PoyoyonAya

言葉を形にするためのノート。不定期です。 基本的に過去のことを考えているので後ろ向き…

PoyoyonAya

言葉を形にするためのノート。不定期です。 基本的に過去のことを考えているので後ろ向き、できるだけ横向きです。

マガジン

  • 三浦春馬さんのこと

    2020年7月18日からの三浦春馬さんへの気持ちを書いたものです。心の中で思っていることは言葉になりきれないことばかりなんですけどたまたま書けた時は冷静なようで正気を失っているようで自分でも読み返せないので何を書いているかよくわかってないです。

  • 宝塚歌劇

    宝塚歌劇は心のお薬です。たいせつなひとや作品はたくさん存在します。でもわたしにとって宝塚歌劇にしか与えてもらえない、宝塚だからこそ感じられる愛と夢と感動があるんです。宝塚歌劇に出会えてよかった。

  • In memoriam

    阪神淡路大震災。東日本大震災。追悼。

  • わたしがこどもだったとき

    「8月31日の夜に」というEテレの番組に寄せたものです

最近の記事

  • 固定された記事

遊ぶこどもの声を聞けば -2011年3月の思い出-

 こどもたちに大切なことを教えてもらえたというお話です。  2011年3月、東日本大震災の直後。  東のある街に住んでいた友だちが、避難してきました。仕事で現場を離れられない夫に勧められて、赤ちゃんとまだ幼い女の子をつれて、母娘三人で、西に住むわたしの家に避難したのです。  彼女のお父さんは、亡くなっていました。  家に着いて、友だちはおんぶした赤ちゃんを背中からおろして上着をぬがせました。3歳になるお姉ちゃんは自分でコートを脱ぐのをわたしは手伝いました。赤ちゃんは「こ

    • 全てのダイアナに花束を -『next to normal』感想 

      はじめに 厚生労働省の近年の統計によると、日本国内で心の病をかかえる方は約419万人。実際には、統計上に表れない未受診の方も多いと思います。 ひとりひとりに、その隣で生きるひとに「next to normal」な世界がある。そう感じる観劇でした。 観劇、と書いたけど、わたしにとってはドキュメンタリーでした。 1、望海さんの目 ダイアナを演じた望海風斗さんがあえて言葉になさったことに大きな意味があると感じたので、ここでもあえて言葉にして書きます。 緊張します。この言葉を

      • next to normal 兵庫県立芸術文化センター 4/22 千穐楽 カーテンコールレポ

        カーテンコール 1回目 オケの方々を呼んで \ありがとうございました / カーテンコール 2回目 舞台に一列に並んで、望海さん笑ったまま無言「………………」 渡辺大輔さん、望海さんを見て何も言わんのかい的にコケるフリ(客席笑) 望海さん「ええ、皆様、本日は『next to normal』千秋楽にお越しいただきありがとうございました」一同礼 望海さん「いやー、あっという間に終わっちゃった。終わっちゃったよーどうしよう」(客席笑) 渡辺さん「あとは安蘭さんチームに託して」

        • NODA・MAP『 フェイクスピア 』こんなに悲しい物語なのにこんなに優しいのはなぜなんだろう

          長い時をかけて言葉をさがしもとめ、見つけていく物語です こんなにも悲しい物語なのにやるせないほど優しい。 けれどあまりに痛くて心が苦しくて戻ってこられない。 虚構と現実、生と死の境を生きるような作品でした。 ※ネタバレがあります 1 目に見えるもの 「いちばんたいせつなことは、目に見えない」 『星の王子さま』の有名なこの言葉は、目の見えるひとだから言える言葉だと野田さんは指摘します。 「目が見えないひとにとっては、目に見えない「音」が全てだ」 という台詞は突き刺さりま

        • 固定された記事

        遊ぶこどもの声を聞けば -2011年3月の思い出-

        • 全てのダイアナに花束を -『next to normal』感想 

        • next to normal 兵庫県立芸術文化センター 4/22 千穐楽 カーテンコールレポ

        • NODA・MAP『 フェイクスピア 』こんなに悲しい物語なのにこんなに優しいのはなぜなんだろう

        マガジン

        • 三浦春馬さんのこと
          9本
        • 宝塚歌劇
          17本
        • In memoriam
          5本
        • わたしがこどもだったとき
          3本

        記事

          ミュージカル『INTO THE WOODS』論  ーノイズを内包するミュージカル

          はじめに 2022年2月、熊林弘高氏演出の『INTO THE WOODS』を梅田芸術劇場で3回観た。歌とは何だろうか、と考えさせられた。 出演者の歌唱が一定の水準に達していない作品はミュージカルとして成立しない。 というこの評に接して、そうかもしれないと一瞬思う。 でも、本当に、そうだろうか。 そもそもミュージカルのうけとめ方を考えてみたい。 出演者たちは歌だけを届けているのだろうか。 観客は彼らの歌だけを聴いているのだろうか。 そうではないだろう。 観客がミュージカル

          ミュージカル『INTO THE WOODS』論  ーノイズを内包するミュージカル

          望海風斗さんとSPEROとペンライト

          望海風斗さん退団後初コンサート『SPERO』 2021年8月2日から10月5日まで全国4都市開催 すばらしいコンサートでした。スペシャルゲストの方々との共演もすばらしかった。あまりにすばらしすぎて、感動を言葉にできないまま時がたちました。でもこれだけは書いておきたいことがあります。望海さんとお客さんとの深い心のつながりを感じた、ペンライトのお話です。 1.梅田芸術劇場(8/2)どきどきしながら8月2日! SPERO初日、梅田芸術劇場。 良く晴れた日。グッズの行列は長かったで

          望海風斗さんとSPEROとペンライト

          『Dear Evan Hansen』

          2017年6月の第71回トニー賞授賞式の生中継を観てて、ベン・プラットさんの「Waving Through the Window」が美しくて繊細で心にしみました。アルバムを配信で買って聞いて、この曲がずっと好きです。 この大好きな曲を、三浦春馬さんも好きだと知ってとても嬉しかったのを覚えています。好きなひとが好きな曲を好きだって言ってくれるとものすごく嬉しいんです。 春馬さんはこの舞台をご覧になって、いつか日本で上演されるときはぜひ演じたい、ラミン・カリムルーさんと一緒にこ

          『Dear Evan Hansen』

          SPERO指揮者西谷亮さんスぺロスのためのインスタライブ150分トークまとめ(ぴっかりちゃん飛び入り参加)2021/10/10

          お話ききながらのメモ20枚まとめです ※西谷さんは望海さんのことを「風斗さん」と呼びます ※先生じゃないですよ、さんで良いですとのことで西谷さんとお呼びします ※走り書きメモなので正確な再現ではなく、抜けがあったりニュアンスや表現が違うかもしれません。西谷さんの優しい感じが伝わりますように。 ※コメントを読みながら質問に答える中で連想がつながる感じも楽しかったので話の順に、整理しないでそのままです。 西谷亮さんInstagram https://instagram.com

          SPERO指揮者西谷亮さんスぺロスのためのインスタライブ150分トークまとめ(ぴっかりちゃん飛び入り参加)2021/10/10

          ゴウくんとブランコと小2のわたし

          あやさんはできないのではありません やる気がないのですミムラ先生は母を呼び出してそう言いました これは小学2年のわたしとゴウくんの思い出のお話です ほんとにわたしはやる気がなかった ふでばこの中には何にも入ってない プリントは机の中につっこまれてる プリントを持って帰らないから当然宿題はたまってる 授業中は机につっぷして寝てる でも当てられたら教科書はすらすら読める だってもう4月に全部読んじゃってるから ミムラ先生の授業がつまらなかったというより 小学校の集団生活がいや

          ゴウくんとブランコと小2のわたし

          『SPERO』工藤彩さんインスタライブ 2021年8月12日 文字起こし

          望海風斗さんコンサート「SPERO」ご出演キャスト(ゴスペローズ)の工藤彩さんのインスタライブが楽しすぎてうれしすぎて文字起こししてしまいました。 ぴっかりさんこと工藤彩さんのことをこの公演で初めて知りました。とてもお美しく表情豊かに話してくださるのが魅力的で、かわいらしい♥ コメントひとつひとつに丁寧に答えてくださって、しかもお声がとても綺麗! 大阪府豊中市ご出身とのことで、言葉ひとつひとつの響きが軽やかで心地良い気持ちになりました。フリーでご活躍なさっているだけあって舞

          『SPERO』工藤彩さんインスタライブ 2021年8月12日 文字起こし

          沈黙と言葉 三浦春馬さんのために

          三浦春馬さんについての言葉をここに書きます 長い沈黙のうちに言葉が降り積もっています 三浦春馬さんの強くもはかなくも見える顔立ちは 一つの型におさまりきらない個性だと思います 年を経て深い味わいが出ることを「経年美化」と表現した感性は 繊細で優しくて稀有なものです 居場所を見つけづらいアウトサイダーの役柄がぴたりと似合いつつ 優しさと温もりと品を伝えられる俳優だと思います 共演者が気持ちよくお芝居をするためにどうすればいいか それを第一に考える俳優だと改めて感じます 要所

          沈黙と言葉 三浦春馬さんのために

          不要不急の近況報告

          4月末の緊急事態宣言以来のリモートワークが一部解除されて、久しぶりに仕事先に行って、仲間に会えました。 77日ぶりです。 リモートワークが続いているので仕事先に行くことがなく電車にも乗ることもろくにありませんでした(一度宝塚に行ったのを思い出しました)。話をするのは母と猫と近所のおばさんとおじさんとその家の少年と犬だけ。敬語も忘れそうでした。 仕事先に着いて、軽く挨拶して、レターケースにたまっていた書類を整理する。それだけなのに「元気ないでしょ」といわれました。わかるのが

          不要不急の近況報告

          雨が降って天井から雨漏りしてしたたり落ちる悲しみのしずくを受けるお椀があふれても替えるお椀がない。よく見ると底が割れたお椀だった。きれいなものを見るとお椀にきれいな花が咲く。雨漏りして底が割れた出来損ないの心に咲く花がいつまでも散らなくて見るたび涙が流れることも幸せと名付けよう。

          雨が降って天井から雨漏りしてしたたり落ちる悲しみのしずくを受けるお椀があふれても替えるお椀がない。よく見ると底が割れたお椀だった。きれいなものを見るとお椀にきれいな花が咲く。雨漏りして底が割れた出来損ないの心に咲く花がいつまでも散らなくて見るたび涙が流れることも幸せと名付けよう。

          閃光

          前に進んでいかなきゃいけないしそうしたいと思ってます でもほんのちょっと立ち止まって振り返らせてください 小さい頃から習っていたバレエ教室で宝塚音楽学校を受験する子たちを隣でみててつらくてしんどくて、ファンのともだちの嘆き悲しみをみては、こんな切なくはかない宝塚には近づかないでおこうと思ったあの勘は正しい こんなにもはかない世界はないです 選択と選択を重ねて宝塚に出逢ったのは偶然なんだろうか 退団することはわかっていたし 先へ先へ行かなくちゃいけない さびしいなんて言っ

          君のいる街

          2021年2月16日の宝塚の街の風景です 🟩主な撮影ポイントです 宝塚大橋の上から眺める武庫川の両岸 フィレンツェのポンテ・ヴェッキオからの眺めにも似ています 宝塚大劇場の隣を流れる武庫川沿いの遊歩道 「アヤナギ先生の道」 振り返ると阪急電車の上りと下りが交差!ときめきます 流れる武庫川 春は近い 桜のつぼみも春を待っています このどれかが『琥珀色の雨にぬれて』のお稽古場の窓 今日も誰かがお稽古しながら空を見ているかもしれません 宝塚大劇場のバックヤード 舞台

          君のいる街

          記憶を失ってもう何も感じないようになりたいし時を止めてもうここから一歩も動きたくないと思うのに前へ前へ行かなくちゃと思う自分もいてどうしたらいいかわからなくて今まで生きてきた経験が何にも生かせないので何のために生きてきたのかとさえ思うたったひとことでなぜこうなるのかも説明できない

          記憶を失ってもう何も感じないようになりたいし時を止めてもうここから一歩も動きたくないと思うのに前へ前へ行かなくちゃと思う自分もいてどうしたらいいかわからなくて今まで生きてきた経験が何にも生かせないので何のために生きてきたのかとさえ思うたったひとことでなぜこうなるのかも説明できない