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【実践】アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』(主催側_6月16日開催)

 『FACTFULNESS』は過去に参加者として、ABDで読んだのですが、今回はファシリテーターとして実践しました。参加者側のときの経験があるので、やり方も想像しやすかったです。ファシリテーターは、実施の前に参加者として、あるいは、一通り読んでおくほうが断然いいですね。

 あと、今回からABDのコンテンツ設計書を作るようにしました。ABDが終わった後に、参加者に何を持ち帰ってもらいたいのかを中心に据えてコンテンツを考えると、ファシリ側もチャレンジする感じで楽しいですし、時間配分なども明確になるので、やっといた方がいいですね。
 今回も多くの人がABDをやるときのやり方の参考になれば幸いです。

 過去のレポートはこちら↓

●今回のスタイル

参加人数:8人(ファシリテーター1名も参加)
合計時間:180分(時間内に完了)
ページ割:30ページ程度
オープニング:25分
コサマライズ:60分
休憩:10分
プレゼン:一人3分くらい×10回
ギャラリーウォーク:3分×5回(ペア)
ダイアログ:20分(個人でのまとめ→小グループ)
クロージング:15分(個人でのまとめ→チェックアウト)

この構成の工夫としては、以下の3つ。
①読み始める前にどんな内容が書かれている本なのかを知ってもらう
②ABDのあとに持ち帰るものを明確にする

●設計書

こんな形で組みました。時間は多少ズレました。
リフレクションとダイアログの活性化のために、1人の時間を時間を作るようにしています。

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●当日対応

 もともと11人の参加予定でしたが、当日までに8人となりました。『FACT FULNESS』は全11章で、かつ1人の分量もほどよく、丁度よかったのですが…でも織り込み済みです。
 全章は分からずとも、半分くらい読んでもおよそ伝えたい内容は分かるかなと思い、参加者8人で好きな章を読むスタイルにしました。
 結果的には、読みやすい本だったので、まとめるのが早かった2人がもう1章ずつ読みました。11章は実践編ということで、時間内には実施しませんでした。 (終了後に私の方でまとめて後日シェア)

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●著者

ハンス・ロスリング

スウェーデン人。ウプサラ大学で統計学と医学を学ぶ。「事実に基づいた世界観(fact-based world view)」の考え方を促進し、TEDのプレゼンは3500万回再生されている。『FACT FULNESS』は、ハンスが死ぬまでに書き上げようとしたが、志半ばでハンスは、2017年に亡くなっている。ハンス亡き後、息子オーラとその妻アンナが引き継ぐことによって完成した。

●内容サマリ

・人には10のドラマチック本能があり、これによって思い込みが生まれ、事実を誤ってしまい、賢い人ほどチンパンジーより世界を知らない事態になる。

・データに基づいて世界を正しくみよう

・知識不足と戦い、定期的に知識をアップデートしよう

●事前準備

①クイズの準備とパワポスライド
 最初に、ABDの時間に入り込んでもらうことを目的に、クイズを実施しようと思いましたので、その準備を行いました。
 ABDっぽく紙でやろうと思いましたが、見にくいのでプロジェクタでの投影にしました。
 ちなみにクイズの解答は紙を折って対応してもらいました。(こんな感じ)

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②章タイトルを書いた紙の用意
 これは便利です。パッと見で目次が分かるようになるし、担当者ごとに章タイトルを書くかどうか迷う人もいるので。書いておくのが吉かと思います。

③コンテンツ設計
 ABDはつい忙しくなってしまい、吸収することができなくなってしまう恐れもあるため、サマライズ以外は自分で考えることができる時間を持てるよう設計しました。設計書参照のこと。

●オープニング

 オープニングで実施したのは、『FACTFULNESS』の13のクイズ。
ここでこの本の謳い文句である「賢い人ほど世界を知らない」ということの意味を認識してもらう狙いがあるのと同時に、どのようなことが本に書かれているのかというのを意識してもらうマインドセットの効果も期待しました。

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●コサマライズ

 章タイトルを貼りだしたので、そこで眺めてもらって、自分がピンときた章を手に取ってもらいました。早めに終わった方がいたので、2人が2章分やることで10のドラマチック本能のサマリは完成させることができました。

●リレープレゼン

 全体のスケジュールからしても、ややあまりそうではあったので、2分アラームを鳴らしつつも、気にしないで語ってもらいました。バトンタッチも慌ただしいと聞き取りに集中できないので、キビキビさせず、ゆるくしています。

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●ギャラリーウォーク

 二人一組のペアでギャラリーウォークで実施。1ペアごとに2章を眺めながら感想を述べあう。何か話さないと、という強制力もやや伴うので、内容の吸収率を上げるにはにはちょうどいい。

●ダイアログ

 対話の前に、リフレクションさせるために、紙に「大事に思ったこと」などを指定して、書いてもらいました。自分の時間を作って落ち着いてもらうのと同時に対話の時に自分の感想が出せるような状態を作るようにします。
 自分の整理が終わったら、グループごとに紙に書いたことを共有し合ってからダイアログに入ってもらいました。

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●エンディング

 最後に日本版のクイズをやろうと思ったのですが、時間がかかりそうな気がしたので、スキップしました。
 そのかわりチェックアウトとして、今日、持ち帰ることを紙に書いてもらい、1人ずつ共有する形にしました。

●リフレクション

 ABD終了後は、いつもの通りPDF化し、参加者に共有。
 当日にやりきれなかった11章をわたしがサマリ、共有。
 1日置いて、当日出来なかった日本版ファクトフルネスクイズ(どなたかが作られた物)をグループに展開。さらに少し置いて過去に私が参加者としてまとめた記事を共有。
 その後もこの本に関わるようなことがあれば共有していくよう意識しています。

 リフレクションに使わせて頂いたのはこちら。↓

ABDファシリ実践の感想

①ABD向きの本である
 『FACTFULNESS』はものすごくABD向き。なにせ章ごとに分解すれば必ず見開きの左側が章タイトルページになるので、中途半端なページ割になることはない。また理解しやすい文章なので読みやすい。

②クイズはアイスブレイクにいい
 結構盛り上がります。ただし今回の本に直接関係のあるものだったので、意味があったのだと思う。

③今回のABDデザインは結構よくできた
 やりやすい本だったというのもあるが、過去にもこの本でABDをしたことがあったので、進行のイメージができたことが大きかった。一度やっていると人数が集まらなくてもそのリスクに対しての対応方法がその場で考えられる。


以上レポートでした!

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satoru shoji

オリコングループの(株)oricon ME 顧客満足度調査事業本部長。 アクティブ・ブック・ダイアローグ協会認定ファシリテーター。MBA修士。

【実践】アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)のやり方

みんなで、楽しく、短時間で、記憶に残る読書法「アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)」を実践した記録です。ファシリテートする方向けに参考になればとアップしています。全体的なやり方や進め方(コンテンツ構成、時間配分、フォローアップ)の参考になると嬉しいです!
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