「緋色い剣」

「緋色い剣」あずみ椋

北欧神話を題材にした漫画なのですが、ただのコミカライズではありません。かといって単なるモチーフやオリジナル後日談でも設定を現代に移したオマージュ作品でもない、ちょっとあまりない感じのなかなか凝った設定になっていて、ハッキリ言ってメチャクチャ面白いです。絵柄のレトロさは好みが分かれそうですが、ガラスの仮面のような7-80年代の良さがあって美しいです。

アース神族と巨人族との抗争から最終決戦ラグナロクまでを結構忠実に描く神話本編を縦糸に、
10世紀の北欧バイキングとキリスト教伝来の摩擦とを横糸に。その交点として、オリジナル要素である、“ロキに育てられたバイキングの捨子リュー”の運命が実に自然に両世界を結びつけかつ展開させていきます。

キャラクターの掘り下げ方もうまく、平坦になりがちな神話と歴史をとても魅力的な世界に組み上げています。ちなみに「緋色い剣」とかいて
アカイツルギと読みます。

最終巻読んだ後、、、、、
いやなんていうか、正面から凄くいいものに触れたというか、うまく感想書けないのでやめておきます。凄くいい、とだけ。


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