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摩天楼オペラ 16TH ANNIVERSARY LIVE-翠玉のワルツ-@羽田に参加して

関東地方はさながら初夏の陽気になった5月4日のみどりの日。
摩天楼オペラの16周年ライブに参加してきたので簡単に感想を書いておこうと思う。

摩天楼オペラは先日まで15周年に伴うツアーを敢行しており、
私も先日新横浜の2Daysに参加したばかりである。
今回のライブはその15周年ライブを終え、16周年記念としてのライブである。
ツアー(2週目)としては先日の大阪がファイナルだったわけだが、大団円という意味で最後に用意されたのがこのライブであり、2年にわたるツアー集大成のライブである言えよう。

そして今回はその会場がある種大きな意味を持っている。
場所は、Zepp HANEDA(TOKYO)
2020年のコロナ禍に、羽田空港近くにオープンした新しいZepp系列のライブハウスだ。
摩天楼オペラは10年前に今は無きZepp TOKYOのステージに立っているが、そこから紆余曲折を経て、Zepp系ライブハウスに久々の帰還ということになる。
その時からメンバーも入れ替わり、インディーズになってまたメジャーから再デビューしたり、そしてコロナ禍があったり、色々なことがあったわけだが摩天楼オペラは再び戻ってきたわけだ。

会場としてはライブハウスではあったが、全席指定での開催。
積極的に行ってきたZAIKOでの配信も行われていた。
そして何より、この日はマスク着用の上で声出し解禁日であることが告知されていた。

定刻から15分ほど経った17:45頃にライブスタート。
セトリは以下の通り。

喝采と激情のグロリア
GLORIA
落とし穴の底はこんな世界
ANOMIE
MONSTER
CAMEL
Adult Children
もう一人の花嫁

残された世界
Apocalypse
真夏の月
悲しみは僕への罰
流星の雨
儚く消える愛の讃歌
真実を知っていく物語
翠玉のワルツ
(EN1)
クロスカウンターを狙え
悲哀とメランコリー
Curse Of Blood
BURNING SOUL
(EN2)
真っ白な闇がすべて塗り替えても
Psychic Paradise

やはりこのツアーで披露されてきた曲群及びここまでの最新アルバム「真実を知っていく物語」を核としたセトリが組まれることとなった。
ただ一発目の「喝采と激情のグロリア」でスタートしたのは身震いした。
オペラ、いつにも増して本気だぞ、と。

このセトリ(特に本編後半)は、ここまで摩天楼オペラが歩んでいたストーリー、またコロナ禍を潜り抜けるまでのストーリーを体現しているかの如く、まるで摩天楼オペラという一大戯曲を見ているかのように、飲まれていく、のめり込んでいく感覚を覚えた。
このZeppという大きな会場に相応なスケールの大きい曲を、摩天楼オペラが多く携えているということなのだろう。
辿り着いた本編ラスト「翠玉のワルツ」には、鳥肌が立ちっぱなしだった。

記念ライブなので、もっと奇を衒ったセトリ、お祭り感覚のバラエティに富んだセトリもアリだったと思うが、純粋にこのツアーで磨きをかけてきた最新かつ最強の摩天楼オペラを、まざまざと見せつけてきた堂々たる記念ライブだったのではなかろうか。


曲としては、やはり冒頭の「喝采と激情のグロリア」はヤバかった。
最後の合唱の部分が会場ではものすごい絶唱であり、苑曰く「喝采で本編終わりで、あとは全部アンコールってことでいいです」と言わしめるほど。
MCでも言っていたが、合唱によりプロのオペラーの皆と一緒に曲を作り上げていくことが、摩天楼オペラの持ち味であると言える象徴的な一曲だと改めて再認識した。
アンコールの曲群が掛け合いのある曲が多かったので、ある種ここのパートがお祭りパートだったと言えるか。

貼り出しセトリに記載のなかった2回目のアンコールで披露された、
「真っ白な闇がすべて塗り替えても」は、苑が歌えというので、最初から最後まで皆歌っていた。が、相変わらずキーが高いw。
完全に野郎の声帯を殺しにきている。


大団円にふさわしいライブだったと思う。
が、Drの響はこう言う。
「摩天楼オペラでZeppに戻すことが目標だったけど、いざ立ってみると、まあこんなもんかと。摩天楼オペラには、この箱よりももっと大きいところがふさわしいと思う。」
今回のZeppで、摩天楼オペラの世界観に広い会場はよく似合うと再認識した。特に現メンバーになって、その世界観の広がりはさらに膨らんでいると思う。
17周年、そして20周年に向けて更なる高みに行ってほしい、
会場特典の翠玉のワルツを聴きながら、そう思うところである。


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