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自動運転技術は・・・観光振興の切り札

調査会社の老舗・株式会社矢野経済研究所(本社:東京都中野区)は、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転システムを搭載した自動車の台数が、全世界で2030年には2018年比で約3.5倍の約8390万台に達するという予測を発表したのは5年くらい前のこと。

その後、今年3月、米国道路安全保険協会(IIHS)は、先進運転支援システム(ADAS)に関する評価結果を公表したということで、自動車メーカー9社、14システムを調査したところ、トヨタ自動車のレクサス「LS」に搭載された「レクサス チームメイト ウィズ アドバンストドライブ」のみが「良」と評価され、米テスラや独メルセデス・ベンツ、BMW、ボルボなどの11システムは軒並み「不可」と評価されたそうです。

前途はまだまだのようですが、「良」評価が出たのですから、着実に進化していることは確かなようです。

完全自動運転が実用化されたとき、観光行動は大きく変わります。運転すること自体が楽しいという人が居る一方で、運転が好きではない人もいます。そんな人には、自動車の中でも家のリビングに居るように寛いでいるうちに目的地に着く、それは素晴らしいと感じることでしょう。

車中でひとり景色を眺めながら酒を飲む。旅先のレストランでみんなでワインを楽しむ。家族で行った日帰り温泉で夫婦そろって湯上りのビールを堪能する。これまで躊躇っていたことが堂々とできるのですから、消費の促進になること間違いありません。

飲酒だけでなく、愛猫をなでながら車窓の風景を眺めることもできます。深夜、星空を見ながら音楽を聴いて旅ができる。身体に障害のある人も旅に出るハードルが下がることになります。

あやしい太陽光発電の利権に群がり、中国資本の手先なっている人気政治家の話を聞くにつれ、こういった技術の開発に資金を回してほしいとため息が出るばかりですが、国民の生活質を向上させることは有力政治家たちの真の関心事ではないようです。

ところで、昔々の農村での話。牛に荷車を引かせていた時代。行った先で泥酔したおじさんは、荷車で寝ていると牛が自宅まで歩いて戻ってくれたとか。酒に酔って星空を眺めながら鼻歌をうたいつつ、完全自動運転の恩恵を受けていた人は既に存在していたようです。

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