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小浜線を使ってぐるりと一周の旅

青春18きっぷが残ってた

こんにちは。ヨドバシカメラのカメラコーナーにRICOHのGR3が消えていたことに驚いているみやふくです。この話は1年前の話となります。
noteをはじめたころ、旅行記で四国旅の記事を投稿しましたが、最後まで読むと気になることがあります(気になってほしい)。そうそれは青春18きっぷです。

四国の駅のスタンプが押してある青春18きっぷ


青春18きっぷは一枚につき5日分使用が可能です。それで四国旅に使った日にちというと、

  1. 福知山~高松

  2. 高松~琴平~松山

  3. 松山~宇和島

  4. 宇和島~高知

の4回分。5日目は特急南風と新幹線を使ったので、青春18きっぷは使ってません。つまり、一日分残っているわけです。青春18きっぷは有効期限があるので、使わなければただの磁気の付いた紙切れになりますし、金券ショップに売るという方法もありましたが、有効期限まで僅かと1回分なので価値にはなりません。ということで1日回れるルートで、小浜線に乗ることに。

ルート


今回はのんびりと行くお出かけみたいなものなので、短距離をぐるっと一周回るだけ。正直言うとまだ乗ったことのない路線に乗ってみたという感じです(北陸に行ったことあるけど湖西線は初めて)。なので、福知山から山陰線→舞鶴線→小浜線→北陸線→湖西線→琵琶湖線→山陰線のルートです。

出発

まずは東舞鶴へ

福知山駅からスタート。隣の京都丹後鉄道には走るレストランのくろまつ号が止まってました。そしてやって来たのはこれまたローカル旅の雰囲気を出す国鉄型の113系。このルートの中で1番古い電車です。いやー。鉄道オタクからすれば、国鉄型って貴重ですよ。113系なんて東の方では見れないですし。でもね、普通の人からすれば、国鉄時代から変わらない直角のクロス席、性能の限界を使い続けるモーターの大きな音(気動車のキハ40よりうるさいような気がする)。古い設計のサスペンションで揺れる。なんて、乗り心地は良くないです。同じ路線を走る新快速でお馴染みの223系と比べたらハズレを引いた感じです。せめて、岡山区間のように内装だけ最新の物に改造して欲しい(直角シートの木の枠部分が頭に当たるから痛い)。

黒い方がくろまつ号。車内がレストランとなり朝食コースの準備をしておりました。
一方、僕が乗るのは古い電車


転換クロスシートに変えて欲しいな〜。
旅のお供はGR3xで。


福知山から綾部までは山陰線屈指の複線の直線区間。そこをローカル線らしくない速さで駆け抜けていく。綾部から舞鶴線に入り、ここからはのんびり谷間を抜けて、西舞鶴の街に着く。舞鶴は京都の有名な軍港であり、山を挟んで西と東に街が分かれています(広島でいう呉と広みたいな感じ)。軍港があるのは東の方で、西は漁港。なので、観光地としては東の方がよく訪れるかと(西にも観光地はありますよー)。何度か訪れたことがあるので今回はスルー。このまま終点の東舞鶴駅へ。

小浜線

東舞鶴駅に到着。1面2線の高架駅ですが、運転系統がここで分裂しているため、早朝深夜の一往復の電車を除いた全ての電車がこの駅が終点である。なので、ここで乗り換えが発生し、ここからは舞鶴線から小浜線に変わる。

市の中心駅で特急の終着駅の割には線路が少ないと思う。


車両は125系。この小浜線と加古川線の一部しか走らないJR西日本の中でも珍しい車両である。電化されたローカル線に使う電車で、1両でも走れるよう、車両の両側に運転台が付いている(普通は片方しかついてないです)。3ドア付いてますが、そこまで混まないのと、ワンマン運転するために真ん中のドアは開かずの扉になっています。

ヘッドライトは古めだけど、ステンレス車でシングルアームのパンタグラフを見ると、最近の電車に見える。


片開きドアに見えるけど、これは壁です。


東舞鶴駅を出ると山の中へ入り、松尾寺駅を出ると福井県に入ります。まもなくすると若狭湾が見えて、電車は海沿いを走っていきます。

若狭湾


小浜線の中心駅、小浜駅からお客さんも多くなり、電車は内陸側へ入ります。リアス式海岸であるため、海沿いは山だらけ。そのため鉄道は山を避けるために内陸部に入ります。しばらくするとまた水辺に出ますが、こちらは湖。三方五湖の一つの久々子湖が見えます。5つの湖がある三方五湖ですが、それぞれの湖の塩分量が異なるのが特徴です。三方五湖を過ぎると敦賀の街へ入り、琵琶湖から来た北陸本線と合流してから敦賀駅に到着。

小浜駅。小浜線の中では1番大きい駅かと
内陸に入ると雪だらけだった
奥に見えるのが久々子湖です。高速道路のPAからも見えます
街に入れば敦賀駅ももうすぐです
ここまで2310円。この時点で青春18きっぷの元が取れてます

敦賀駅前

敦賀駅に到着。この時は新幹線の建設工事のため、駅舎も仮の姿でした。次に乗る新快速まで時間があるため、ここで昼食を取る事に。
敦賀駅前は新幹線ができることを見込んで、開発が進んでいました。食べたのは駅前のそばですが、時間を稼ぐためにスターバックスでゆったりと休憩。日本海さかな街や赤れんが倉庫がありますが、駅から離れているのでパス。

えきそば
開発が進む敦賀駅前
スタバで休憩中
敦賀駅の跨線橋から見える賤ヶ岳

敦賀から京都へ

湖西線

敦賀駅から湖西線の新快速で京都まで行きます。新快速というと、関西屈指の最速達普通電車ですが、途中の近江舞子までは各駅停車です。後、途中で特急サンダーバードに抜かされます。
敦賀駅を出ると、山岳地帯に入るため、上り列車はループ線で坂を登り、トンネルに入ります。長〜いトンネルを抜けたらそこは雪国ではなく近江塩津駅。北陸本線から湖西線に分岐します。
湖西線に入ると高架をひたすら走ります。特急の高速運転を前提に作られた路線で、踏切が一つも無いので、ゆっくり走る新幹線みたいな感じです。途中から琵琶湖が見えます。

特急電車の撮影地で有名な新疋田駅
なぜカタカナなのかわからない。
琵琶湖

京都からは山陰本線

京都駅に到着すると、端っこにある山陰本線のホームへ行き、快速園田行きに乗ります。この頃はまだオーバーツーリズムになってなかったので空いていました。
京都駅を出ると、左手側に京都鉄道博物館の扇形車庫が見えます。その後は、太秦駅の手前で太秦映画村の街並みや、トロッコ列車と保津峡が見えます。亀岡から園田までは住宅地を走る感じです。

保津峡。川沿いに旧山陰本線こと嵯峨野観光鉄道があります。


園田駅で今日ラストの福知山行き普通電車に乗り換え。ここから先は単線となり、途中の駅で行き違い待ちがあり、速度もゆっくりとなります。景色も渓谷みたいな所の高い場所を通るので、眺めは結構良いです(特急電車は容赦なく高速で駆け抜けますが)。そのまま渓谷の川沿いを走ると、舞鶴線の合流地点の綾部駅に到着。あとは直線に福知山駅へ帰りました。

園部〜綾部間も結構見頃のある区間です。
使い切った青春18きっぷ。やり切った気持ちがします。

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