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これからのインターネットとの付き合い方:Netflix『グレートハック』からわかる脅威と対策

皆さんこんにちは。ごんちゃんです。
今日は比較的タイトル通りな、感想記事をあげたいと思います。

今『全裸監督』で話題沸騰中のNetflix。『全裸監督』は未見ですが、折角注目を浴びているのでちょっと便乗してみようと思います。

で、随分前からNetflixには入会して様々なコンテンツを見ているのですが、Netflixはドキュメンタリーもかなり、かなり、か な り良いんですよね。
他にもおすすめあるんですが今日は本題の『グレートハック』について書いてみます。
いつもの通りザザッといきます!

『グレートハック(強大なハッキング)』ってなんの話?

簡単に言うと、

【君の考えを誰かがわざと誘導する=人の考えをハッキングする】技術がインターネットを通して悪用されていて、選挙まで左右しているよ!その方法が何なのかみんなに伝えるからどうやって戦うか一緒に考えようぜ!

って話です。
つまり、タイトルの「ハック」はコンピュータのハッキングの話ではなくて、僕ら人間の脳(人の頭の中のコンピュータ)のハッキングの話。

多分、ピンと来ないと思う。「だって俺らは機械じゃないし」とか「海外の話でしょ?日本の私らに関係ないし」とか思っちゃうかもしれない。

でも全然そうじゃない。むしろ逆なんだ。理由は、

なんたって標的は「まだよくわかってない人たち」なんだから!
つまり、関係ないとか興味ないとか思ってる人たちが一番操作しやすいってこと。
「しらない」「興味ない」「関係ない」とか思っちゃってる人がもしこれ読んでたら、まさに君がターゲットになってるってこと!

(もしそう人が読んでたなら書いた意味があるから是非最後まで読んで欲しい)

よくわかってない人、知らない人に「よく知ってる【フリ】をした人」がその人に都合のいい情報を次から次へと教えてくる、ってこと。
「教えてくれるんだからいい人じゃん」とか思わないで欲しい。そいつらは自分に都合のいい情報を、【それだけ】を言ってくる。事実も言ってたりするけど、伝え方で印象を変えちゃう。

もし勘のいい人がいたらここで「まって、じゃよくわかってないうちらにこういうこと教えようとして来るこの記事ってヤベェんじゃね」と思うかもしれない。
あるいは「そんなことずっと昔からやられてたことで今さら大騒ぎすることじゃない」って思うかもしれない。

でも彼らがやっている、今までと全然違うすごく不味い問題がひとつある。
それは、

彼らが、インターネットで僕らが共有している情報から、僕らの性格や生き方まで完全に理解した上で仕掛けてくる。

これが今までと全然違う部分。

僕らが普段使ってるインターネットのサービスで、無料で使えるものはほとんど他の会社の広告を載せてあげることでお金を稼いで運営してる。で、その売り文句は、「使ってる人たちの情報を使えば、その人が本当に必要としている商品の広告だけをのせることができる。だから広告が無駄にならないし売り上げもよくなるよ」という戦略。
実際にこれには使ってる僕らもメリットはあるんだ。だって全然興味のない広告より、知らなかったけど実は必要だった商品の広告が流れてくる方が、人生が豊かになるし、見たくない広告で気分を悪くしたりすることもなくなるかもしれないから。
だから、【使っている人たちの情報を広告のために利用する】ことは必ずしも悪いことだけじゃない。

でも、「世界を自分達の都合のいいものにしたい」「他人がどれだけ苦しもうが自分さえ好き放題出来ればいい」「他人が自分の思い通りにしたい」と思っている人たちが【僕らの個人情報】を悪用し始めた。
広告の【フリ】をして。

僕らは毎日の生活のなかでいろんな苦労や思いがあるけれど、そういった生活の悩みや苦しみを一切インターネットで呟いたりしない人ってどれぐらいいる?
皆が、遠く離れていても繋がれるFacebookやTwitterで自分の気持ちを一切共有しない方が難しいんじゃないかな?
だって、【共有するための場所】じゃん。そうやって皆で共有して少しでも支え合える場所にできるのがインターネットの良いところでもあるはずじゃん。
だから、皆、ほとんど例外なく自分のことをたくさん共有しているはず。

弱味も強みも嫌なことも好きなことも全部知られちゃって、そんな君に特別に刺さるように【広告のフリをして君のしらない嘘を教えてくる奴等】がいたとしたら、君は騙されない自信がある?

僕は無い。

アメリカの2016年の大統領選挙でトランプが当選した時も、イギリスがEU離脱について国民投票をして離脱が決まってしまったときも、彼らが暗躍した。
彼らはわざと、自分達に都合のいいようにことを進めるために、人の気持ちを利用した。それも、その人たちが望む望まない関係なく、嘘や歪んだ考えを大量に投入した。
2016年のアメリカ大統領選挙でトランプとクリントンが流した広告総数の差は580万本以上。クリントンがわずか6万ちょっとだった。実に100倍近い数の広告をトランプは打っていたことになる。
数が多いと言うことはそれだけお金もかかっているだろう。それだけお金をかけて自分を売り込んだとも言える。
だけども、この膨大な数の広告がすべて一人一人を狙い撃ちにするために作られていたと考えると、どれだけ深刻な問題かわかると思う。

こんな大きなスケールでアイデンティティーが危険に脅かされたことが今まであっただろうか?

だからこのドキュメンタリーは警鐘をならしています。

特に警戒しなければならないのは、【不安を煽る言葉】【怒りや憎悪を煽る言葉】だ。
簡単に言えば【暴力に関係する言葉】が一番注意しなければいけない言葉になる。

暴力が振るわれるかのような不安を煽ったり、暴力を振ることを当然としたりするような言葉は凄く凄く危ない。
なぜなら他人を【敵】と思い込んでしまったら、暴力の歯止めが効かなくなってしまうから。
【敵】は怖いし【敵】は悪い奴になっちゃう。【敵】はやっつけなきゃってなるでしょ?

でも本当に【敵】が存在しているのかどうか注意をはらわないと、誰かに利用されちゃうのだとするなら、この世界に【敵】はいないと思った方がいいと思わない?
問題や悪いことってどうしても起きる。でも、それをはじめから狙ってやる人は少ないはず。皆幸せになりたいだけじゃない?満たされたいだけじゃない?
でも、やり方は大事だよね。独り善がりは良くない。バランスが肝心。

騙されないためには「【敵】なんていない」と思うことは大事だと思う。
ただ、満たしたい人同士が融通効かなくなっちゃう事はあるよね。
どっちかが悪いとかじゃなく、どうすれば二人ともお互いに満たせるかだと思う。
だからやっぱり「【敵】なんかいない」んだ。

今、日本では韓国人や中国人をバカにしてる人が多いと思う。でもそれ、そう思わされてないかな?本当にバカにすることを皆望んでるのかな?誰かが誰かより価値がないって思いたい人いる?価値がない人がいるって思いたい人いる?
僕にはいまいちそれが信じられない。そういう人が居ると思えない。
誰かが価値がないって思おうとしたら、自分が価値がないかもしれない恐怖にとらわれちゃうと思う。
皆にそれぞれ価値があって、価値がない人なんていないってなったら、そんな恐怖は無くなると思う。
難しいし簡単な答えなんて無いけど。

でもどうにか、

知らないことを知ろうとして、わからないことをわかろうとして、出来ないことを出来るようにしていくことが、騙されない一番の秘訣なのかもしれない。
そして、皆でそうなれるように、知っていることはどんどん教えあって、知らないことは聞いて、出来ることはどんどんやってあげて、出来ないときはやってもらう。

そんな風になれたらもう騙す必要がなくなってくるのかなぁと。

そんなことをブツブツ考えていました。
長くなったけど今日はここまで。また次の記事で。

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