過去最低かつ過去最高の花見をした話
こんばんは。
この日記も1~3月のひと区切りを経過し、何となく自分の方向性も見えてきた所。
これからもよろしくお願いします。
今回は、とても衝撃的だった花見の話。
夜桜で花見会
3月30日。たまに一緒にイベントを企画している友人が夜桜の花見をやると聞いており、偶然予定が空いていたので、手伝うことに。
代々木公園、午後6時。都内最大のスペースは夜でも結構街灯で照らされている反面、肌寒かったこの日は既に人も帰り始めており、良いスペースが簡単に確保できた。
しかし、この時点で予兆に気付くべきであった。
手作り照明でライトアップ
友人が提案した照明案で、次々に夜桜に灯りを当てていく。
暗がりの中でもその姿は可憐に映えた。
その内に、飲み物や食べ物も到着し、いよいよ素敵な時間の幕開けに心踊り始めた、その時。
天災が起こった。
乾杯と同時に雨が降り始めた。
天は万人に平等である。しかし行動する者には常に試練がつきまとう。
何もこんなタイミングで来なくて良いのに、というアクシデントが、憎たらしい顔してやってくる。
帰宅中であったら無視して早足でも帰ることが可能な程度の雨だとしても、ブルーシートの上を水滴が走ると訳が違う。
靴下の繊維の隙間からそれは容赦なく体温を奪ってしまうのだ。
しかし、弁当も酒も買ってきてしまった後なのだ。
ここで賢明な方ならどこかレンタルスペースを借りて飲み会だけでも続行しようと考えるだろうが、友人が集めた参加者数は40人。
ちょっとやそっとで何とかなる規模じゃない。
その分の食料を、どこか今から別の会場に運び込む事も現実的に不可能であった。
え、幹事なら天気予報を予めチェックしとけよって?
違うのだ。友人は根っからのポジティブ思考で、何とかなる!と大概の事でgoを出す人物で、そう言う人間だからこそ僕や周りの人がそれを含めて集まってしまう人間だったのだ。
幹事の大判断
何と、ブルーシートの上で、土足で花見を結構する事になった。
めちゃくちゃである。
テーブルとかどうするのよ?
→人の手がある!!!
ということで、数人がウェイターを名乗り出て、皿を持って廻ることに。
もはやめちゃくちゃである。
空は闇。
手にはオードブル。
桜は雨避け。
僕が今まで抱いていた花見のイメージは根本から崩れ、「何とかしてこの状況を楽しまねば!」という謎の根性が芽生え始める。
この人と居ると、いつもこうなる。そう言う友人なのだ。
やがて、雨の中ジャグリングする人が現れ始めた。
雨の中傘もささず踊る人が居ても良い。どころではない。
その姿に皆が感動すら覚える。
謎の熱狂が、辺りを支配し始めた。
しかし、我々の健闘も空しく、やがて雨が本降りになりかかってきた頃。
乾杯からずっと走り回っていた幹事が、入れて貰える屋根を探してきたのだ。
「屋根があったぞ!!」という雄叫びを、僕は地震や火事に逢わない限り今後なかなか聞くことは無いだろう。
何とか、屋内(吹きさらし)へ。
人間、大抵の事は何とかなるもんである。
屋根の下には同じように雨に降られた人々が気合いで花見を続けており、かなりの大所帯になった。
ベンチでバーカウンター始める人
いつの間にかギターを借りてきて熱唱する人。
果たして、何の会だったのか?
花見だった様に思うが、そんなことはどうでも良い。
もう殆ど誰が誰だか分からなくなった屋根の下で、酒を飲みながら肩を組んで歌う。
それさえあれば人間は何とかなるのだ。
※雨に濡れたブルシ等はちゃんと片付けました
筆:ゴンザレス(中島)
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