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1日のはじまりの音づくり

※2023年6月に楽譜をリニューアルし、書き込みを大幅に増やしました。「2023改訂版」をダウンロードしてください。

ウォーミングアップの紹介です。
いつもどんな音出しから1日をはじめていますか?
人によって様々だと思います。

今回の提案は、「少しずつ唇を起こし、少ない息で振動させていき、どんな息にも対応する唇をつくる」、ウォームアップです。

このウォームアップで吹くようになってから、短い時間で明らかに唇がほぐれるのを体感で出るようになりました。はっきりと楽器が吹きやすくなります。

人によって吹きやすい音域が違うでしょうから、開始音を3パターンに分けて楽譜を作成しました。

楽譜だけ見ると平易なのですが取り組み方にコツがあるので、ぜひ手順をお読みください。

楽譜を見ながら、別でアップしている音声と実演での解説も聞きながら取り組むと、より効果が見込めます。音声データはこちら


①タンギングなしで吹きはじめる

このウォームアップは1日の吹きはじめに「唇を起こすこと」からはじめるので、タンギングはあえてせずにはじめます。

テンポを鳴らしてテンポに合わせて吹きはじめる必要はありません。

②息の音→音が少しずつ出る=このウォームアップの音のはじまり方

これでは音が鳴りそうにないなぁ、というくらい少ない息を静かに楽器に通していきます。いつもタイミングに合わせて(または決めて)音を出すことがほとんどかと思いますが、このウォームアップでは音が出ずに「すーっ」と息の音の時間があってOKです。むしろ最初から出ないのがこのウォームアップの正解。

息の音から少しずつ音になっていくと思います。

息の音しかせず、音が鳴りはじめる気配がちっともなければ、鳴りそうな場所にわずかにマウスピースの当てる場所を変えたり、上唇と下唇を近づけてみてください。

マウスピースをどちらかの方向に傾けてみると鳴るポイントが見つかることもあります。

③開始音を3パターンに分けた意味

ウォームアップの開始音を第3間のF(五線のF)、第2線のC(五線のC)、下第1線のF(普通のF)と3パターンに分けたものを用意しました。開始音の違いによって少し音形やその後の展開が変わります。

というのも、最初このウォームアップを思いついた時、しばらくは下第1線のF(普通のF)から吹きはじめるパターンで取り組んでいましたが、ある時自分にとってちょっと吹きずらいかもしれない、と気づいたのです。

それから第3間のFから吹きはじめるようにしたら、断然吹きやすくなりました。

ホルン吹きにとって下第1線のFはいわゆる「出しやすい音」に分類されるかと思いますが、人によってはそうではない場合もあります。3パターン試してみて、スムーズに音が鳴りやすい音からはじめるようにすると、より効果が見込めます。

④このウォームアップに慣れてきたら

つい慣れてくると、出だしはっきりくっきり、すべての音がきれいに並んでいる、いわゆる「いい感じ」で吹きがちです。

変な話、それではこのウォームアップの意味はないので、いつも音が鳴る前に息の音が入るくらい少ない息からはじめるようにしてください。

慣れてきたらどんどん息の吐く量を減らしていってみてください。より効率よく振動する唇に近づくはずです。

あとはフレーズごとにある休符もなるべく守ってください。休んでいるときに唇がピリピリしたり、あたたまってくることがわかるはずです。

⑤ダウンロードはこちら

お待たせしました。
それではこちらからダウンロードをどうぞ。

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