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企画のたまご屋さん その12

「企画のたまご屋さんが、有料セミナーを始めた理由」

企画のたまご屋さんには、有料で出版相談のセミナーを行なっている部門があります。

私は部門の一人として、マンツーマン・セミナーを行っています。

セミナーはZoomを使用し実施しています。

費用は1時間で15000円です。


じつは、企画のたまご屋さんでは、これまで積極的にセミナーはおこなってきませんでした。


それが一転して、なぜ有料のセミナーを始めることになったのでしょうか。

それには、とても大きな理由があります。


じつは、近年、企画のたまご屋さんで配信した、企画の採用率が、確実に低下しはじめているという現実です。


原因は、出版不況です。


出版不況の原因は複数あり、これらが組み合わさることで出版業界全体の厳しい状況を生んでいます。以下に主な原因を挙げます:

1. デジタルメディアの台頭:インターネットの普及とともに、ウェブサイト、ブログ、SNS、動画サイト(例:YouTube)などのデジタルメディアが急速に拡大。これにより、情報やエンターテインメントの消費方法が多様化し、従来の書籍に対する需要が減少しました。

2. 電子書籍の普及:KindleやKobo、iBooksなどの電子書籍が増加し、従来の紙の書籍にとっての競合となっています。電子書籍は瞬時に購入でき、持ち運びが便利な点が多くの人々に受け入れられています。

3. 書店の減少:出版不況の影響で、多くの書店が閉店しています。これにより、新しい書籍を見つける場や実物を手に取って購入する場が減少し、出版社の販路が狭まっています。

4. 消費者の価値観の変化:映画、音楽、ゲームなど多様なエンターテインメントが手軽に楽しめる現代において、書籍に対する投資意欲や読書への時間を割く意欲が低下しているとも言われています。

5. 情報の無料化:インターネットの普及により、多くの情報が無料で手に入るようになりました。特に専門書や教育関連の書籍は、同じような情報がウェブ上で無料提供されている場合が多く、それが書籍の売上げを圧迫しています。

6. 経済状況:経済の停滞や人々の生活水準の変動は、余裕のある消費に影響を与えます。特に不況時には、書籍にお金を使う余裕が少なくなることが考えられます。

7. 出版業界自体の問題:古いビジネスモデルや効率の悪い生産・流通システム、新しい技術やトレンドへの適応の遅れなど、出版業界内部の問題も影響していると言われています。

これらの原因が組み合わさり、出版業界は大きな変革の時期を迎えています。新しいビジネスモデルの模索やデジタル技術の活用など、業界全体での取り組みが求められています。


出版不況により、採用される企画のハードルが、とても高くなっています。


ですから、企画のたまご屋さんで配信した、企画の採用率が下がるのは、当然の結果です。


ところが、その反面、有料セミナーを実施している同業他社の場合。

企画の採用率が、若干低下している程度に留まっています。

 

 なかには、以前より採用率が高まっているという同業者がいます。創意工夫の結果だと思います。


企画のたまご屋さんから配信した企画の、採用率を上げるための対応策は明らかです。企画のたまご屋さんでも、有料セミナーを始めるべきではないかという、意見がでてきました。


視点を変えて、お笑い芸人さんの世界で例えて、おます。


漫才で、お笑い芸人を目指すコンテストの最高峰は、皆さんご存知のように、M-1です。

そこで、チャンピオンのなっている人には、大きな共通点があります。

チャンピオンのほとんどが、漫才を学ぶための専門学校、「吉本nsc」の出身者であることです。

「吉本nsc」の学費、ホームページを見ると、このように書かれています。

・入学金  115000円(税込)

・年間授業料 330000円(税込)

・年間施設使用料 55000円(税込)

合計50万円です。(2023年6月時点)。


もちろん、 これだけの学費を自分に投資しても、全員プロになれるわけではありません。 プロになれるかどうかは自己責任です。それでも、プロになれる確率は格段に高く、たくさんのチャンピオン、スターを生み出しています。


さて……。

もし、M-1に、お笑いにまったくの素人が独学で挑戦したら、どうなるでしょうか?漫才を勉強するため、自分たちに投資した金額は、ほぼゼロと仮定とします。


M-1で競うライバルの多くは、「吉本nsc」の卒業者が占めています。50万円を自分の芸に投資している人たちです。


素人の挑戦者が、超天才だったら話は別ですが、勝負の結果は明らかです。


さて、ここでまた企画書の話に戻ります。


あなたに質問です、採用率が高い企画書は、次のどちらだと思いますか?


・50万円をかけた企画書。


・まったく、お金をかけていない企画書。


ちなみに、50万円をかけた企画書は、有料の出版プロデューサーが、数ヶ月に渡り、あなたと一緒にブラッシュアップしてくれたものです。


まったく、お金をかけていない企画書は、著者が一人で書き上げたものです。


これも結果は明らかです。

言うまでもなく、採用される確率が高いのは、50万円を投資した企画書です。


ここからが、本題です。


企画のたまご屋さんから、出版社に配信する企画書は、残念ながら、お金をかけていない企画書です。


もちろん、企画を担当するスタッフが、採用率が少しでも高くなるためのアドバイスをしています。

ただし、その業務は一般的なバイトの時給より安いぐらいです。

ほぼボランティア、と言っても過言ではありません。

ですから、アドバイスにかける時間とエネルギーには、当然、限界や制約があります。

(スタッフのなかには、本業で、そのようなアドバイスを、数万円〜十数万円で行っている人もいます)


企画のたまご屋さんのシステムとして、現在の状況では、どうしてもボランティア的なアドバイスしかできません。


このままでは、企画の採用率が、ますます低下して行くのは目に見えています。


出版を望む、たくさんの著者候補の夢を叶えるためには、一体どうすれば良いのでしょうか。


そこで、発想を変えました。


・50万円をかけた企画書。


・まったく、お金をかけていない企画書。


この二つの、いいとこ取りをすればよいのではと。


・まず、高額な50万円という、高額な料金のハードルを下げる。


・受講者にとって、負担感のない、低料金にする。


・なおかつ、 高品質なセミナーを提供する。


・さらに、セミナー担当者がストレスなく業務を行える、最低限の料金。


それらを全て満たすためには、どのようなシステムを組めばいいのか。



熟慮の結果、このような アイディアが浮かびました


事前に50万円という、高額な料金を支払っていただき、長期間アドバイスをする、というやり方はパス。


一回、一時間、15000円という、料金設定にして、受講者の、必要度に応じて、何回でも自由に受講できるようにしました。


ただし、重要なポイントを、小分けして、受講回数を増やすようなことはしません。


受講回数を増やせば、ビジネス的には儲かります。でも、そこで利益を上げることが企画のたまご屋さんの目的ではありません。


最大の目的は、皆さんになるべく費用をかけさせないようにすること。そして、出版の夢を叶えていただくことです。 セミナーはそのための確率を上げるための一つの手段なのです。


優れた受講者の場合、私のセミナー1回で出版デビューされた方がいます。


中には、ご自分の納得がいくまで5回受講された方もいます。その方も、見事に出版デビューされています。


ただし、5回受講されたら、誰でも出版できるというわけではありません。

受講される方の、熱意や才能、努力により、出版される確率は変わってきます。


 もし、5回の受講で、 必ず出版できるとしたら、15,000円× 5回、

75,000円で出版できることになります。正直に言ってそれは絶対にあり得ません。


出版を確約してくれる、出版プロデュースの場合、最低でも300万円かかります。


というわけで、低価格のセミナーでありながら、確実に成果を上げています。


ここから、プライベートモードです。

こんばんは、おかのです。

暑いですねえ。

あんみつが、お好きな方は、お召し上がりください。


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