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趣味人間万歳!【プロレス編】(17)UWFその後

解散後の第二次UWFにも引き続き注目していました。

【リングス】

一番ハマったのは前田日明の「リングス」でした。
前田がたった1人で旗揚げするということで大丈夫かいなと思っていましたが、クリス・ドールマンとオランダ勢が協力することでマッチメークが可能となりました。
WOWOWで中継されていたのも大きかったですね。

やがてUWFインターから長井満也が移籍し、新人選手もデビューして軌道に乗ってきました。

その後のことはまた別枠で・・・

【UWFインターナショナル】

UWFから最も多くの選手が参加し、唯一「UWF」の名前を継いだのが「UWFインターナショナル」(以下「Uインター」)でした。

UインターはUWFと様々な差別化を図っていきました。

まず「スタンディング・バウト」の設立。選手としてシュートボクシングの大江慎が参加しました。
これはいいと思いました。今後選手が増えていって、既存の立ち技系団体との交流を持ったり、中にはここから本戦に参戦するような選手が出てくれば面白いと思いましたが、残念ながらそこまでには至りませんでした。

余談ですが「ファイティングTVサムライ」を観ていて、大江選手があんなに喋る人だとは思いませんでした(笑)

もうひとつ「ダブルバウト」の導入。
これはどうなんだろう?と思いました。つまりはプロレスで言う「タッグマッチ」なわけです。これはUWFの格闘技路線と相容れないのではないか?と。
実際、前述の長井満也はこのことがキッカケでUインターを離れているわけですし。

ただUインターとしては「カットプレーは認めない」ということでしたので、「タッグマッチ」ではなく「ダブルバウト」と称していたわけです。

雑誌での評価は上々で、「これはいっぺん観てみないとわからんなぁ」と思っていました。

で、大阪で大会があった際、観てみました。
やっぱり今ひとつしっくり来ませんでした。
せっかく追い込んでトドメを刺そうというところでタッチされてしまう。その度に試合がリセットされてしまうわけです。ちょっと焦点が絞りにくいなと、そういう感想を持ちました。

プロレスのタッグマッチがなぜ面白いかと言えば「ピンチだから交代する」という他に「チャンスだから交代する」という場面もあるからなのです。
タッチするとともに、控えに回った選手が相手の控えの選手を押さえ、代わってリングに入った選手がトドメを刺す。こういった展開がタッグマッチにはあるわけです。
ダブルバウトにはその後者の要素がすっぽり抜けているのです。

そういえばその昔、アマチュアレスリングでも試験的にタッグマッチ(ダブルス)が行われたことがありましたが、結局ボツになっています。きっとこんな感じだったのかなぁ、と思いました。

ただ通常のシングルマッチはUWFを継承するもので、面白かったです。

【プロフェッショナルレスリング藤原組】

当初は「新UWF藤原組」と名乗っていましたが、旗揚げ戦前に「プロフェッショナルレスリング藤原組」と改称しました。

カール・ゴッチさんが後押しをしていたこともあり、内容的にここが一番UWFイズムを継承することになるのかな、と思っていました。

注目はやはり船木・鈴木で、実際期待通りの試合をしてくれましたが、それよりも面白かったのは石川雄規や田中稔、池田大輔といった若手勢の気迫あふれる試合でした。

試合前に、スタンバイ中のミスター空中レフェリーを間近で見かけたことも想い出です。

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