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音楽の役割 紅白歌合戦・ウィーンフィル新年コンサート

日本は大晦日に紅白歌合戦が生放送されます

オーストリアは元旦にウィーンフィル新年コンサートが生放送されます

どちらも毎年
世界中の何十もの国で生放送されています

こう書きますと同じことをしているように見えますが
音楽そのものの役割が違います

日本の紅白歌合戦は

その年を象徴する曲や歌手が選ばれます
すべての曲の著作権使用料は
世界数十ヵ国分の生放送分(収録より多い)が支払われます
1年で1番のまとまった莫大な収入になります
出版社とレコード会社と芸能事務所と
それらに所属している人たちの糧になります
音楽や実演を権利化して収益にする仕組みです
日本での音楽の役割です
日本の文化や芸術でもあるのかな?

ウィーンフィルのニューイヤーコンサートは

シュトラウス一家の曲をオーケストラで演奏します
古い曲ばかりなので著作権は期限切れです
その版権では誰も儲らないです
(コンサートチケット・Blu-ray・番組は販売されています)

本編の選曲は毎年変わって
その年ごとのアニバーサリーや意味合いによって選ばれるそうです
曲自体に意味があるんです

今年のゲスト、ピアニストの反田さんが


「ブルー・ドナウがレで終わり、続いてラデツキーがレで始まる」と仰ってました
アンコール1曲目「美しき青きドナウ」の一番最後の音がレ=D
(この曲はモチーフごとにキーが変わり、
途中にはレじゃない音で何度も仮の終わりが出てきます)
アンコール2曲目「ラデツキー行進曲」の最初の音がレ=D
曲同士が繋がりがあるということを仰っていました

そんなふうに音楽自体が何かの意味を持ち
曲の並びや全体で更に
「見えない何か」を表しているんです

聴くだけ、観るだけでは
「何か」のすべてを理解することは出来ないと思います
頭でわからなくても体験すれば
身体のほうが吸収してくれていると思います

それは美味しい料理がどんな栄養素なのか理解していなくても
食べれば身体で吸収され
自分自身を作ってくれるのと同じだと思います

ニューイヤーコンサートは76年続けられています
オートリアのヨーロッパの文化・芸術・歴史だと思います

ステキです
私はこんなことを求めていきたいと思います

できれば「何か」をいっぱい感じたいし
「何か」に秘められた大事なことに辿り着いて触れてみたいと思います

自分が中心となってイマや流行りを動かす紅白の達成感も理解できますが
ヨーロッパ式に自分が文化・芸術・歴史の一部になるのは
まるで
動き続ける森羅万象の一部に自分がいることを実感できるような気がします
叡智の中に居る心地良さと豊かさを感じます

もし儲からなくてもいいよ
良いと思うことをやってみていいよ
ということのようにも感じます
もしそうだとなんだかやりやすくなります

528株式会社は


アートとサイエンスを使って
どなたかのお役に立てることを探したいと思っています
まだまだ探し始めたばかりです
アートの中には沢山のヒントが埋まったままです

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