分3R延長1R
○内藤大樹
(ストライキングジムAres/SB日本スーパーバンタム級王者)
[延長R判定3-0(10-9×3)※本戦判定1-0(30-29,30-30×2)]
×原口健飛(聖武会館/JAPAN CUP 2017 -57kgトーナメント優勝、Accelフェザー級王者)


「難関だった」と内藤が振り返った一回戦の原口戦。中間距離からスイッチしての左右ミドル、後ろ蹴り、飛び込むヒザは原口健飛。内藤大樹は左インローから崩し近い間合いでBOX。3R、原口もプロボクシング西日本新人王トーナメント準決勝進出を果たしたパンチで応戦するが、攻守のバランスに長けた内藤は右アッパーを突き上げ、右ハイも当てる。延長戦でダメージとスタミナが苦しいからか、頭下がるようになった原口に対し内藤はヒザ、ミドルをヒット。内藤が延長判定で勝利した。

▼第4試合 RISE DEAD OR ALIVE -57kg TOURNAMENT 2017一回戦第3試合 3分3R延長1R
○工藤政英(新宿レフティージム/RISEフェザー級3位)
[1R 1分27秒]※2ノックダウン
×KEN・FLYSKYGYM(FLYSKYGYM/RISEフェザー級10位、DoA ROOKIES LEAGUE 2017優勝)


※上下に散らす工藤。顔面から左ボディで、KENを2度ダウンさせた工藤が危なげない勝利。

▼第3試合 RISE DEAD OR ALIVE -57kg TOURNAMENT 2017一回戦第2試合 3分3R延長1R
○MOMOTARO(OGUNI-GYM/WBCムエタイ・インターナショナルフェザー級王者)[判定3-0]※28-27、28-26×2
×宮崎就斗(TARGET/RISEフェザー級6位)


※共にサウスポー。1R宮崎の前進かわしながら左STでダウン奪うMOMOTARO。2R、高い前蹴りを顔面に当てるMOMOTAROは左フックでダウンを追加すると、右フックでもダウン奪取。

しかし3R、宮崎も左フックでMOMOTAROをグラつかせる。攻める宮崎は跳びヒザ蹴りで入るが、そのジャンプに右フックを合わせたMOMOTAROがフラッシュダウンも奪い、判定勝利。

▼第2試合 RISE DEAD OR ALIVE -57kg TOURNAMENT 2017一回戦第1試合 3分3R延長1R
○森本“狂犬”義久(BRING IT ONパラエストラAKK/RISEフェザー級1位)
[KO 2R 2分48秒]※右フック
×翔貴(岡山ジム水島道場/ルンピニージャパン・フェザー級王者、INNOVATIONフェザー級1位)


※1R上下に散らす翔貴は打ち気にはやる森本に左フックで当てるが、打ち合いに滅法強い。森本は右アッパーで翔貴にヒザを着かせる。2Rボディブロー&ヒザの翔貴に、森本はバックキックなど翔貴を下がらせコーナーに詰めると右ストレートから右ハイ、さらに右フックでKOした。

▼第1試合 RISE DEAD OR ALIVE -57kg TOURNAMENT 2017リザーブマッチ 3分3R延長1R
〇泰良拓也(パウンドフォーパウンド)
[KO 1R 1分39秒]※左フック
×佐野貴信(創心會/RISEフェザー級7位)


※右ミドルから入る佐野に、泰良は右をボディに突いてから、左フックを顔面に当てKO。

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▼オープニングファイト.4 -56kg契約 3分3R
○村山智耶(HAYATO GYM/RISEバンタム級8位)
[判定3-0]※30-29、30-28×2
×森園直樹(TIA辻道場/元グラディエーター武士道スーパーフェザー級王者)

▼オープニングファイト.3 バンタム級(-55kg)3分3R
○リョウタ(鷹虎ジム/J-NETWORKスーパーバンタム級5位)
[判定3-0]※30-29、29-28、30-28
×佐藤 駿(PHOENIX/RISEバンタム級10位、2015年KAMINARIMON全日本大会-55kg級優勝)

▼オープニングファイト.2 -64kg契約 3分3R
○北濱精悦(TARGET SHIBUYA/第2回極真連合杯世界空手道選手権大会 軽量級優勝)
[判定3-0]※30-29×2、30-28
×田村亮太朗(リアルディール)

▼オープニングファイト.1 -53kg契約 3分3R
○金子 梓(新宿レフティージム)
[判定3-0]※30-27×2、29-27
×ギッティチャイ・タツヤ(はまっこムエタイジム)

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