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【DEEP】大塚隆史「RIZINフザけんなって気持ちもある。まあ見とけよ、と」=8月26日(日)『DEEP 85』後楽園

8月26日(日)東京・後楽園ホールで開催される『DEEP 85 IMPACT』の前日計量が25日、都内にて行われ、全選手がクリアした。

メインイベントでは、元DEEPフェザー級&バンタム級王者の大塚隆史(T-GRIP TOKYO)が、米国のビクター・ヘンリー(UWF USA/HF)と対戦する。

計量では、いったん下着を脱いで体重計に乗ろうとした大塚に対し、スタッフがタオルを探している最中、ヘンリーが自身のパーカーを差し出すという気遣いも見せるなか、結局、大塚はパンツを履いたまま61.65kgで無事クリア、ヘンリーも61.40kgで計量をクリアした。

「コンディションは凄く良くて、この強い相手とDEEPでやれることに感謝しています。明日は凄くいい試合になると思います」と計量後にコメントした大塚。強豪ビクター・ヘンリーを指名してのRIZINからの再起戦を前に、大塚はどんな思いを抱いていたのか。計量後に訊いた。

──今回の試合が決まるまでの経緯がSNSにもアップされていましたね。最初はハファエル・シウバを希望してNGで、「ではビクター・ヘンリーでお願いしたい」と。佐伯繁DEEP代表が「ビクターは強いけどやれるの?」と返信して、大塚選手が「やれるよ。逆に呼べるの?」と。そして、今に到ると。

「RIZINが終わって、試合が決まらなくてなんかヤベえなって。最近、発言もしていないなと。最初はPANCRASEのハファエル・シウバとやれないかと聞いてダメで、じゃあビクター・ヘンリーはどうか? と。とにかく強い外国人とやって勝って、自分で発信していかないとなって。やっぱり試合しないと選手は忘れられちゃうんで。RIZINが(試合オファーが)無さそうな感じだったんで、格闘家として発信していこうと。そのなかで佐伯さんが『呼べる』と言うんで組んでもらいました。ありがたいですよね」

──そして、いざ決まってみると厄介な相手だったと。

「そうですね(苦笑)。試合が決まってから映像を見たんですけど。見れたのは所(英男)戦だけで。それで1週間前くらいに全部見れたんですよ。石渡選手との試合、上田選手との試合とか。見たら本当に強いなって。マジかよと思って。石渡選手がバテバテになっている姿を見て、本当に強いなって思って、逆に身が引き締まりました。自分の防衛本能が働くというか。ヤベえなと。でもそこでビビることはなく、まあ、やんなきゃやられるな、みたいな気持ちが沸いてきましたね」

──ビクター選手は打撃も強くて、組みでも頭下げると様々なギロチンや、寝技でも前転ヒザ十字のようなトリッキーな技も見せます。と同時に背中をつけて「寝技」をしてくることも。

「そうですね。スタンド、ギロチン、足関節、まあ、そのへんは……彼の弱いところもあるんで。コンプリートファイターですけれど、穴もあるな、と思いました」

──なるほど。RIZIN前にはKrushに出ているHALEO TOP TEAMの面々(牧平圭太、山内佑太郎、登坂匠)と打撃の練習もされていましたが、いまも継続を?

「はい、やっていますね」

──先日は練習パートナーの浜松ヤマト選手がZSTでギロチンで一本勝ちしました。あのギロチンは大塚選手が使う形では、と感じました。

「あー一緒です。僕が教えてるやつです(笑)。練習相手が強くなると、自分のためにもなるんで。自分が戦う上で必要なことを自分で考えていくなかで練習で練れる。最近はあいつとばかりやってます(笑)」

──そのギロチンで、RIZINで大塚選手が一本勝ちしたカリッド・タハがいまはUFCで戦い、挑戦権を獲得していたソン・ジンスもUFCと契約しました。今回の試合を大塚選手はどう位置づけて試合に向かいますか。

「うーん。ベストは……やっぱりRIZINという舞台は良かったです。気持ちいいスよね。もっとやりたいなってのはあるんですけど、こればっかりはRIZINの求めるものも分かりますし、強いからだけじゃなくて、誰々に勝ったからだけじゃない部分もあると思います。それは自分でも分かっていて、求めてくれるならまたRIZINでやりたいですけど、ONEも来年、日本でやると言って力を入れているから気になるし、UFCだってないわけではないと思っているので、ヘンリーに勝つことによって選択肢を広げるチャンスでもあると思っています」

──「選択肢を広げる」にはいい相手だと。

「はい。まあ……フザけんなって気持ちも大きいですよ、RIZINに対して。クソーって。まあ求めるものも分かるんですけど……」

──でも、きちんと一本勝ちも極めてみせたと思いますが。

「最後(大晦日)まで残ったのに。まあ、フザけんなって気持ちもありますよ。その怒りを試合にぶつけたいですね。まあ見とけよ、と」

──明日の試合での爆発を期待しています。

◆ヘンリー「明日の試合をとても楽しみにしています。私も対戦相手もいいコンディションで、ハードな練習を重ねてきたことを知っています。皆さんに最高のパフォーマンスをお見せしたいと思います」

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■カーエイドpresents DEEP 85 IMPACT
8月26日(日) 後楽園ホール
OPEN/17:30 START/18:00
※オープニングファイトを開場中に実施

▼第9試合 メインイベント DEEPバンタム級 5分3R
大塚隆史(61.65kg/T GRIP TOKYO)
ビクター・ヘンリー(61.40kg/UWF USA/HF)

▼第8試合 セミファイナル DEEPバンタム級 5分3R
釜谷 真(61.60kg/Honey Trap)
坂巻魁斗(61.20kg/BRAVE) 

▼第7試合 DEEP女子アトム級 5分3R
SARAMI(47.85kg/パンクラスイズム横浜)
アリーシャ・ガルシア(47.95kg/UWF USA)

▼第6試合 DEEP女子アトム級 5分3R
富松恵美(47.70kg/パラエストラ松戸)
パク・シウ(48.05kg/TEAM MAD)

▼第5試合 DEEP女子フライ級 5分2R
渡辺華奈(56.85kg/FIGHTER'S FLOW)
赤林檎(56.75kg/フリー)

▼第4試合 DEEPフェザー級 5分3R
DJ.taiki(66.20kg/パンクラスイズム横浜)
横山恭典 (65.60kg/KRAZY BEE)

▼第3試合 DEEPライト級 5分2R
大原樹里(70.45kg/KIBAマーシャルアーツクラブ)
武田光司(70.55kg/BRAVE)

▼第2試合 DEEPストロー級 5分2R
川原波輝(52.40kg/総合格闘技スタジオSTYLE)
村元友太郎(52.60kg/ALIVE)

▼第1試合 DEEPバンタム級 5分2R
CORO(61.25kg/K-Clann)
白川”Dark”陸斗(61.50kg/志道場)

▼OPファイト第2試合 DEEPフェザー級 5分2R
高塩竜司(65.60kg/KIBAマーシャルアーツクラブ)
松林佑介(65.60kg/INFIGHT JAPAN)

▼OPファイト第1試合 DEEPストロー級 5分2R
磯貝太一(51.90kg/空手道白心会)
杉浦弘幸(51.40kg/NEVER QUIT)

【当日券は16時から発売・放送も】

8月26日(日)『DEEP 85 IMPACT』後楽園ホール大会の当日券は16時より販売。また、17時30分から試合終了までYouTube DEEP&JEWELSチャンネルにて1カメの無料生配信も行われる。特別解説として数名のゲストが交代で出演。「サムライTV」では9月2日(日)22時初回放送。


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